任天堂株の売買代金7000億円超 個別銘柄で最多
19日の株式市場で任天堂株の売買代金が7036億円となり、個別の株式として初めて7000億円を超えた。米国などで先行配信したスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」の人気を受けて、幅広い投資家層のマネーが流れ込んでいる。株価も上昇し、時価総額は家庭用ゲーム機で競合するソニーを2年ぶりに上回った。
終値は前週末比14%高の3万1770円。一時は18%高い3万2700円となり、6年3カ月ぶりの高値を付けた。売買代金は東証1部全体の23%を占めた。
これまでの売買代金の最高は同じ任天堂株で、前週末の4760億円。連日で記録を塗り替えた。「ポケモンGO」の配信地域がカナダ、オランダなど30カ国以上に広がり、米調査会社アップアニーによると各国の売上高ランキングで軒並みトップ。連休明け19日の東京市場では業績への貢献を期待した買いがさらに膨らんだ。
株価は先週だけで7割上昇し、利益確定売りが出やすいのも大活況につながった。19日に売買が成立した回数は10万超と異例の多さ。時価総額は4兆5008億円と約4兆円のソニーやセブン&アイ・ホールディングスより大きく、東証1部のランキングでは13位と前週末(19位)から順位を上げた。
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