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トルコ首都で爆発、死者28人に 軍関係者のバス狙う 61人負傷

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【イスタンブール=佐野彰洋】トルコの首都アンカラ中心部で17日午後6時半(日本時間18日午前1時半)ごろ爆発が発生した。クルトゥルムシュ副首相によると、軍関係者を乗せたバスを狙った自動車爆弾により少なくとも28人が死亡、61人が負傷した。クルトゥルムシュ氏は爆発を「テロ攻撃」と非難する一方、現時点で実行犯についての情報は持ち合わせていないと説明した。

事件への対応に当たるためダウトオール首相はブリュッセル訪問を中止したほか、エルドアン大統領はアゼルバイジャンへの外遊を延期した。

エルドアン氏は「トルコはいかなる状況においても自衛権の行使に尻込みすることはない」との声明を出し報復も辞さない姿勢を強調した。

トルコでは2015年夏以降、過激派組織「イスラム国」(IS)の仕業とみられるテロが相次いでいる。アンカラでは10月に起きた自爆テロで100人以上が犠牲になった。最大都市イスタンブールでも1月にドイツ人旅行者11人が犠牲になる自爆テロが起きたばかりだった。

ロイター通信は複数の治安当局筋の話として、非合法武装組織、クルド労働者党(PKK)やISの関与を疑う見方があると報じた。

今回のテロ現場は国会、首相府、軍参謀本部から数百メートルの距離にある首都の中枢。IS関係者の拘束やテロへの警戒を強化してきたさなかに新たなテロの発生を許したことで、国内に衝撃が広がっている。

トルコは15年7月、米国主導の対IS有志連合に本格参加。同時に対PKK掃討作戦も再開した。南東地域では軍・警察とPKKとの戦闘が続いている。さらに今月13日からはPKKの兄弟組織であるシリア北部のクルド人勢力に対し、トルコ領内から砲撃を加えている。

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