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2025-01-04

新春着物怪談・姪っ子の成人式準備。

――――――さて、今月、姪っ子が成人式なんですがね。

近くに住んではいても、義妹一家にはお正月に義父母宅で顔を合わせる程度なのですが。←別に仲が悪いわけではない。義母、義妹、姪は「ああ、本当に血がつながってるんだなあ…」って感じで、余りにも距離感が近い人たちなので、そこに外様の嫁が乱入しようという気は結婚当初からさらさらなかった(笑)

ワタクシを知る者は良くわかるであろうが、ワタクシは常に適度な車間距離を取る距離感の権化(笑)

と云うわけで、今月成人式の姪っ子の振袖の件も、『レンタルで、今風のベージュなアースカラーな振袖にレースの付け衿やら色々ぶっこみスタイルとか選んでたらどうしよう…遺憾の意を顔に出さずにいられるかしら…』と思いつつ、どんな振袖にしたのか訊いてみたのですよ。

そしたらば義妹の成人式のときの振袖、『ママ振』ってやつですね、それを着るという。

ワタクシ、夫から確か義妹は『きものの●昌』でレンタルしたって聞いてたので振袖は持ってないのかと思っておりましたが、実際は●昌でレンタルではなくフルセットお買い上げしていたらしい。

で、そこまでは良かった。

義妹『で、白足袋と、半衿とバッグと草履と髪飾りが無いんだよねえ。探してるんだけどなんか売ってないの』

私『……!?』

―――――――成人式10日前に何を言ってるんだ!?

…外様の嫁が求められてもいないのに余計な口出しをするまいとは思っていたが、これ、緊急事態だろ。

私『……いや、私着物着る人間だから(義妹一家及び義父母はワタクシの20年に渡る着物ブログ活動は知らない、ちなみに夫もブログは一切読んでない(笑))、一応足袋も半衿も草履もバッグも髪飾りも全部あるからお貸ししますけど、それにはまず、どんな振袖か柄とか色がわからないと、どんなもの合わせればいいかわからないし、どんな振袖?』

姪『知らない。見てないから』

義妹『えーっと黒と赤の…この間1回紙開いて見ただけだからなあ…』

私『……え?…もしかして1回も姪っ子に羽織らせてない!?とりあえず1回は羽織ってざっくり着付けないと、着丈はいいとしても身幅とか裄とかのサイズ調整が必要になるかもしれないのに…』

姪『あんまり興味なくって』

義妹『だから当日でいいやと思って』

…いやああああ!!怖いいいいい、怖過ぎる!!

これ、着物着る人間からしたら、普通にホラーだろ。

義母『だーから、とりあえず着せてみなって何回も言ってるんだよ』

私『………これから、姪っ子に振袖を着付けます…その上でサイズの確認とか振袖に合う小物類一式を私がみつくろって家から持ってきます。だから義妹さん、とっとと家に帰って振袖及び30数年前から手付かずの着付け道具一式もろとも、今すぐここに持って来い、今すぐに!!

――――――そして義妹は家に振袖一式を取りに帰った。(車で5分)

それにしても先月の骨董アンティークフェアにて、たまさんが接客していた親子、成人式1ヶ月前でまだ半衿選びの段階かい!?とたまさんの記事読んでて『…素人の悠長さって…』とこっちもうすら寒い気分になっておりましたが、それ以上の傑物(爆)が、よりによって私の身内にいたよ

ええ、よりによって私の身内なせいで、このようにしっかりブログネタにされるのでございます。

んで、30数年前(義妹は私より年上)の振袖、畳紙に入れっぱなしで、とりあえず紙を開けてみただけだっつーので着物を広げてあちこち確認したわけではない。

これ、カビとか、致命的なシミがあったらどうするよと義妹が持ってきた振袖を確認するまで恐怖。

何よりセンスが最悪でろくでもない柄に小物の色合わせとかだったら…

―――――しかしそれは杞憂であった。

振袖も状態がいいまま、色柄も正統派で帯も帯揚げ、帯締めの組み合わせも良かったんですよ。

義妹や義母にこんなセンスがあるとは思えなかった(失礼)のですが、聞けば『よくわからないから●昌の店員に全部丸投げして選んでもらった』とのこと(笑)

…でしょうね(笑) 

