三井住友FG、最終利益4600億円に上方修正 4~9月期
三井住友フィナンシャルグループは29日、2014年4~9月期の連結最終利益の予想を前年同期比9%減の4600億円と、従来予想(3300億円)から上方修正した。不良債権に備える引当金の一部が不要になり、戻り益が発生する。金融市場の円安・株高基調を受けて、市場部門の収益も堅調だった。
三井住友銀行単体の最終利益は21%増の4000億円(従来予想は2800億円)を見込む。4月の消費増税後も融資先企業の経営改善が進み、貸倒引当金の戻り益が1100億円程度と目標より600億円増えるのが寄与する。市場部門では国債残高を減らし株価指数連動型の投資信託などの運用に軸足を移しつつあり、足元の株高が追い風になった。
ほかのメガ銀行グループでは、三菱UFJフィナンシャル・グループが4~9月期の連結最終利益を前年同期比15%減の4500億円、みずほフィナンシャルグループが42%減の2500億円と予想する。三井住友FGと同様に貸倒引当金の戻り益などが発生し、予想を上回る可能性もある。
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