/

インテル、名捨て実取る 英アームと提携

受託生産の拡大狙う

詳しくはこちら

【シリコンバレー=小川義也】米インテルが半導体の受託生産(ファウンドリー)事業の拡大に向け、ソフトバンクグループが買収を決めた半導体設計の英アーム・ホールディングスと提携した。「独自設計・自社生産」の原則を見直し、アームの回路設計図に基づく半導体を顧客向けに生産する。モバイル機器やあらゆるものがネットにつながる「IoT」市場の成長をにらみ、名を捨てて実を取った格好だ。

16日にサンフランシスコで開幕した開発者会議で発表した。インテルは回路線幅が10ナノ(ナノは10億分の1)メートルの半導体を生産できる最新設備を使ってアーム仕様の半導体を生産する。スマートフォン(スマホ)大手の韓国LG電子が最初の大口顧客であることも明らかにした。

インテルが受託生産事業に本格参入したのは2013年。それまでは独自に設計した半導体を自社の最先端の設備で作ることを事業戦略の中心に据え、パソコンの頭脳にあたるMPU(超小型演算処理装置)で約8割の世界シェアを握った。

だが、モバイル機器の急成長の波に乗り遅れ、スマホ向けではシェアが低迷。巨額の資金を投じた最新鋭工場の稼働率を上げ、微細化技術でのリードを守るためにも、受託生産を拡大すべきだという投資家などの声が強まっていた。

実はインテルがアームの回路設計図に基づく半導体を生産するのは今回が初めてではない。アーム仕様の半導体の受託生産が増えれば、結果的にスマホやIoT市場でのインテルの影響力が増す可能性もある。ブライアン・クルザニッチ最高経営責任者(CEO)が選んだ"現実路線"の行方に注目が集まる。

初割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

関連企業・業界

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
初割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
初割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
初割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
初割で無料体験するログイン
エラー
操作を実行できませんでした。時間を空けて再度お試しください。

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_