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パイオニア、AV事業再編 子会社をオンキヨーと統合

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パイオニアは16日、AV(音響・映像)機器事業を再編成すると発表した。AV機器子会社をオンキヨーと経営統合し、ディスクジョッキー(DJ)がダンス音楽をクラブなどで演奏するのに使うDJ機器事業を米投資ファンド、コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)に売却する。経営資源をカーナビゲーションシステムなどの車載機器市場に集中する。

パイオニアが電話機やヘッドホン関連などを手掛ける家庭用AV機器子会社、パイオニアホームエレクトロニクスとオンキヨーが2015年3月をめどに経営統合する。パイオニアはAV機器子会社をオンキヨーに譲渡、その後、オンキヨーを存続会社として合併する。譲渡価格は今後、詰める。

パイオニアはオンキヨー株を14.95%取得して経営へ関与する。生産や販売、調達機能などの相互の経営資源の効率化を進め、競争力を高める。両社のブランドは今後も維持する。

一方、DJ機器はKKRに15年3月をめどに売却する。まずはパイオニアがDJ機器事業会社「パイオニアDJ(仮称)」として会社分割する。KKRは持ち株会社「PDJホールディングス(HD)」を通じて、発行済み株式のすべてを約590億円で取得する。その後、パイオニアはPDJHDが実施する第三者割当増資を引き受け、PDJHD株の14.95%を出資する。パイオニアのブランドは維持する。

パイオニアのDJ機器事業の年間売上高は約200億円で世界シェアが7割と高い。パイオニアが培ったDJ機器の技術力とKKRの豊富な資金力を組み合わせ、海外市場での成長を目指す。

あわせて事業売却による移管も含めて、約2万人の同社グループ従業員のうち約1割を削減する方針も示した。

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