スイカの決済、スマホで JR東が実証実験
東日本旅客鉄道(JR東日本)は6日、スマートフォン(スマホ)がICカード乗車券「Suica(スイカ)」の決済端末になるシステムの実証実験を始めると発表した。専用のアプリを立ち上げたスマホに、スイカカードや対応したスマホをかざすと、決済処理ができる。イベント会場や個人商店などでの利用を想定している。
ICカードを読み取れるスマホにかざすと、携帯電話の回線を通じてデータがサーバーに送られる仕組み。実証実験ではソニーのスマホ「エクスペリアZ5コンパクト」を利用する。システムは三菱商事やNTTドコモなどが出資するトランザクション・メディア・ネットワークス(東京・千代田)が開発した。
まず7~9日に東京国際フォーラム(東京・千代田)で開かれる食のイベントの移動販売車で実証実験をし、10月24日~12月28日には鉄道博物館(さいたま市)で活用する。スイカで決済できる店舗数は9月末時点で約36万店。あらたなシステムを導入することで、決済店舗の一段の拡大につなげる。