世界保健機関(WHO)は、1945年に国連で国際的な保健機関の必要性について議論があって1948年4月7日に設置されました。この日は毎年世界保健デーとされています。他のいくつかの国際機関と同様、スイスのジュネーブに本部があります。加盟国は現在193カ国です。
毎年5月に世界保健総会が開催され、様々な保健上の課題を議論して意思決定を行っていますが、将来の世界保健総会での課題の検討など上位的な意思決定については、日本からを含む34人の委員から構成される実行委員会で行っています。
WHOには現在6つの地域事務局が各地にあり、日本は中国、韓国、ニュージーランドなどと同様に西太平洋領域に含まれており、その事務局(Western Pacific Regional Ofiice: WPRO)はフィリピンのマニラに設置されています。
たばこについては1980年代からの世界禁煙デーのほか、1998年にたばこのない世界構想(Tobacco Free Initiative: TFI)が設置され、また2003年にはたばこ規制枠組条約が成立、2005年に発効しています。これはWHO初の公衆衛生での国際条約です。
who
「who」とは・「who」の意味
「who」は英語の疑問詞で、主に人物に関する質問をする際に使用される。具体的には、誰がその行為や状況に関与しているかを尋ねる際に用いられる。また、関係代名詞としても機能し、人物に関連する節を導入することができる。「who」の発音・読み方
「who」の発音は、/huː/となる。日本語での読み方は「フー」と近いが、英語の発音では「h」の音が弱く、唇を丸めて「ウー」という音に近い形で発音する。「who」の語源・由来
「who」の語源は、古英語の「hwa」である。古英語は5世紀から12世紀にかけてイングランドで話されていた言語であり、「hwa」はその時代の疑問詞として使用されていた。さらに遡ると、インド・ヨーロッパ語族に属する言語の共通の祖先である原インド・ヨーロッパ語の語根「*kwo-」に由来するとされる。「who」の類語
「who」の類語には、「whom」と「whose」がある。「whom」は目的格の疑問詞で、誰に対して行為が向けられているかを尋ねる際に使用される。「whose」は所有格の疑問詞で、誰のものであるかを尋ねる際に用いられる。「who」を含む用語・関連する用語
「who28」とは
「who28」は特定の用語や固有名詞ではなく、一般的な意味や用途は存在しない。「whomee」とは
「whomee」は特定の用語や固有名詞ではなく、一般的な意味や用途は存在しない。「WHOの正式名称」とは
「WHO」は「World Health Organization」の略称であり、日本語では「世界保健機関」と訳される。WHOは国際連合の専門機関の一つで、世界の公衆衛生に関する問題に取り組むことを目的としている。「who」の使い方・例文
1. Who is she?(彼女は誰ですか?)2. Who are the people in this picture?(この写真の中の人々は誰ですか?)
3. Who will be attending the meeting?(誰が会議に出席する予定ですか?)
4. Who do you think will win the game?(誰が試合に勝つと思いますか?)
5. Who was the first person to climb Mount Everest?(エベレスト山に最初に登頂した人物は誰ですか?)
6. The man who lives next door is a doctor.(隣に住んでいる男性は医師である。)
7. She is the woman who helped me yesterday.(彼女は昨日私を助けてくれた女性だ。)
8. Who can solve this problem?(誰がこの問題を解決できますか?)
9. I don't know who broke the window.(窓を割ったのが誰か分からない。)
10. Who did you give the book to?(誰にその本を渡しましたか?)
ダブリュー‐エッチ‐オー【WHO】
世界保健機関 WHO World Health Organization
WHO憲章では「健康とは、完全な肉体的、精神的及び社会的福祉の状態」であるとし、その目的を、「すべての人民が可能な最高の健康水準に到達すること」と定めています。
この目的達成のためにWHOは、国際保健事業の調整、保健事業援助、伝染病・風土病撲滅、衛生状態改善、保健関連条約の提案・勧告、医療・衛生等の国際基準策定といった幅広い任務が与えられています。80年には天然痘の完全撲滅を宣言しました。近年は、HIVエイズやエボラ熱等の新種感染症への対処やリプロダクティブ・ヘルス、生命倫理等の分野でも積極的に貢献しています。
神戸には健康開発総合研究センターが設置されています。本部はジュネーブ、加盟国数は2000/8現在で191。日本は51年に加盟。
世界保健機関(WHO)
世界保健機関 (WHO, World Health Organization)
世界保健機関
【英】:World Health Organization,WHO
who
【原文】WHO
国際連合の一機関で、世界中の大きな保健問題に対処している。whoは、疾患制御、ヘルスケア、医療に関する標準の設定;教育および研究プログラムの実施;科学論文および報告の公開などを行っている。その主要な目標のひとつに、発展途上国の人々や良好なヘルスケアを受けていない人々におけるヘルスケアへのアクセスの改善がある。本部はスイスのジュネーブにある。「world health organization(世界保健機関)」とも呼ばれる。
世界保健機関、who
WHO
世界保健機関
世界保健機関は、1948年、55カ国のメンバーにより、国際連合の専門機関として設立され、60周年を迎える。当時の課題としては、マラリア、女性と子どもの健康、結核、性病、栄養、環境衛生であったが、現在でもこれらの問題は解決されていない。2008年現在、193カ国と2つのメンバーが加盟し、年一度、世界保健会議(WHA World Health Assembly)が開催され、グローバルヘルスの課題および解決策を協議する。ジュネーブに本部を持ち、6つの地域事務局(ヨーロッパ、アフリカ、東地中海、南東アジア、西太平洋、アメリカ)を有し、世界のすべての人々の肉体的、精神的及び社会的な健康を目指している。
具体的な活動としては、保健医療情報の収集公開や国際基準の設定、多国間協力の推進、災害対策、感染症対策、健康都市問題の取り組み推進があげられる。これまでの活動の一番大きな成果としては、1979年に天然痘を撲滅した事があげられる。その後は、拡大予防接種計画(EPI)、結核のための短期直接監視下治療(DOTS)、子どもへの幅広いケアのための小児期疾患総合管理対策(IMCI)、妊産婦対策に家族計画を含むリプロダクティブヘルス対策、緊急人道援助などを、重点活動として推進している。最近では、新たに発生した感染症やすでに克服されたと思われていた感染症の再興に対しての対策を新興・再興感染症」の問題として総合的・重点的に対策を講じている。(仲佐保)
参考URL:WHOホームページ http://www.who.int/en/
WHO【WHO】
世界保健機関
WHO!?