●昌の店員、実にいい仕事をしておりましたな。

で、振袖と帯と帯締め、帯揚げにはシミとかの問題なしなので後はサイズ。

長襦袢の身幅が狭くて、これ振袖も身幅狭かったらかなり厳しい…と思ったらば振袖本体は問題なし。

裄も着丈もOKでした。

不安要素は長襦袢の身幅。身幅狭いと衿が崩れる…

でもねえ、もう10日前なのよ!!(笑)

この状態で、私に全部一任してくれるなら、長襦袢の袖を外して振袖に移植。嘘つき袖にして筒袖半襦袢着せますが、着付けは近所のベテランのおばちゃんが営む美容院に頼んでるというし、そもそも素人からすると長襦袢を解体されるのも難色示すでしょうしねえ。

もう、そこら辺はベテランのおばちゃんのいる美容院に任せる(笑)…頑張って何とか着付けを仕上げてくれおばちゃん!!

問題は着付け道具。…腰紐、ゴムベルト方式でしたわ。ええ30数年前のゴム製品ですよ。

なのでまだ何とか伸縮はするので使えなくもないけど、ミシミシぎちぎちゴムが切れる音がする…

ってことは腰紐も貸さないとアカンのですね。

帯枕、ガーゼがかかっておりません。ガーゼも持ってこないとアカンのですね。

幸いにして、姪っ子と私は足のサイズが同じだったので、白足袋は問題なく貸せる。

結局、振袖を見て私が見繕って家から持ってきた、振袖用刺繍半衿5枚、つまみ細工の髪飾り大量、カレンブロッソの草履を貸すことに。

バッグは私が持ってきたものは気に入らなかったので、バッグだけは買うことにするとのこと。

ちなみに義妹の振袖一式は大体こんな感じ。

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こちらはメルカリに出ていた、義妹の振袖一式に雰囲気と色柄が似ているもの。

義妹のは、帯揚げは黄緑です。でもこの帯締めみたいに鮮やかな黄緑ではなくてちょっと彩度は控えめなので昭和感はありません(笑)

――――――…ええ、混沌を極めていたので悠長に義妹の振袖を撮ってる精神的余裕はなかったのです…

しかしこの振袖の雰囲気でしたらば、決して悪くはないでしょう?

そして姪っ子の希望のヘアスタイル、これが今風の触覚ふわふわヘアとかではなくギブソンタックのような低めの位置のまとめ髪。

それだったらつまみ細工も大活躍することでしょう。

…姪っ子、結構シンプルで渋めな好みでした(笑)

ちなみに今風のふわふわ系にレースの付け衿とかは『やだヤダ、絶対やだ!!』と叫ぶくらいに嫌だそうですよ(笑)

まあ、化粧っけのない素朴な顔立ちの姪っ子なので、自分に似合うものを無意識に選んでいるのでしょう。

…その代わり、今セルフネイルにハマっているので振袖用のネイルには滅茶苦茶凝りたいらしいですが。


と云うわけで、私の方から振袖の話題を振らなければ義妹の方から話題にはしなかったので、準備不足のまま当日を迎えて大惨事、ってなことも有り得たかもしれません。

まあ、まだ当日を迎えてないし、不安要素の長襦袢の件もあるのでどうなるかはわかりませんが、私が出来ることはもうこれ以上はない(笑)

当日の天気が晴れるのと、美容室のおばちゃんの奮闘を祈るのみでございます。


…それにしても、成人式なんて一般的に1年前からコツコツ準備を始めるものなのに、興味がない素人ってのはとことん恐ろしいものでございます。

以上、正月早々の着物怪談でございました(笑)


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それは怖かったですね。。

あすかさん、明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。

しかし姪子さんの振袖話、怖すぎですね。
知らないって本当に怖い。
もしあすかさんの準備がなかったら美容室のおばちゃんはどれだけ困ったことでしょう。

新年早々恐怖を感じつつも着物善行をしたので、きっと着物の神様からのご褒美があることしょう^^

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怖ーーーい(笑

うぇぇぇぇ怖ぇぇぇ!
10日前でそれ!?そんなに興味ないなら振袖なんか着せなきゃいいのに、一般人の気持ちって訳わからん。
師匠、お疲れさまでございます。
目の前の兄嫁が実は、日本中の界隈で相当な有名人とは、知らないんですね(笑)幸せですね(笑)
でも世の中には、何の準備もなく着付師に丸投げという客は結構いるみたいですよ。何か足らなくても適当に着付けて終わりってパターンも知ってます。さすがに足袋と草履はないと外に出られないから、足袋は買い取り草履はその場でレンタル品でも出すんかなーー?
新規で新しいものを買うならまだしも、生半可に自分のものを持ってる客よりも完全レンタルの方が、業界としてはラクなんだろうと察してしまった。
ウチの義妹も、娘の成人式に持たせるバッグを買ったのは、成人式の1ヶ月前を切ってましたよ。自分で着物を着るくせにそれって未だ信じらんないですわ。
嫁は距離を置いてる方が、ココロ穏やかですよねーー。

