観光客「乗客ばかにしている」 JR北の異常放置
連休最終日となった23日、北海道を訪れた観光客らは97カ所に上ったJR北海道のレールの異常放置を「とんでもない」「乗客をばかにしている」などと厳しく批判し、列車を利用することへの不安を口にした。
特急列車からの出火などのトラブルが続いていることから、親戚の結婚式に来た宮城県利府町の会社員、北川大二さん(61)はバスを利用。「異常をそのままにするなんて、とんでもないことだ」と憤った。
観光で道内を回った東京都八王子市の会社員、武子政信さん(42)はJR札幌駅から寝台列車で帰るという。「全て修復したというが、本当に大丈夫だろうか」と不安を隠さなかった。
同窓会で函館市に来たという盛岡市の歯科医師、長野えり子さん(61)は「分かっていたことを放置するなんて信じられない。企業の体質を見直すべきだ」と話した。
放置は19日に起きた函館線での貨物列車脱線をきっかけに発覚。函館朝市の水産会社に勤める女性(68)は「脱線の影響で売り上げが先週の連休から3割ほど落ちた。私たちが品質管理を徹底するようにJR北海道もきちんと安全管理をしてほしい」と注文した。〔共同〕