ドミノ・ピザジャパンを売却 米ファンド、豪FCに
米投資ファンドのベインキャピタルは13日、宅配ピザ大手のドミノ・ピザジャパン(東京・千代田)の株式の大半を売却すると発表した。9月末までに、オーストラリアなどでドミノピザを店舗展開するフランチャイズチェーン(FC)運営企業に譲渡する。ベイン側はドミノ・ピザジャパンの立て直しに一定のメドが付いたと判断した。
株式の譲渡先はオーストラリアやヨーロッパでドミノピザを展開する「ドミノ・ピザ・エンタープライズ(DPE)」で、ドミノ・ピザジャパンの企業価値を250億円と判断し、75%の株式を取得する。譲渡額は最大180億円程度になるとみられる。DPE社は世界に1万店あるドミノピザの約1割を運営しており、今後はチーズなど仕入れの共通化などに取り組み、収益性の向上を目指す。
ドミノ・ピザジャパンは2010年にベインキャピタルが60億円で買収した。現在は関東を中心に216店舗を運営し、2013年3月期の売上高は215億円。売上高でフォーシーズ(東京・港)が展開する「ピザーラ」に次ぐ業界2位。