ええ、怪談ですよマジで

着物店スタッフになってから実感するのは、「普段着物と無縁の生活を送っている人間が有事に際しどれほど危機感が無いか」を痛いほど!ええ痛いほど実感するのですよ😭
駆け込み需要の中でもっともおそろしいのが「振袖と帯、襦袢が紙(畳紙)開けたらシミだらけだった」次いで「草履を出したらカモノハシ状態になってた」「長襦袢の刺繍半衿が汚れていてどうしていいかわからない」これらの案件が持ち込まれるのが大体成人式10日前前後なのですわっっっっ😱
しかも全員口を揃えて「着物屋に行けばなんとかなると思った」
ならねーーーーよっっっっっ💢
あすか様、このような怪談は年末から年始にかけて全国のご家庭、呉服屋の店頭で同時多発テロのように起こっておりまする〜😭

もはや「くわぃだん(怪談byラフカディオ・ハーン)」

よくぞ、よくぞあすか様がそちらの家にお嫁にいらしてたものです😓ワタクシでさえ前年の11月頃から準備を始めて
「あんた!なにしてるのよー!」と複数のママ友に怒られまくったと言うのに😭
もっともワタクシが「着物着てみたい😊」とのんびり義母の残した小物をかき集めて145センチの義母の紬を無理やり160センチの身で対丈で着てみる→身丈だけあってる謎の小紋を着てみる→「ママの昭和な振り袖が私に似合うか試しに着せて見せてよっ!!」と3回目で胸紐をクロスして引き摺る裾を持ち上げる荒業をYouTubeで見つけ、涙ぐみながら160センチのワタクシのために誂えた振り袖を152センチのムスメに着付ける(なんでこんなチビなんだ?!ムスメって親を超えて成長していくもんじゃないのか!)と人生3回めの着付けが振り袖の他装と言う目にあっていたので流石に美容院に言われたものは揃えて持っていけましたが飾り襟は美容院から楽天に注文する有り様。でも10日前に
「どうしよっかなー」で間に合いそうになったのはまっことあすか様の徳の高さ🙏今年も逸品が集まって来ましょうぞ。

なな吉さん

ええ、あと1週間…

当日が終わるまではこの恐怖は続くのでございます…(涙)

まあ、ベテランの美容室のおばちゃんらしいですから、成人式、特にママ振袖が全盛になってからと云うもの、このような事例は嫌になるほど見てきていると思うので、もうおばちゃんの経験値に期待するしかございません。

内緒さん

ああ、多分、一応着付け予約の段階で必要なものプリント渡しててもろくなもん持ってこない輩が多いと思うので(笑)、美容室側も予備は用意していると思うんですけどねえ。

『そしたら腰紐とか買い取りになるよ』と義妹に言いましたが、まあ、このような事態を引き起こしている人間は往々にしてそのような小銭も払いたくないでしょうしねえ(笑)

で、ワタクシのつまみ細工コレクション、現在私はほぼ使うことが無いんですが、このようによその成人式に貸し出されて時々すごく役立つので処分は出来ません(笑)

…しかし義妹と姪っ子はこれらのつまみ細工を買い揃えた場合、かなりの金額が必要になるのをタダで借りれた僥倖には特に感謝はしないと思いますわ(笑)

特に興味ない素人なんてこんなもんですよ。


たまさん

――――全くだわ!!(笑)まさか悠長な素人が目の前にいようとは。

今はとりあえず成人式に参加するならば、女子の場合は振袖着てないと肩身が狭いみたいなんですよね。

振袖が無いから参列しないって子もいるようで。

で、姪っ子はとりあえず行って友達とちょっと写真撮ってさっさと帰って来るって話でしたが、そうは問屋が卸すかな。

まず義父母にも披露せねばならんでしょうし。

そして義妹は姪っ子の画像をこちらにちゃんと送って来るような気の利いた人間ではない(笑)…まあ、義妹の電話番号も何も知らないんだけどさ(爆)←連絡は夫にしてもらう

そうそう、着付けヘアメイク撮影込みのフルセットレンタルの方がどれだけ気が休まるか!!

