春の夜空に赤い満月 各地で皆既月食
4日夜、満月が地球の影にすっぽりと入り、赤黒く見える皆既月食が北海道や東北地方を中心に晴れた場所で観測された。次に日本で見られるのは2018年1月31日。
皆既月食は太陽と地球、月が一直線に並んで起きる。太陽光が地球の大気で散乱したり屈折したりして、かすかな赤い光が月に当たるため、月は赤銅色と呼ばれる独特の色に見える。
宮城県白石市の桜の名所、益岡公園では、八分咲きほどの桜の間に赤銅色の月が浮かび、集まった人々が歓声を上げた。
4日は東の空に昇ってきた月が午後7時15分に欠け始め、午後8時54分からの12分間、月は完全に地球の影に覆われた。皆既月食は昨年10月8日以来で約半年ぶり。〔共同〕