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シリア、サリン使用の可能性 米政府が議会に伝達

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【ワシントン=吉野直也】米政府は25日、内戦状態が続くシリアのアサド政権が反体制派の弾圧にサリンなど化学兵器を使用した可能性があると議会に伝えた。情報機関の分析に基づくもので、米政府が化学兵器使用の可能性を公式に確認したのは初めて。ホワイトハウス高官は「あらゆる選択肢」を検討する考えを表明。泥沼化するシリア情勢は一段と緊迫する展開になってきた。

ホワイトハウスのミゲル・ロドリゲス法制局長は共和党のマケイン上院議員らに送った書簡で「シリアの政権が小規模の化学兵器、特にサリンを使用したとある程度の確信をもって分析している」と説明した。ケリー国務長官は2つの化学兵器使用例を把握していると言及しており、米政府は全容解明に向けた調査を本格化する。

オバマ大統領はアサド政権に対し、化学兵器の使用は「レッドライン(越えてはならない一線)」と再三警告しており、詳細が確認できた場合、軍事介入を含めた判断を迫られる。議会は「シリア情勢の局面を変える大きな事件だ」(マケイン氏)とオバマ政権に早期の対応を求めており、後手に回れば政権批判にもつながりかねない。

オバマ政権は今年2月末、シリアの反体制派に食料や医薬品など総額6000万ドル規模の支援を打ち出した。反体制派の後押しを通じてアサド大統領の退陣を狙ったが、同大統領は化学兵器の使用にまで踏み出した。

シリアの混迷は、オバマ政権の及び腰が長期化の一因との見方がある半面、軍事介入は米国の厳しい財政事情を考慮すると難しい選択肢になる。中東からアジアに外交の軸足を移すオバマ政権の「リバランス(再均衡)政策」の転換にもなるため、軍事介入の是非を簡単には判断できないのが実情だ。

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