メタンハイドレート CO2排出量少なく
きょうのことば

▽…分解すると天然ガスの成分のメタンガスが得られる氷状の塊。「燃える氷」とも呼ばれる。メタンガスを燃やしたときに出る二酸化炭素(CO2)の排出量は石炭や石油の半分程度で済む。太平洋側では海底から100~300メートル前後の地層にある。日本近海で6万平方キロメートル分布するとみられる。北海道の面積(約8.3万平方キロメートル)に迫り、日本の天然ガス消費量の100年分ともいわれる。
▽…カナダの永久凍土層など陸上でメタンハイドレートからガスを取り出した例はあるが、海底からの産出はなかった。抽出や輸送などコスト面での課題が残る。
▽…政府は安くガスを回収する技術の開発を目指す。日本近海はレアアース(希土類)など鉱物資源も豊富とされ、南鳥島沖の海底にはレアアースを含む泥が広がる。経済産業省は2013年度から約40カ所を試掘する計画だ。