テルモ、米社と買収契約 血管治療機器事業の一部買収で
テルモは7日、米医薬品・医療機器大手アボット・ラボラトリーズと同業のセント・ジュード・メディカルから血管治療機器事業の一部を買収する契約を結んだと発表した。買収額は合計で11億2000万ドル(約1280億円)。血管にカテーテルという細い管を通す治療に使う機器の事業の一部を取得する。
10月に事業買収について基本合意していた。セント・ジュードから、治療で挿入するカテーテルを抜く際の止血に使う機器、アボットからはカテーテルを挿入するための機器の事業をそれぞれ取得する。身体への負担が小さいとして、世界で需要が伸びているカテーテル関連事業を強化する。
対象となる事業の売上高は2015年12月期で約2億6800万ドル。アボットは年内にセント・ジュードの買収を決めており、それに伴い事業を再編する。