電子書籍、店頭で販売実験 紀伊国屋など13社
来春にも開始
紀伊国屋書店や三省堂書店など大手書店や取次13社は来春にも、書店店頭で電子書籍を販売する実証実験を始める。電子書籍は現状、販売部数に占める割合が5%未満。実店舗と連携することで普及を促す。書店側は市場拡大が見込める電子書籍をテコに売り場を活性させる。ネット通販と電子書籍で存在感を強めるアマゾンジャパン(東京・目黒)に対抗する。
11月末に「書店における電子書籍販売推進コンソーシアム」を設立した。コンソーシアムには取次業者の日本出版販売やトーハン、電子書籍を手がける楽天も参加している。
今後は書店の店頭で、作品ごとの電子書籍用のカードを販売する。詳細は未定だが、購入した消費者は紀伊国屋書店が手がける「キノッピー」などの電子書籍ストアを選んで、レシートに記載された数字などを入力すると、コンテンツがダウンロードできる。このカードは現金のほか図書カードでも支払える。書店側は販売額に応じて収入を得られる。