米腕時計フォッシル、ウエアラブル端末の米社買収
【ニューヨーク=小川義也】米腕時計大手のフォッシル・グループは12日、ウエアラブル端末メーカーの米ミスフィット(カリフォルニア州)を2億6000万ドル(約318億円)で買収すると発表した。消費カロリーや睡眠データなどを計測する活動量計に関するミスフィットの技術や人材を取り込み、市場が拡大するウエアラブル端末への取り組みを強化する。
買収手続きは年内に完了する見通し。フォッシルは2016年にもミスフィットの技術を取り入れたスマートウオッチを発売する。ミスフィットの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のサニー・ヴー氏はフォッシルのコネクテッド・デバイス部門の社長兼最高技術責任者(CTO)に就任する。
ミスフィットは11年の創業。スマートフォン(スマホ)と連携して手軽に健康管理ができる腕輪型の活動量計「シャイン」などを販売している。フォッシルはファッション性を重視したカジュアルな腕時計が主力。ウエアラブル端末を巡っては、14年に半導体世界最大手の米インテルとも開発で提携している。