7月1日は1秒長く 世界同時に「うるう秒」
日本の標準時刻を管理する独立行政法人、情報通信研究機構と総務省は16日、地球の自転のわずかな遅れに合わせて標準時刻を修正するため、7月1日に1秒の「うるう秒」を入れると発表した。
7月1日の午前8時59分59秒と9時00分00秒の間に「8時59分60秒」を入れ、1日を1秒長くする。国際機関の決定に基づき、全世界で同時に実施する。
この日は水曜日に当たり、平日の実施は1997年以来18年ぶり。多くの企業や団体が業務中のため、総務省などはコンピューターなどに不具合が出ないよう呼びかける。
世界共通の標準時刻は原子の振動を利用した「原子時計」が基準。地球の自転は24時間より少し長くかかり、原子時計とずれが生じるため、数年に一度、うるう秒を入れる必要があり、前回は2012年7月1日に実施した。
電波時計などに時刻情報を提供する「おおたかどや山標準電波送信所」(福島県田村市)、「はがね山標準電波送信所」(佐賀市)を通じて修正作業をする。