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財テクに溺れた「金融通」社長
検証・エドウインの迷走(上)
帝国データバンク・藤森徹
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日本では中小だけでなく中堅企業でも同族経営を標榜するところが多い。ジーンズの国内トップメーカー、エドウイン(東京・荒川)もその一社で、中興の祖といわれた実質的2代目社長の常見修二から息子へ経営のバトンが渡るはずだった。しかし、この事業承継の夢は、2012年8月の不正経理の表面化であえなく頓挫。私的整理手続きの一つである事業再生ADR(裁判外の紛争解決手続き)の末、今年7月、スポンサーの伊藤忠商事...