ハワイ知事、米軍移転「受け入れる」 沖縄知事と会談
【ホノルル=共同】沖縄県の翁長雄志知事は29日午前(日本時間30日朝)、米ハワイ州のホノルルで日系3世のデービッド・イゲ州知事と会談した。イゲ氏は在沖縄米海兵隊の約2700人をハワイに移転する在日米軍再編計画を「受け入れたい」と表明した。同席した県職員が明らかにした。
ただ翁長氏が、米軍普天間基地(宜野湾市)の名護市辺野古移設に反対する考えを強調したのに対し、イゲ氏は「移設計画は国同士が決めることだ。ワシントンに行き、伝えてほしい」と述べるにとどめた。
翁長氏は29日午後、ワシントンに向け出発した。県は、翁長氏が6月3日に米国務省のヤング日本部長と国防総省のアバクロンビー副次官補代行とそれぞれ会談することを明らかにした。国防総省はウィンターニッツ日本部長が対応予定だったが、より高位の副次官補代行に変更になった。
米軍再編計画は2012年に日米両政府が修正合意した。沖縄の海兵隊約1万9千人のうち約9千人をハワイやグアムなどに分散移転する予定。翁長氏はイゲ氏との会談後、記者団に「前向きに取り組んでいただける」と述べ、歓迎した。
沖縄県とハワイ州は姉妹提携を結んで今年で30周年。翁長氏によると、祖父母が沖縄出身のイゲ氏に沖縄訪問を要請すると、イゲ氏は「調整したい」と応じた。