若年層の聴力、最大20歳老化 過去20年、携帯プレーヤー影響
40代以下の日本人の聴力は、2000年以降に低下が進んでいることが世界最大規模の聴力データ解析で分かったと、慶応大などの研究チームが英医学誌ランセット・リージョナル・ヘルスで発表した。一般的に聴力は加齢に伴って低下するが、約20年間で最大20歳の老化に相当するほど低下していた。
世界保健機関(WHO)は、「安全でない音楽鑑賞の習慣により、難聴のリスクにさらされている」と、携帯音楽プレーヤーの普及による聴力への悪影響に警鐘を鳴らしているが、若年層の聴力低下の実態はこれまで不明だった。
研究チームは、国立病院機構東京医療センター(東京都目黒区)で00~20年に得られた約3万人分の聴力データのうち、耳の病気で聴力が低下していた人を除く10~99歳の1万681人分を解析した。聴力は、音の高さ(125~8000ヘルツ)と、音の大きさ(0~110デシベル)を組み合わせて評価。聴力データはこれまで、日本で1000人規模のものがあったが、精度などに課題があった。米国では5000人規模のもの…
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