JR6社、年末年始の輸送1%増 北陸新幹線と訪日客効果
JR旅客6社は6日、年末年始の新幹線と在来線特急の輸送実績を発表した。2015年12月25日~16年1月5日は、前年比1%増の1406万人と6年連続で前年を上回った。北陸新幹線の開通効果や訪日外国人の増加も全体を底上げした。混雑のピークは下りは12月30日、上りが1月3日だった。
西日本旅客鉄道(JR西日本)が前年同期比4%増の328万人と大きく伸びた。金沢駅まで延伸した北陸新幹線の輸送人員は34万人と在来線特急だった前年と比べて2.2倍に増えた。年末年始の期間中に北陸新幹線の臨時列車を154本走らせたことも寄与した。
東日本旅客鉄道(JR東日本)は1%増の491万人だった。昨年よりも連休が短く、東北新幹線が前年割れとなったが、北陸新幹線の利用者が伸びた。訪日外国人客の増加により、成田空港と首都圏をつなぐ成田エクスプレスの輸送人員は5%増えて16万人だった。東海旅客鉄道(JR東海)は前年並みだった。
16年は1月4日が月曜日で、日曜日だった15年より連休が短かった。このため昨年は3日と4日に分散していた上りのピークが3日に集中した。
JR東海は東海道新幹線の輸送人員が31万人と前年のピークに比べ1%増え過去最高だった。