川越観光伸びる 副都心線・東横線の相互直通で
埼玉県川越市は14日、東京メトロ副都心線と東武東上線、東急東横線の相互直通運転後の観光客の動向調査結果をまとめた。期間中に開かれたイベントや、まつり会館など市内主要観光施設の入館者数は軒並み増加。相直運転によって観光客が増えたことが、数字の上でも明らかになった。
相直運転が始まった3月16日から5月6日までの観光客の動向を調べた。同期間中に開催された「小江戸川越春まつり」(3月30日~5月6日の市主催3イベント)の観光入り込み客数は17万5930人。前年に比べて全体で11万人近く増加し、2.6倍の客足となった。
市内主要施設の入館者数も好調。同期間中にまつり会館、蔵造り資料館、市立博物館など計5施設を訪れた観光客は約8万6000人となり、前年より約1万8000人、27%増えた。
観光客の出発地では神奈川県からの来訪者が急増している。今回の調査とは別に毎月実施している出発地調査によると、4月分(1~30日、対象は530人)は神奈川県から来た人の割合が13.6%と、8.0%だった前年同月に比べ大幅に上昇した。相直運転によって「横浜、川崎方面からの観光客が増えているようだ」(観光課)と市は手応えを感じている。