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『WHO!?』(フー)は、板本こうこの漫画。少女漫画雑誌「mimi」(講談社)で連載された。単行本は講談社KC mimiより全8巻で刊行された。1997年にはTBS系列でテレビドラマ化された。
あらすじ
高校3年生の東山風子(ふうこ)は、父親の転勤を機に、東京は向島にある大福屋(だいふくや)という和菓子店の長男・吉生と結婚する。店を切り盛りするしっかり者の母親をはじめ、父親・おじいちゃん・おばあちゃん・姉・妹・弟の8人家族に飛びこんだ、風子の新しい生活が始まる。
テレビドラマ
TBS系の「花王 愛の劇場」枠で、1997年9月1日から10月31日に放送された。放送時間は月曜から金曜の13:00-13:30(JST)。全9週、45回。
キャスト
- 東山風子 - 星野真理(現・星野真里)
- 高校3年生。将来の夢は「お嫁さん」。たまたま通りかかった「大福屋」の店頭で吉生を見て、一目ぼれする。
- 大福美乃 - 木の実ナナ
- 和菓子店「大福屋」の女将。吉生の母。
- 大福吉生 - 正木蒼二
- 「大福屋」の和菓子職人。
- 大福吉乃 - 杉本彩
- 大福吉美 - 渋谷琴乃
- 大福吉郎 - いしいすぐる
- 三枝美里 - そめやゆきこ
- 田村愛 - 前田亜季
- 大福吉兵衛 - 奥村公延
- 大福家のおじいちゃん。
- 大福カツ - 銀粉蝶
- 大福サダ - 花原照子
- 大福吉造 - 石橋正次
- 小倉 - 田中優樹
- 由美 - 真家瑠美子
スタッフ
- 脚本 - 宇山圭子、村田恭子、田中裕之
- 演出 - 日名子雅彦、岡島明、北川学
主題歌
- 「Feel」GARDEN
関連項目
外部リンク
TBS 花王 愛の劇場 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
ラブの贈りもの2 (1997.7.21 - 1997.8.29) | WHO!? (1997.9.1 - 1997.10.31) | さしすせそ!? (1997.11.3 - 1997.12.26) |
WHO?
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/04 21:53 UTC 版)
『WHO?』 | ||||
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いきものがかり の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | J-POP | |||
時間 | ||||
レーベル | エピックレコードジャパン | |||
チャート最高順位 | ||||
いきものがかり アルバム 年表 | ||||
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『WHO?』収録のシングル | ||||
ミュージックビデオ | ||||
いきものがかり「TSUZUKU」Music Video - YouTube |
『WHO?』(フー?)は、いきものがかりの9作目のオリジナル・アルバム。2021年3月31日にCDで発売。発売元はソニー・ミュージックレーベルズ / エピックレコードジャパン。
概要
いきものがかりのメジャーデビュー後のアルバムの中でも9曲で曲数が一番少ないアルバムであり、全体の時間が45分10秒と最も短いアルバムである。
本アルバム収録の「TSUZUKU」は、アルバム発売前の3月22日に先行配信とミュージックビデオのプレミア公開が行われた[3]。
インディーズ時代からの楽曲である「からくり」が本アルバムで初めて音源化された[4]。
本作発売後、山下穂尊がグループ脱退を発表したため、本作が3人体制で発売された最後のオリジナルアルバムとなった[5]。
収録曲
- 初回生産限定盤・通常盤共通収録。既発曲の解説は各収録作品を参照のこと。
- TSUZUKU (5:42)
- アニメ映画『100日間生きたワニ』主題歌
- BAKU (3:47)
- 作詞・作曲:水野良樹 / 編曲:江口 亮、菅編曲:野々村昌樹(EGクリエイション)
- きらきらにひかる (5:05)
- 作詞・作曲:水野良樹 / 編曲:島田昌典
- からくり (6:10)
- 作詞・作曲:水野良樹 / 編曲:本間昭光
- わたしが
蜉蝣 (5:18)- 作詞・作曲:山下穂尊 / 編曲:本間昭光
- チキンソング (3:39)
- 作詞・作曲:吉岡聖恵 / 編曲:島田昌典
- ええじゃないか (4:51)
- もう一度その先へ (5:08)
- 作詞・作曲:山下穂尊 / 編曲:島田昌典
- 生きる (5:30)
- 作詞・作曲:水野良樹 / 編曲:亀田誠治
サポートメンバー
- TSUZUKU
- Drums:河村“カースケ”智康
- Bass:亀田誠治
- Acoustic&Electric Guitar:小倉博和
- Acoustic Piano:皆川真人
- Strings:今野 均ストリングス
- Oboe:庄司知史
- Programming&All Other Instruments:豊田泰孝(誠屋)・亀田誠治
- BAKU
- きらきらにひかる
- からくり
- Drums:玉田豊夢
- Bass:安達貴史
- Acoustic&Electric Guitar:林部直樹
- Percussion:坂井“Lambsy”秀彰
- Strings:室屋光一郎ストリングス
- Wurlitzer,Organ&All Other Instruments:本間昭光
- わたしが蜉蝣
- Drums:玉田豊夢
- Bass:安達貴史
- Acoustic&Electric Guitar:林部直樹
- Percussion:坂井“Lambsy”秀彰
- Strings:室屋光一郎ストリングス
- Acoustic Piano,Keyboards&All Other Instruments:本間昭光
- チキンソング
- ええじゃないか
- もう一度その先へ
- Drums:河村“カースケ”智康
- Bass:美久月千晴
- Acoustic&Electric Guitar:真壁陽平
- Strings:吉田宇宙ストリングス
- Acoustic Piano,Organ&All Other Instruments:島田昌典
- 生きる
- Drums:玉田豊夢
- Bass:亀田誠治
- Acoustic&Electric Guitar:小倉博和
- Acoustic Piano:皆川真人
- Strings:今野 均ストリングス
- Programming&All Other Instruments:豊田泰孝(誠屋)
ボーナスディスク
初回生産限定盤は、CDとDVDの2枚組になっている。DVDには、以下の内容が収録されている。
- 【収録曲】
- TALK SESSION about “WHO?”
