米グーグル純利益36%増 7~9月、売上高最高更新
【シリコンバレー=奥平和行】インターネット検索最大手の米グーグルが17日に発表した7~9月期決算は、売上高が前年同期比12%増の148億9300万ドル(約1兆4580億円)、純利益が同36%増の29億7000万ドルだった。スマートフォン(スマホ)などの普及が追い風となり主力のネット広告事業が好調に推移し、四半期売上高が過去最高を更新した。
実質1株利益は10.74ドルとなり、市場予想の10.34ドルを上回った。業績拡大が好感され、17日の米株式市場の時間外取引で株価は一時、同日終値より5%超上昇した。
ネット広告を主力とするグーグル部門の売上高は前年同期比19%増の137億7000万ドルだった。検索のキーワードに連動した広告を表示するサービスが好調で、広告のクリック数は前年同期より約26%増えた。単価は約8%下がったが、クリック数の増加で補った。地域別では「日本や韓国、豪州が好調だった」(幹部)
一方、スマホを主体とするモトローラ部門の売上高は34%減の11億8000万ドルだった。営業赤字は2億4800万ドルとなり、前年同期の1億9200万ドルから拡大した。モトローラについてグーグルのラリー・ペイジ最高経営責任者(CEO)は同日のアナリスト向け会見で、「まだ買収後、日が浅い。新経営陣のもとで事業の改善が進んでいる」と説明した。