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世界100億人の胃袋にらむコオロギビジネス
新・産業創世記 ケタ違いの衝撃(4)
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2050年に世界人口は100億人に迫る。その胃袋を満たすには、今より6割の食料増産が必要だ。限りある資源で、食料危機は回避できるのか。世界で答え探しが始まった。
「リー、リー」。東京から約8000キロメートル離れたフィンランドのヘルシンキ。とある施設に一歩、足を踏み入れると、ずらりと並んだプラスチックの箱から鈴の音のような鳴き声が響き渡る。声の主は、約50万匹ものコオロギだ。
飼っているのは14...
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