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ショパンコンクールを見て思ったのですが、 シゲルカワイやヤマハのフルコンを度々目にします。 世界的に見て日本メーカーのピアノはハイブランドな位置付けなのですか? やはりスタンウェイやファツィオリ、ベヒシュタイン辺りには劣るという位置付けですか?

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回答(8件)

もともと、スタインウェイが圧倒的でした。 近年ファッツィオリを使う人も多くなってきました。 ヤマハを使う人もまあまあ多かったのですが、 恐らく、生ピアノが低迷するなか、フルコンサートモデルに力を入れても、 企業の利益につながらないということで、熱意が落ちているのでしょう。 ホンダがF1に力を入れるかどうかみたいな・・・ 一方で、河合は、そういうヤマハと反対の方向に向かっていると思います。 バイクやゴルフ道具に走るわけでもなく、王道を進み続けている感じがします。 今、シゲルカワイを売り出していて、10年ぶりぐらいで、全国ツアーをしています。 恐らくは、日本で二極化が進むなか、ピアノは一般大衆の消費物ではなくなるため、富裕層をターゲットにしているという戦略だと思います。 電子ピアノか高級モデルの2極化のような感じでしょう。 ピアノ以外でも、富裕層をターゲットにする戦略は最近増えてきています。

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初日が終わってヤマハを選んでいたのはカナダの方おひとりでした。 私の住んでいるところにはまだシゲルカワイはないです。 ヤマハは世界的なコンクールで奏者に選ばれることをもはや企業理念においていないかもしれません。 ヤマハは世界にたくさんある練習用ピアノメーカーです。 ピアノはF1レースではありません。 わたしの地域にはないのですから、私とは縁がありません。ショパンとシゲルカワイが相性よしとも今は感じてません。 ファツオリの音の立ち上がりは凄いと思いました。1番奏者からファツオリでしたから驚きました。

スタインウェイはやっと音がなりはじめたかな?と思っています。 昔、舞台で演奏するさい、朝から晩までスタインウェイで演奏されると逆に音が鳴りすぎるから、なるべくタッチを丁寧にするよう、言われたことがあります。逆に朝一番は鳴りが悪いから、しっかり鳴らせといわれました。難しいですね。

昔からショパンコンクールに出ているので、トップクラスと思います。あとは好みの問題ではないでしょうか。確かにヤマハやカワイよりスタンウェイの方が華やかで、聞き取りやすいので人気はあるかもしれません。 FAZIOLIは難しそうに聞こえました。出場者は、タッチ感からくる音の出方や濁りを確認しつつ、微調整しているように見えました。 これを自分の表現したい音色も考えて弾いているのですから、とでも高い技術と精神力ですね。

こんな言い方して良いか分からないですが、ショパンコンクールに、YAMAHAとKAWAIのピアノが採用されてるということは、評価されてるってことで良いのでは?と思います。 ただ、YAMAHAもKAWAIも、量産型の安価ピアノもたくさん作っていて、いわゆる「ハイブランド」メーカーならば、量産型は作らないと思うため、ハイブランドとは言い難いかも?と思います。 でもハイブランドに匹敵するくらいの、良いピアノも作っていて、量産型も作ってるメーカーってことです。 良い意味で、オールマイティって感じかな? 誰かが、トヨタみたいなものって言ってましたが、つまり、カローラのような一般向けから、レクサスみたいな高級車まで、網羅してるよって感じです。 YAMAHAやKAWAIも、コンサート用の大きなグランドピアノは、何千万円ってするし、安価なピアノなら百万円前後でアップライトも売ってるし・・・ トヨタみたいって思ったら納得かも?

劣る…? いいえ。 そんな事はないですよ。 以前のショパンコンクールで使用されたShigeru Kawaiを、表参道のショールームで弾かせていただいた事がありますが、楽器本体が保持するポテンシャルが、PCでいうところのCPUというか、良い意味でとんでもなかったですから。 当時の性能のスマホでですが、撮ったものがまだありました。 ↓ https://youtu.be/GZ8A-b-CQRU?t=547 10年前でした。ここからまた進化してますからね。 ショパンコンクール本選1次が始まりましたが、FAZIOLIの高音の抜けがちょっと過多な気がしていて。 これだけスコーンと抜けると、何でもかんでも煌びやかになり過ぎてしまうきらいがあるな、という印象が拭えないですね。 何というか、容易にギラギラしてしまう感があり、耳疲れするというか。 これは、FAZIOLIを選んだコンテスタントが悪いわけではけしてなく。寧ろ彼らは、FAZIOLIを選んだ理由がまま理解できる、いわゆる【陽のパフォーマンス】をされてはいましたのでね。 やはり、コンテスタントが現地の楽器の鳴りを見極め選ぶ時間が短い事が、理由の一つかと思います。 どこのメーカーとも手を結んでいない場合、迷った時には【無難】を、という意味でSteinwayをパートナーにする気持ちもわからなくもないな、と。 そんな中でShigeru Kawaiは大健闘ですね。 様々な理由があろうと思いますが、Shigeru Kawaiを絶賛するコンサートピアニストが増えて、各位実績を残してきた事と、この楽器が備えている音色のいくつかの個性が、Chopin楽曲を体現するのに非常に優れているのでですね。 特に明度、広がり、独特なくぐもり方などが。 彼の作品には、ブリリアントな輝きが必要な箇所もありますが、内省的な呟きや、溜息、独り言なども出てきます。独白、というか。 光と影、太陽と月のコントラスト、ダイナミズムはピアノを信頼してこそですが、Shigeru Kawaiはその具現に寄り添ってくれるのです。 YAMAHAを選んだ方が著しく減りましたが、YAMAHAからSteinwayに流れたという事への驚きはあまりないのです。 今回Shigeru Kawaiを支持した層がアジア勢以外のコンテスタントにも多いことが、KAWAIが不器用な程実直に、派手な事をせず、セールスに走らず、ただただ音色を研究し続けた事が届いた証拠かと。 ただ、「なぜそんな雑駁なピアニズムなのにShigeru Kawaiを選んだの??」と正味な話感じてしまった弾き手も居なくはないので、ここまでブランディングが成功してきたら弾きこなすのも、力量なのでしょうけれどもね。 誰でもかれでも、Shigeru KawaiでChopinを弾いたら、魔法の粉をふりかけたように美音になる訳ではないのでですね。 窓