東証大引け、4日続伸 一時1万9000円台、欧米株高を好感
9日の東京株式市場で日経平均株価は4日続伸し、前日比230円90銭(1.23%)高の1万8996円37銭で終えた。一時1万9000円台を回復する場面もあった。8日の欧米株高を受けて心理が強気となった投資家の買いが広がった。大引けでは利益確定売りが集中し、1万9000円の節目を割り込んで終えた。
日本株の先高観を強めた中長期で運用する海外投資家が時価総額の大きい主力株を中心に買いを入れたという。三菱UFJやファストリなどが1月4日以来の年初来高値を更新し、株価指数の上昇に拍車をかけた。
寄り付きの株価指数先物・オプション12月物の特別清算指数(SQ)算出に伴う売買が買い越しとなったことも投資家を強気にさせた。指数寄与度の高いファストリは寄り付き後にも買われて大幅高となり、日経平均を57円ほど押し上げた。
JPX日経インデックス400は4日続伸した。終値は前日比110.58ポイント(0.82%)高の1万3655.69だった。東証株価指数(TOPIX)は4日続伸し、12.67ポイント(0.84%)高の1525.36で終えた。
東証1部の売買代金は概算で3兆9249億円。売買高は31億3196万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1250と、全体の約6割を占めた。値下がりは606、変わらずは137銘柄だった。
2016年2~10月期の連結純利益が4年連続の最高益となった積ハウスは約半年ぶりの高値を付けた。エーザイや任天堂、野村、ファナック、新日鉄住金が上昇した。一方、住友不やヤマハ発、クボタは下落した。
東証2部株価指数は5日続伸だった。シャープと朝日インテクが上げ、黒田精と安川情報は下げた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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