ソーシャルゲーム(交流ゲーム) アイテムが収入源

▽…インターネットの交流サイト(SNS)やゲームサイト上で、他のプレーヤーと情報を交換しながら遊ぶゲーム。遊ぶだけなら基本的に料金はかからない。ゲーム内でプレーを有利に運べるアイテムが多数販売されており、このアイテムの販売収入がゲーム会社の収益源になっている。
▽…2000年代に欧米でパソコン向けのオンラインゲームの一種として普及。日本では当初から携帯電話向けが中心で、グリーが04年に、ディー・エヌ・エーが06年にゲームサイトを開設した。「釣り★スタ」「怪盗ロワイヤル」といったタイトルが人気を呼び、2社のサイトの国内会員数は現在、約7000万人に達する。
▽…利用者への課金収入が欧米と比べ多いのも日本の特徴だ。電子くじ「ガチャ」などの仕組みを取り入れ、1人の利用者から欧米の10倍前後の収入を得ているといわれる。ただ、ガチャで特定のアイテムをそろえると希少アイテムをもらえる「コンプリートガチャ」と呼ぶ手法について、消費者庁が景品表示法に抵触すると判断。ゲーム会社は相次ぎ「コンプ」の廃止を決めた。未成年者の利用制限や、ゲームで使うアイテムの換金防止にも取り組み、悪化したイメージの回復をめざす。