米北東部で猛吹雪 NY市長「街に出るな」
35万戸が停電、欠航4千便超
【ニューヨーク=共同】米北東部は8日、低気圧の影響で猛吹雪となり、電線が切れるなどして約35万戸が停電した。航空各社はニューヨークやボストンを発着する4千便以上の欠航を決め、周辺の鉄道も運休、高速道路も閉鎖された。マサチューセッツなど東海岸の3州は非常事態宣言を出し、多数の学校を休校とした。ニューヨークの国連本部は8日午後、終業を繰り上げた。
AP通信によると、メーン州カンバーランドでは19台の玉突き事故が発生、けが人が出た。マサチューセッツ州は緊急車両以外の走行を州全域で禁止し、同州では1978年の猛吹雪以来の措置となった。
吹雪は8日夜から9日にかけて強まり、ニューヨーク市のブルームバーグ市長は「街に出ず、自宅にとどまるよう」市民に呼び掛けた。
昨年10月、東海岸に激しい風雨をもたらしたハリケーン「サンディ」の記憶が生々しい同市では食料品などを求める市民が商店に詰め掛け、ガソリンスタンドに行列ができた。