- メンバー3人へのインタビュー映像と、インディーズ~メジャーデビュー後の間に撮影された、いきものがかりのさまざまな映像が交互に流れる構成になっている。
- “BAKU Music Video” Behind The Scenes
- BAKU Music video
- 「BAKU」の、ミュージックビデオ本編。
- “きらきらにひかる Music video” Behind The Scenes
- 本アルバム「WHO?」にも収録されている、シングル「きらきらにひかる」のミュージックビデオのメイキング映像。
- きらきらにひかる Music video
- 「きらきらにひかる」の、ミュージックビデオ本編。
- 生きる Music video
- 本アルバム「WHO?」にも収録されている、シングル「生きる」のミュージックビデオ。
- 『BSいきものがかり DIGITAL FES 2020 結成20周年だよ!!~リモートでモットお祝いしまSHOW!!!~』Live Video
- 【ライブサポートメンバー】
- Drums:玉田豊夢
- Percussion:坂井“Lambsy”秀彰
- Bass:安達貴史
- Electric&Acoustic Guitar:林部直樹
- Keyboards:本間昭光
- Programming:足立賢明
- ※なお、このライブではほかにも、「SAKURA」、「気まぐれロマンティック」も歌唱しているが、「SAKURA」は森山直太朗と、「気まぐれロマンティック」は、長屋晴子(緑黄色社会)とのコラボ歌唱のため、本DVDには収録されていない。
脚注
- ^ “WHO?(初回生産限定盤)|いきものがかり”. ORICON NEWS. オリコン. 2021年5月21日閲覧。
- ^ “オリコン月間 アルバムランキング 2021年03月度”. ORICON NEWS. オリコン. 2021年5月21日閲覧。
- ^ “3月22日(月)新曲「TSUZUKU」先行配信開始&MVプレミア公開決定!”. いきものがかり (2021年3月20日). 2021年8月10日閲覧。
- ^ “WHO? | いきものがかり”. ソニーミュージックオフィシャルサイト. 2021年8月10日閲覧。
- ^ “いきものがかり山下穂尊が脱退&芸能界引退へ 創作活動など新たな道に【連名コメント全文】”. ORICON NEWS. oricon ME (2021年6月2日). 2023年1月14日閲覧。
外部リンク
- WHO? | いきものがかり - ソニーミュージックオフィシャルサイト
Who
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/27 06:07 UTC 版)
WHO、Who、who
一般
組織
作品名
音楽
- WHO (アルバム) - Ricken'sのアルバム。
- WHO? - いきものがかりのアルバム。
- ¿WHO? - 木村カエラのアルバム。
- Who... - 浜崎あゆみの楽曲。アルバム『LOVEppears』に収録。
- WHO (ザ・フーのアルバム) - ザ・フーのアルバム。
漫画
テレビシリーズ
- ドクター・フー (Doctor Who) - イギリスBBCで放映されているSFテレビドラマシリーズ。
情報処理
- Who (UNIX) - コンピュータにログインしているユーザの一覧を表示するUnix系オペレーティングシステムのコマンド。
その他
- コカ・コーラボトラーズジャパンプロダクツ本郷工場でかつて製造されていた製品につけられる製造所固有記号。コカ・コーラボトラーズジャパン参照。
世界保健機関
世界保健機関 | |
---|---|
各国語表記 World Health Organization(英語) | |
ロゴマーク | |
世界保健機関旗 | |
概要 | 専門機関 |
略称 | 英語: WHO フランス語: OMS |
代表 | テドロス・アダノム |
状況 | 活動中 |
活動開始 | 1948年 |
本部 | スイス・ジュネーヴ |
公式サイト | www |
United Nations World Health Organisation Portal:国際連合 |
世界保健機関(せかいほけんきかん、英: World Health Organization、仏: Organisation mondiale de la santé、略称: WHO・OMS)は、国際連合の専門機関(国際連合機関)の一つであり、人間の健康を基本的人権の一つと捉え、その達成を目的として設立された機関。
1948年設立。本部はスイス・ジュネーヴ。設立日である4月7日は、世界保健デーになっている[1]。シンボルマークは、世界地図をオリーブの葉が取り巻く国際連合旗の中心に、医療の象徴であるアスクレピオスの杖(蛇の巻き付いた杖)をあしらったものである。
WHOでは「健康」を「身体的、精神的、社会的に完全な良好な状態であり、たんに病気あるいは虚弱でないことではない」(WHO憲章前文)と定義しており、非常に広範な目標を掲げている。そのために、病気の撲滅のための研究、適正な医療・医薬品の普及だけでなく、基本的人間要請(basic human needs、BHN)の達成や健康的なライフスタイルの推進にも力を入れている。
略称は英語式(WHO)と仏語式、スペイン語式、ポルトガル語式(OMS)で異なる。日本をはじめ多くの国では英語略称のWHO(ダブリュー・エイチ・オー)が多用される[注 1](以下「WHO」と表記する)。
