宇宙基本計画素案を公開 政府
政府は2015年度から10年間の宇宙政策の方針をまとめた宇宙基本計画の素案を8日、公開する。宇宙空間の安全保障面での利用を強化する位置付けで、地上の位置情報を高精度で測る準天頂衛星を現行計画の4基から7基に増やす方針などを盛り込んだ。2週間かけて国民から意見を募集、12月に宇宙開発戦略本部が決定する。
素案では宇宙政策の目標として「宇宙安全保障の確保」「民生分野における宇宙利用の推進」とこれらを支える「宇宙産業及び科学技術の基盤の維持・強化」を掲げた。
国際宇宙ステーション(ISS)計画の2024年までの参加延長については「16年度末までに結論を得る」とした。20年までの参加経費についても、ISSに物資を運ぶ無人補給機「こうのとり」の打ち上げなどを負担するにとどめた。