…義妹が姪っ子に振袖の試着させてないのは、畳み方がわからないからという疑惑あり。広げたが最後変に畳んで当日、ってパターンだったのかなと(笑)

しかしバッグ…無事に届くんだろうか…Amazonか何かで見てたけど。

AmazonもAmazonの倉庫から発送であればプライム会員なら翌日には届くけど、着物関係はAmazonに出店している着物屋って場合もかなり多いので、営業日も発送もその店の通常スタイルで、下手したら正月休みいっぱい取ってる!!(笑)

一応リサイクルで良ければ、と大型の大宮にあるブックオフバザールも、もしかすると時期的にバッグあるかも、と紹介はしておいたけど…

てんてんさん

いやああああ、そちらも現場の状況ですから、それも怖い!!

でもまあ、お客とお店の関係ですので、素直に『どうにもなりません』と突き放すか、小物類なら買ってもらうチャンスですが、うちは成人式の主役がいますからねえ…

で、裄とか足りなかったらどうするつもりだったんだ、と云ったらば『頑張って腕縮めてな』と云い渡していたらしい。

サイズの合わない着物着て、それなりの写真写りにしようと思ったらば高度な知識と経験が必要だってのに、本当に興味ない素人ってのは「なんとかなるでしょー?」で、怖過ぎる。

で、このような人間に限って、当日着崩れたり、苦しかったりすると着付けのせいにしやがる。

いや、準備不足が招いた結果、そのような着付けにならざるを得なかったわけで自業自得ですのにねえ。

亜雅紗さん

姪っ子、七五三のときはスタジオアリスに頼んで(この時ももちろん義妹の着物一式)、裏話としてそこのアリスってば、着付けだけの約束で臨時で雇ったパートさんに『ヘアもやって!!適当でいいから!!』と無茶ぶりをし、冷汗かきながら適当にヘアをやったというパートさんから「姪っ子さんも私が担当したかもしれません…(涙)』な事実を伺ったので、なかなか適当なヘアに、もちろん一日出歩いてて崩れた着物、誰も直さないままの画像を後日夫から見せられ、『…私がここにいれば直したのに…』な思いがあったので、今回は事前に成人式の準備状況を訊いて本当に良かったですわ。

義妹たちは自分たちがどれだけ救われたかわかっておらんと思いますが(笑)

しかし長襦袢のサイズ小さいのは本当に怖い。

サイズ合ってても着慣れない人間は変な動き方して崩れやすいのにー(涙)

今からでも間に合うから大きめサイズのポリの長襦袢注文せえ、と云いたいところをぐっと我慢しとりますわ(笑)

知り合いが!!

息子さんの結婚式当日、嫁入りの時に持たせてもらった黒留袖を箪笥から出して、そのまま近くの美容院に行ったそうな。
身幅が襦袢も着物も足りなくて、腰紐も回らなくて!!!腰紐は2本つなぎ、ベテランの美容師さんはなんとか着せつけたそうですが、椅子に座ったまま、絶対に立ち歩かないようにと言われたそうな。次回は絶対レンタルにしないと着せない!とも!
しかも式場ついたら、草履の裏が剥がれて、、、そのまま座って式を終えたそうです。「着物って多少の大きさは調節きくってきいてたのにーー」と、言ってましたが、、ものには限度が!怖い😱😱

木綿こけしさん

…いやあああ!!それも怖過ぎる!!インフルエンザのときのような戦慄的な寒気をおぼえる怖さですわ!!

着付けの方も本当によく頑張りましたよね。

で、着付士さんって、どこぞの着付け教室で教えてる人と、現場で着付けてる人って違いますよね。

なんつーか大学で教鞭だけ取ってる医学博士と、野戦病院で働く医者レベルに違う気がします(笑)

んで、何となく気が付いたのは、着物を広げない=着物を畳めないから、なのではないかしらと。

基本的に和服は全部同じ畳み方でOKですが、着ない人にはそれがわからないし、留袖は留袖、振袖は振袖として恭しい畳み方があるのだと思い込んでるかも知れません。

今でしたら、スマホで検索すりゃすぐ出てきますのにねえ。



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あすか

Author:あすか
…むっちりみたらし女王陛下。

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