歴史
全世界的な公衆衛生や健康に関する最初の国際的機関は、1907年12月に発足した国際公衆衛生事務局である。本部をパリに置いたこの機関は、12カ国が「公衆衛生国際事務局設置に関する千九百七年のローマ協定」[3]に調印することによって発足し、当初はヨーロッパだけを対象としたものだったのが、第一次世界大戦の勃発する1914年までには60カ国が参加するまでになっていた。第一次世界大戦後、発足した国際連盟は国際公衆衛生の専門機関として国際連盟保健機関(League of Nations Health Organization)を発足させたが、国際公衆衛生事務局は原調印国であるアメリカ合衆国が国際連盟に不参加を決めたため、連盟とは別組織のままで存続することとなった。第二次世界大戦後、新たな健康に関する国際機関の設立が提唱され、1946年7月22日に国連経済社会理事会が世界保健機関の憲章を採択。国際連盟保健機関や国際公衆衛生事務局を解散して、1948年4月7日に世界保健機関が設立された[4]。日本は1956年の国際連合加盟に先立つ1951年5月にWHOに加盟した[1]。
天然痘の撲滅
WHOの功績の中でももっとも輝かしいものは、天然痘の撲滅に成功したことである。天然痘は非常に高い致死率を持ち世界各地で多大な死者を出した病気であったが、症状が明確に判別できるため対処しやすく、ヒト以外に感染することがないため人間のみの対策で対処でき、さらに種痘による完全な予防法が確立されていたことから、撲滅は原理的には可能であると考えられていた。こうしたことから、1958年に総会でソ連の生物学者ヴィクトル・ジダーノフが提案[5]した「世界天然痘根絶決議」の全会一致の可決で撲滅計画は始まったが、当初は人類すべてへの種痘による撲滅を目指していたため、医療や行政の整っていない発展途上国においては対策が行き届かず、撲滅にはほど遠い状態がつづいていた。そこでよりこの計画を推進するため、1967年には特別予算が組まれるとともに、10年後の1977年までに天然痘を撲滅させることが明確に謳われた。このときに方針が転換され、流行地域において賞金を懸けることで患者を発見し、患者が見つかるとその患者に接触した人物を根こそぎ調べ上げて徹底的にその周囲で種痘を行う、いわゆる封じ込め政策へと移行した[6]。このとき、世界には天然痘の患者が1000万から1500万人いると推定されていた。しかし、この封じ込め政策は功を奏し、患者数は激減していった。1970年代に入ると南アジアと南アメリカで相次いで撲滅が宣言され、1977年にソマリアで発見された患者を最後に天然痘は地球上から姿を消した。そして、患者が発生しなくなってから3年後の1980年、WHO総会は天然痘の撲滅を正式に宣言した[7]。
ポリオやその他感染症の撲滅計画
天然痘を撲滅したWHOが次に撲滅の目標に定めたのは急性灰白髄炎(ポリオ)だった。1988年には「世界ポリオ撲滅計画(Global Polio Eradication Initiative)」が開始され、2000年までのポリオ撲滅が謳われた[8]。しかしその後計画は難航し、2018年6月時点ではパキスタン、アフガニスタン、ナイジェリア、コンゴ民主共和国の4か国においてポリオ患者が発生している状態となっている[9]。さらに2018年にはパプアニューギニアでアウトブレイクが起こりプロジェクトが実施されている[10]。このほか、1995年には「アフリカ・オンコセルカ症対策計画(African Programme for Onchocerciasis Control)」が開始され、オンコセルカ症(河川盲目症)の撲滅が進められている[11]。
多剤耐性菌について
WHOは2017年2月27日に多剤耐性菌の警戒リストを初めて公開した。このリストによると、最も危険度が高いものとして『アシネトバクター、緑膿菌、エンテロバクター』が挙げられた。その次に危険な物として『ヘリコバクター・ピロリ、サルモネラ』などが挙げられた。WHOは新たな抗生物質の開発を急ぐとともに抗生物質の適切な使用を呼びかけている。[1]
その他近年の動向
2022年11月21日にパンデミックや感染の集団発生を引き起こす危険性があり優先的に監視すべき病原体の新たなリストを作成すると発表した[12]。また同月28日にはサル痘の英語名称を「mpox(エム痘)」に変更すると発表した[13]。
活動内容
- 世界保健機関憲章第1条「すべての人々が可能な最高の健康水準に到達すること」を目的とする。
- 情報の収集公開や国際基準の設定(国際疾病分類(ICD)の作成など)。
- 多国間協力の推進。
- 災害時緊急対策。
- 感染症対策(痘瘡根絶・拡大予防接種対策)。
- 都市に住む人の健康を守り、生活の質を向上させるため、WHO健康都市に対する取り組みの推進。
世界保健機関が定義・統計・公開している指標項目
2019年5月時点で、世界保健機関は保健・医療に関する、人的資源の指標(医師、歯科医師、看護師、薬剤師、メディカル・ソーシャル・ワーカーなど)、物的資源の指標(病院・病床、介護施設・介護床、訪問医療事業者・介護事業者、医療器具、医薬品、上水道・下水道など)、経済財政資源の指標(GDPに対する医療費の比率、医療費の公費負担受益者率、医療費の公費負担率、GDPに対する公費負担医療費率、人口一人当たりの医療費・公費負担医療費)、生命と健康に関する結果指標(年齢別生存率・死亡率(生命表)、病気の種類別の罹病率、死亡原因別の比率、出生時と年齢別の余命(寿命)・健康余命(寿命)など)と、その経年変動に関して、約1,450種類の指標項目を定義し、世界各国の政府と保健医療政策行政機関から報告を受け、世界各国、大陸地域別、世界全体の統計データベースを公開している[14][15][16][17][18]。指標項目の一部を抜粋して、世界保健公報(World Health Publications)[19]、世界保健統計年次報告書(World Health Statistics)として公開している[20]。
