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「イスラム国」弱体化と世界(下) 欧州、社会分断の影
疎外される移民は敵意
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シリアのアレッポ出身のバッセルさん(35)は、難民として渡ったフランスでの経験が忘れられない。内戦が続く故郷を逃れ2012年、決死の覚悟でトルコから地中海を渡った。だが待ち受けていたのは厳しい現実だった。
「本当に難民なのか?」「過激派の一味ではないのか?」。いわれのない疑いをかけられ、シリアに強制送還された。
「同じように受け入れを拒まれた若者の一部は国に送還され、過激派組織のアルカイダや『イ...
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