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尖閣「手打ち」不発の舞台裏 対立の根ずれる日中
編集委員 秋田浩之
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日中関係の行方を、世界が不安げにみつめている。尖閣諸島をめぐるあつれき、過熱する中国の反日宣伝。この対立に歯止めをかけ、共存の道筋を探るにはどうすればよいのか。1972年の国交正常化から40年。手掛かりを探し、両国が歩んだ道をたどる。(敬称略)
「久しぶりに、北京に来ませんか」。昨年、8月15日の終戦記念日をすぎたころ。中国共産党から、日本の政党関係者らにひそかに打診があった。
声をかけてきたの...