組織
WHOの最高意思決定機関は毎年開催される総会である[21]。総会には加盟国すべてが代表を送ることができる。総会においては3分の2の多数によって条約や協定を制定することができる。この条約は加盟国には強制力はないものの、加盟国はたとえ自国の代表が反対した条約でも18か月以内に国内での採択に向けて何らかのアクションを起こさなければならない。また、総会においては34カ国の委員を3年任期で執行理事会理事に選出し、これによって構成される執行理事会が総会の執行機関となる[22]。また、常設の事務局があり、総会の議決に基づき通常業務を行う。事務局長がWHOのトップとなる。事務局長は総会において選出される[23]。WHO全体の職員数は約8,000人である[24]。
2016年5月現在、194の国と地域が加盟している[25]。
右の図のように、世界にアフリカ・アメリカ・東地中海・ヨーロッパ・東南アジア・西太平洋の6つの地域事務局が置かれ、それぞれに管轄地域が与えられている。また重点区域とされている150か国[24]には国事務所が設置されている[26]。
歴代事務局長
代 | 肖像 | 氏名 | 就任日 | 退任日 | 出身国/地域 |
---|---|---|---|---|---|
1 | ブロック・チゾム | 1948年7月21日 | 1953年7月21日 | カナダ | |
2 | マルコリーノ・ゴメス・カンダウ | 1953年7月21日 | 1973年7月21日 | ブラジル | |
3 | ハルフダン・T・マーラー | 1973年7月21日 | 1988年7月21日 | デンマーク | |
4 | 中嶋宏 | 1988年7月21日 | 1998年7月21日 | 日本 | |
5 | グロ・ハーレム・ブルントラント | 1998年7月21日 | 2003年7月21日 | ノルウェー | |
6 | 李鍾郁 | 2003年7月21日 | 2006年5月22日 | 韓国 | |
臨時 | アンデルス・ノルドストレム | 2006年5月22日 | 2007年1月4日 | スウェーデン | |
7 | 陳馮富珍(マーガレット・チャン) | 2007年1月4日 | 2017年7月1日 | 香港 | |
8 | テドロス・アダノム | 2017年7月1日 | (現職) | エチオピア |
付属機関
WHOは付属機関として、フランスのリヨンにある国際がん研究機関(IARC)や、日本の神戸にあるWHO健康開発総合研究センター(WHO神戸センター、WKC)を持つ[26]。
財政
WHOの予算は2年間を会計年度とし、資金は、加盟各国に課され主に事務経費などに使用される分担金と、加盟国や国際機関など各種団体が拠出しWHOの各種プロジェクトに用いられる寄付金によってまかなわれている[27]。寄付金の多くは使用するプロジェクトを指定した上で寄付されるが、使途を指定しない寄付も行われる。2018-2019年度のWHO資金は56億2400万ドルだった[28]。WHO財政の特徴として、分担金はWHO資金のわずか17%を占めるに過ぎず[29]、資金の大半を寄付金が占めることが挙げられる。また、ビル&メリンダ・ゲイツ財団やGAVIアライアンス・国際連合人道問題調整事務所・国際ロータリー・世界銀行といった各種団体の寄付金拠出が大きく、国家の占める割合が相対的に少ないことも特徴である。寄付金のうち、使途指定寄付金はWHO総収入の77%を占めるのに対し、使途の指定されていない寄付金は3%に満たない[30]。
WHOの最大出資者はアメリカ合衆国であり、分担金・寄付金ともに最大である。分担金額は2018-2019年度においてはアメリカ(2億3700万ドル)[31]、日本(9300万ドル)[32]、中国(7600万ドル)[33]の順となっている。これに対し、寄付金額は2018-2019年度においてはアメリカ(6億5600万ドル)[34]、ビル&メリンダ・ゲイツ財団(5億3100万ドル)[35]、イギリス(3億9200万ドル)の順となっている[36]。この両者を総合した出資金額もアメリカ、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、イギリスの順となる。中国は分担金額は世界3位となっているが、寄付金額は2018-2019年度で1000万ドルに過ぎないため、総合出資では10位以内に入らない[37]。
一方寄付金の使途としては2018-2019年度においてはポリオ撲滅が9億9000万ドル、26.51%を占めて最も大きい。次いで、基本的な健康・栄養サービスの提供強化が4億5300万ドルで12%、ワクチン関係が3億3500万ドルで8.89%となっている[38]。出資者ごとに重視する事柄は異なり、例えばビル&メリンダ・ゲイツ財団は寄付金のうち約6割をポリオ撲滅に投じている[39]ほか、GAVIアライアンスは寄付金の72%をワクチンに投じている[40]。
