JR東海・東日本、今期純利益が過去最高に 新幹線好調
東海旅客鉄道(JR東海)は28日、2016年3月期の連結純利益が前期比22%増の3210億円となり過去最高益を更新する見通しだと発表した。従来予想は15%増の3030億円だった。4~9月期に東海道新幹線を主力とする運輸収入が過去最高を更新するなど、好調な業績環境を反映した。アナリスト予想の平均であるQUICKコンセンサス(13日時点、13社)の3288億円は下回る。
売上高は3%増の1兆7150億円(従来予想は微増の1兆6740億円)、営業利益は8%増の5450億円(同2%増の5150億円)で、ともに過去最高を見込む。年間配当は前期比横ばいの120円を予定している。併せて発表した15年4~9月期の連結決算も、4~9月期として売上高、利益ともに過去最高を更新した。純利益は前年同期比17%増の1957億円だった。
東日本旅客鉄道(JR東日本)も同日、16年3月期の連結純利益が前期比40%増の2530億円となり過去最高を更新する見通しだと発表した。従来予想は32%増の2380億円だった。北陸新幹線や訪日外国人(インバウンド)需要増が寄与する。QUICKコンセンサス(13日時点、16社)の2481億円を上回る。
売上高は3%増の2兆8410億円(従来予想は2%増の2兆8000億円)、営業利益は8%増の4630億円(同4%増の4450億円)で、いずれも過去最高を見込む。年間配当は前期比10円増の130円を予定している。併せて発表した15年4~9月期の連結決算も、4~9月期として売上高から純利益まで過去最高を更新した。純利益は前年同期比23%増の1673億円だった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