明治「カール」、東日本での販売終了へ
ラインアップも2種に縮小
明治は25日、スナック菓子「カール」シリーズの販売を東日本で終了すると発表した。主力の坂戸工場(埼玉県坂戸市)など全国5カ所の生産拠点のうち8月中に4カ所で生産を終了し、子会社である四国明治(香川県三豊市)の松山工場(松山市)1カ所に縮小して西日本限定で販売する。ラインアップも主力の「チーズあじ」「うすあじ」のみにして、「カレーあじ」「大人の贅沢カール」「小つぶカール」は生産終了する。
カールは約50年間販売されてきたコーンのスナック菓子のロングセラー。テレビCMで長年使用してきたキャラクター「カールおじさん」も認知度が高い。
ただ、明治によるとスナック菓子の人気はポテトチップス系に集まるようになり、コーン系は長年苦戦が続いてきた。カールも最盛期の1990年代には小売りベースで190億円程度あった売り上げも、現在は約60億円と3分の1以下に激減していた。生産や物流の効率性を考慮し、今後は西日本のみの販売とする。
明治が同じく生産・販売していたコーンのスナック菓子「ピックアップ」も販売を終了する。工場の生産品目を集約して生産効率を高める狙いもある。
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