No. | 出資者 | 分担金 | 寄付金 (使途指定) | 寄付金 (使途指定なし) | 総計 (2年間) | 割合 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | アメリカ合衆国 | 237 | 656 | 893 | 15.9% | [41] | |
2 | ビル&メリンダ・ゲイツ財団 | 531 | 531 | 9.4% | [42] | ||
3 | イギリス | 43 | 335 | 57 | 435 | 7.7% | [43] |
4 | GAVIアライアンス | 371 | 371 | 6.6% | [44] | ||
5 | ドイツ | 61 | 231 | 292 | 5.2% | [45] | |
6 | 日本 | 93 | 122 | 214 | 3.8% | [46] | |
7 | 国際連合人道問題調整事務所 (UNOCHA) | 192 | 192 | 3.4% | [47] | ||
8 | 国際ロータリー | 143 | 143 | 2.5% | [48] | ||
9 | 世界銀行 | 133 | 133 | 2.4% | [49] | ||
10 | 欧州委員会 | 131 | 131 | 2.3% | [50] | ||
その他出資者 | 524 | 1,484 | 103 | 2,289 | 40.7% | ||
総計 | 957 | 4,328 | 161 | 5,624 | 100.0% | [51] |
論争となった出来事
新型インフルエンザ、パンデミック誤警告と企業癒着問題
2009年から10年にかけての新型インフルエンザの世界的流行に際し、WHOのマーガレット・チャン事務局長は「今、すべての人類が脅威にさらされている」として、新型インフルエンザをすべての人類の脅威とする広報を行った。その後、新型インフルエンザが弱毒性である事が発覚するも、顕著な感染や死亡の被害が著しい事態を想定した警告であるフェーズレベル6/6と警告し、パンデミック(世界的大流行)を宣言した。 しかし初の「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」(PHEIC)の対象にまでになった新型インフルエンザは前例のない保健当局と科学者と製薬会社が強力に連携する体制をもたらしたが[52]、実際は他の季節性インフルエンザと大差ないレベルのインフルエンザで被害も小さなものであった[53]。
一連のWHOの誤報への批判が高まり[54]、これを重く見た欧州議会は、パンデミック宣言に至った経緯の調査に踏み出す事態となった。欧州議会のボーダルク前保健衛生委員長は、WHOの宣言は偽のパンデミックであったとして問題提起をしている。WHOの意思決定には製薬会社の意向が大きく影響した可能性が高いとしている。製薬会社は研究所などで働く科学者へ大きな影響力を持っており、この事と今回WHOが広く科学者の意見を求めた事がその影響力を強める原因になったと語っている。一方、新型インフルエンザワクチン製造なども行い、世界最大規模の製薬会社であるグラクソ・スミスクライン社(英国)は、製薬会社がWHOのパンデミック宣言に影響を与えているなどの認識は誤りであるとインタビューに応えている[55]。
2010年1月になるとワクチンが世界的に余剰状態となり、キャンセルや転売が相次ぐ事態となっている。
IAEAに従属
1959年に結んだIAEAとの規定では、「IAEA(原発推進を掲げている)の許可なしに、放射線の影響における科学論文を公表してはならない」となっている[56]。WHO事務局長であった中嶋宏は、この事について「放射線の影響の研究に関しては、WHOはIAEAに従属している。原子力が健康を従えているのだ」と発言している[57]。
COVID-19 をめぐる対応の遅れと政治性の指摘
2019新型コロナウイルスによる急性呼吸器疾患の対応をめぐり、流行が始まった2019年12月の時点でヒトからヒトへの感染が起きた可能性があるという報告を台湾から受けていたにもかかわらず、台湾によるWHO総会への参加が認められていないことや情報を国際社会に示さなかったことへの批判がある[58]。
2020年4月、アメリカのドナルド・トランプ大統領はCOVID-19をめぐるWHOの一連の対応について「失敗」と評価。また、アメリカから大規模な出資を受けながら「中国中心主義」で、世界に不適切な提言を行っていると批判し、WHOへの拠出金を停止する考えを示した[59]。 同国国務省は「公衆衛生より政治を優先した」と批判した上で「アメリカを含む加盟国はWHOの一連の対応について問題点を検証するべきだ」とした[58]。
WHOは台湾からの通知について、AFP通信の取材に対して「ヒトからヒトへの感染について言及はなかった」と否定した[60]。それを受けて台湾当局は「中国の武漢で非定型の肺炎が少なくとも7例出ていると報道されている。現地当局はSARSとはみられないとしているが、患者は隔離治療を受けている」といった内容が含まれるWHO宛の通知の全文を公開し、「隔離治療がどのような状況で必要となるかは公共衛生の専門家や医師であれば誰でもわかる。これを警告と呼ばず、何を警告と呼ぶのか」と述べ、WHOが台湾の情報を生かしていれば、感染拡大へ早く対処できたと主張した[60][61]。
