北海道の24年水産物輸出、32%減米国輸出には不透明感
中国が日本水産物を禁輸した影響が続いている。函館税関が24日発表した2024年(1〜12月)の北海道外国貿易概況(速報)によると、北海道の水産物の輸出額は567億円で、23年8月からの中国の禁輸措置前である22年と比べて32%減少した。トランプ米政権の貿易政策は先行きが読めず、道の水産物輸出には不透明感が漂う。 24年の貿易概況で特に減少しているのが、ホタテを含む「甲殻類及び軟体動物」だ。24年…
歴史のあるまち並みや自然など独自の景観を地域活性化に生かす自治体が増えている。建物の高さや色彩などの基準を定めた「景観計画」を策定した自治体は全国の約4割になった。景観を守ることは観光誘客に加え、地域住民のつながりを深めることにもなる。愛媛県内子町は農業6次化と融合させて地域価値の向上を目指している。 2004年制定の景観法は地域特性に合わせた景観の保全・形成を目指している。自治体は同法に基づい…
福井県の並行在来線を運営するハピラインふくい(福井市)は24日、3月15日から施行する新しいダイヤの詳細を公表した。短距離区間を運行する列車が多い現行体制を見直し、福井―敦賀間や金沢―敦賀間といった長距離区間を走る列車を増やした。JR西日本の特急などとの接続時間も短縮し、広域からの集客を図る。 敦賀―福井間の列車を現ダイヤから16本増の54本としたほか、敦賀―芦原温泉間を同2本増の9本、金沢―敦…
興和は24日、名古屋城の西側で開発中の高級ホテル「エスパシオ ナゴヤキャッスル」(名古屋市)を10月1日に開業すると発表した。国内最大級の広さの宴会場を備えるほか、スパや室内プールも設置する。同社は「世界の富裕層に認めてもらえる施設やサービスを用意する」としている。 同ホテルは地上11階、地下2階建てで、城のような外観が特徴。平均面積約70平方メートルの客室を100室備える。スイートルームも複数…
JR四国は、4月から運転士と車掌の1日あたりの勤務時間を20分短縮し、平均7時間15分とする。同社は離職増加などによる人手不足が課題となっており、不規則な勤務で負担が大きい職種の社員の働き方を改善する。働きがい向上や離職防止につなげ、安定輸送の維持を図る。 業務後の報告時間などを短くすることで業務時間を縮める。同社の全運転士・車掌の約800人が対象となる。勤務時間は短縮するが、その分賃金を下げる…
新潟市の中心市街地で半世紀近く市民に親しまれてきた総合スーパー「イトーヨーカドー丸大新潟店」が26日、約半世紀の歴史に幕を下ろす。同店の閉店で新潟県内のイトーヨーカドー店舗はなくなり、完全撤退となる。閉店後は店舗を改装し、食品スーパー「ロピア」を展開するOIC(オイシー)グループ(川崎市)の商業施設が開業する予定だ。 丸大新潟店は1978年3月にオープンして以降、地域住民の生活を支える存在だった…
山梨大学は24日、グリーン水素関連の研究が文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業」に採択されたと発表した。今後5年間で約50億円の助成を受け、産学官連携でグリーン水素を地産地消する地域社会の実現に向けた研究開発を加速させる。 甲府キャンパスにクリーンエネルギー研究拠点「ゼロエミッションみらいラボ」が3月に完成する予定。50億円の助成金はみらいラボに整備する研究設備費や研究者雇用など…