北陸新幹線、地元の技乗せ JR西「W7系」公開
2015年春に開業する北陸新幹線向けの西日本旅客鉄道(JR西日本)の新型車両「W7系」が完成し、7日、製造した川崎重工業の兵庫工場(神戸市)で公開された。金沢港を経由して白山総合車両所(石川県白山市)に運び、試験走行などを進める予定だ。
W7系は長野新幹線の「あさま」として3月15日から走り始めたE7系と同じ型で、東日本旅客鉄道(JR東日本)と共同開発した。外観は白を基調に銅と青の線を描いた。銅器などの伝統工芸や空の青さにちなんだ。
車内はグリーン車よりスペースにゆとりがあるグランクラスを備え、普通車も含めすべての座席で電源コンセントを使える。北陸企業の技術がシートや内装、ベアリング(軸受け)に採用された。
高級車「フェラーリ」を手掛けた工業デザイナー、奥山清行氏がデザインに携わった。営業運転での最高時速は260キロメートルで「スピード感をイメージした」(JR西)先頭形状とした。W7系は開業までに10編成120両が製造される予定だ。