トランプ大統領は5月29日のホワイトハウスでの記者会見でWHOが「中国寄り」であることを改めて批判。年間4億5千万ドル規模とされるWHOに対する米国の拠出金を他の保健衛生関連の国際組織に振り向け、WHOとの関係を断絶すると発表し[62]、7月6日には2021年7月6日付でWHOを脱退することを国連に正式通告した[63]。
2021年1月20日にジョー・バイデンが後継の大統領に就任し、その日のうちにWHOからの脱退を撤回する大統領令に署名[64]、また翌21日にはCOVID-19ワクチンを共同購入するための国際的な枠組み(COVAX)への参加を表明するなど、政権交代によってアメリカの姿勢は大きく転換された[65]。
世界保健機関の制定した国際デー
世界保健機関はいくつかの国際デーを制定しているが、なかでも国際公衆保健デーとして、3月24日の世界結核デー、4月7日の世界保健デー、4月14日の世界シャーガス病デー、4月25日の世界マラリアデー、4月の最終週に行われる[66]世界予防接種週間、5月31日の世界禁煙デー、6月14日の世界献血者デー、7月28日の世界肝炎デー、9月17日の世界患者安全デー、毎年11月18日を含む週に行われる[67]世界抗生物質意識週間、12月1日の世界エイズデーを特に重視している[68]。この国際デーは新たに定められることも多く、2019年には世界患者安全デーが[69]、2020年には世界シャーガス病デーが新たに制定された[70]。
世界保健機関に対する顕彰
- メアリー・ウッダード・ラスカー公益事業賞(1976年)
- アストゥリアス皇太子賞(2009年)
不祥事
- 2018年から2020年にかけ、職員がコンゴ民主共和国で性的虐待を行っていた問題が浮上。2021年9月28日、事務局長が事実を認めて謝罪した。問題となった職員はエボラ出血熱対策に当たるため、現地採用された職員と各国から派遣されていた職員で、地域住民に仕事を与える見返りとして性交渉を強要するなどの脅しを行っていた[71]。
主な出身者
- 山本尚子 - 事務局長補、厚生労働省大臣官房総括審議官。
- 梅内拓生 - ジュネーブ本部感染対策次長、東京大学名誉教授、吉備国際大学学長。
- 根路銘国昭 - インフルエンザ・呼吸ウイルス協力センター長、生物資源利用研究所所長。
- 佐原康之 - ジュネーブ本部シニアアドバイザー、厚生労働省大臣官房総括審議官。
- 尾身茂 - 第5代西太平洋地域事務局事務局長、名誉事務局長。厚生労働省顧問。
脚注
注釈
出典
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関連項目
外部リンク
- World Health Organization(英語) - 世界保健機関(WHO)
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- International Agency for Research on Cancer(英語) - 国際がん研究機関(IARC)
- 台北駐日経済文化代表処
- WHO西太平洋地域内における健康都市連合日本支部
- 『世界保健機関』 - コトバンク
WHO(フー)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 18:31 UTC 版)
「マーダーライセンス牙」の記事における「WHO(フー)」の解説
軍産複合体の中に存在する闇の組織。戦争を「人類の進歩への多大な貢献」と呼び、反戦を唱える政治家や影響力を持つ人間を数多く始末してきたと同時に、テロや諜報活動とあらゆる手を使って世界に戦火を広げようとしている。世界中にネットワークを持ち、各国の要人すらも所属しているとされるがその実態はCIAを以ても掴むことが出来ず、「WHO(誰?)」と呼ばれている。 九鬼妖介(くき ようすけ) 九鬼容堂の息子にして、WHO極東支部司令官。世界を冷戦状態に逆戻りさせるべく策を巡らせる。九鬼の後継者として生まれた10人の子供の1人であり、兄弟同士で強要された殺し合いに勝ち残り、母すらも噛み殺した事で「憎悪のみが力の源」という価値観を持って育った。その後、多くの戦場を渡り歩いて数えきれない程の人間を殺し、その憎悪を吸収する事で人間離れした強さを得る。そのような生い立ちから「戦争こそが人類発展の最大要素」という考えに至っており、「平和は人間の進歩のパワーを奪うだけ」と言い放つなど、軍事力と支配によるものとは言え平和と繁栄を謳っていた父とは逆の思想を持つ。木場、三太夫が太刀打ち出来ないほどの戦闘力の持ち主でもあり、捕らえた二人を洗脳してソ連大統領ゾルバチェフ暗殺に利用する。暗殺自体は失敗したものの、それによってソ連にクーデターを発生させる事には成功する。しかしそれも木場達に阻止されると、今度はステルス機で北方領土を攻撃し、直接ソ連と日本を戦争に持ち込ませようと目論んだ。飛行船に乗り込んできた木場達やイワンを圧倒するも、無の境地に達した木場に敗北。その後、捨て身で飛行船の進路を変えたイワンに襲い掛かったが、飛行船に積まれていた核の爆発によって彼と運命を共にする。 しかし核爆発に巻き込まれながらも脳だけの状態でありながら生き延びており、WHOに回収される。木場への復讐の為、バーチャル・リアリティを用いて異形の怪物と化し、同じく自分自身をイメージした木場と仮想の戦いを繰り広げる。一度は木場を追い詰めたが、臨死状態の木場の仮想によって現れた三太夫の魂によって阻止され、逆転される。仮想の戦いに負けた後は木場に脳を細切れにされ、完全に死亡した。 ディック・サイボーグ WHO環太平洋支部総司令官。