JR貨物、本業の鉄道事業で初の赤字脱却 16年度計画
日本貨物鉄道(JR貨物)は24日、2016年度の事業計画を発表した。本業の鉄道事業の営業損益はゼロと、部門別収支の集計を始めた06年度以降、初めて赤字を脱却する。15年度は39億円の赤字となる見通し。貨物需要の多い首都圏と関西圏を結ぶダイヤを拡充して収入を増やす。車両の検査工程を内製化するなどコスト削減を徹底する。
同社全体の売上高は15年予想から微増の1580億円、営業利益は17%減の91億円を見込む。社宅や鉄道用地の跡地を使って開発したマンションの分譲戸数が減るのが響く。