優秀なスポーツ選手の子供を100人以上誘拐し、悪魔の殺人訓練による洗脳でテロリストへ仕立て上げている。殺し合いこそが人間の本能と考え、平和の祭典であるバルセロナオリンピック(掲載当時は1992年)を洗脳した少年達に血の海へと変えさせる事で、世界に戦いの必要性を啓示しようと目論む。名前の通り全身をサイボーグ化しており、時速100キロの動き、6メートルのジャンプ、衝撃1トンのパンチを放つ事すら可能で、その鋼鉄の身体は木場の刀も全く通らない頑強さを持つ。人間にはバトルサイボーグである自分を倒す事は絶対に不可能と豪語していたが、最後は木場と三太夫の捨て身の連携により首を切り落とされる。自分が負けた事を信じられずにいたが、「人間の可能性は無限大」だと三太夫に説かれ、負けを認めたように押し黙った所を唯一生身であった脳を貫かれて機能を停止した。しかしこの戦いで木場は老師という大き過ぎる犠牲を払う事になる。 シュタイナー 九鬼妖介の部下。自らWHOを名乗り、海溝の断層で核爆弾を爆発させる事で人工的な地震を起こして日本を脅迫する。東堂の故郷である神沖島の住人を人質に日本政府に100億ドルを要求するが、卑劣な策で板垣らを出し抜き、地震と津波によって神沖島を壊滅させ、住人のうち避難先から強引に戻った(そう誘導された)約50人を殺害。更に首都圏そのものを人質に1000億ドルを要求した。しんかい6500に搭乗した木場に爆弾を解除されると、自らの潜水艦に木場を招き、10万ボルトの電流を放つ翔電導によって木場と戦うも敗北し、左腕を切り落とされる。その後、九鬼の脳が原子力潜水艦そのものを核ミサイル代わりに東京湾に突っ込もうとしている事を知り、愕然とする。最後は九鬼の死によって起きた機器のショートで部下共々感電死した。 サラエボの悪魔 本作最後の敵。本名は不明だが、組織内での言動からWHOでも特に高い地位に居る事が伺える。軍産複合体であるWHOが生き残る最大のチャンスであるボスニア紛争を長期化させるべく、戦地に介入している。戦闘を繰り広げるセルビア人、クロアチア人、ムスリム人の三勢力それぞれの仕業に見せかけて日本の板垣、アメリカのクラストン、ロシアのエリチェンコの三首脳を拉致。それによって三勢力を一触即発の睨み合いに追い込み、WHOの攻撃によって戦闘を誘発し、紛争を長期化。更には三首脳を殺害し、三勢力に殺されたと世界に知らしめる事でボスニアを中心に世界を再び冷戦状態に突入させようと目論む。 首脳達を救出に来た木場に「正義の大義名分で多くの人間を殺した」事を認識させ、罪悪感の幻覚へと落とし込んだ。しかし木場の潜在意識の中の板垣が「最大の悪事は戦争であり、戦争を引き起こす者を弱者を守る為に抹殺する事は、悪ではなく牙の正義」と説いた事で、正気に戻った木場に「牙」を突き立てられて死亡した。
※この「WHO(フー)」の解説は、「マーダーライセンス牙」の解説の一部です。
「WHO(フー)」を含む「マーダーライセンス牙」の記事については、「マーダーライセンス牙」の概要を参照ください。
「WHO」の例文・使い方・用例・文例
- WHOはTスコアマイナス4.0からマイナス2.5を骨粗鬆症と定義している。
- 国連の一機関である世界保健機関(WHO)は,旅行者に,ホンコン(香港)と中国コワントン(広東)省へ行かないよう勧告した。
- ピロロキノリンキノン(PQQ)と呼ばれる物質が,世界保健機関(WHO)承認の14番目のビタミンとなる資格を得るかもしれない。
- これは,たばこがもたらす被害を減少させることをめざした,世界保健機関(WHO)による初の国際条約である。
- WHOの喫煙に関する報告書
- 2月7日,世界保健機関(WHO)が喫煙に関する新たな報告書を公表した。
- 世界保健機関(WHO)は,2012年までにはしかを排除するよう日本に求めている。
- 4月29日,世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長が,WHOはインフルエンザのパンデミック警戒レベルをフェーズ4からフェーズ5に引き上げると発表した。
- それは喫煙の危険性への認識を高めるために世界保健機関(WHO)が制定した。
- WHOの最近の報告書によると,たばこが関係する病気で年間ほぼ600万人が亡くなっている。
- 170以上の国や地域がWHOのたばこ規制枠組条約に参加している。
- 新型コロナウイルスは人から人に感染する可能性があるとWHOが発表
- 世界保健機関(WHO)のケイジ・フクダ事務局長補は5月12日,新型コロナウイルスが濃厚接触により感染する可能性があるとマスコミに発表した。
- 世界保健機関(WHO)は8月14日,発表されている感染者と死者の数は実際の数よりもはるかに少ないと話した。
- 進(しん)藤(どう)奈(な)邦(ほ)子(こ)さん―WHOメディカルオフィサー,医師
- 2002年に厚生労働省から世界保健機関(WHO)に派遣され,感染症の発生や世界的流行への対策に取り組み始める。
- 2005年にWHOの正規職員となる。
- 私は現在,スイスのジュネーブにあるWHOの本部で働いています。
- WHOでの最初の10年間,私は深刻な感染症が流行している地域に派遣されていました。
- 2014年と2015年にアフリカでエボラ出血熱が大流行したとき,WHOは感染地域の人々を助けるために世界中のお医者さんを呼び集める手助けをしました。
固有名詞の分類
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