ネット通販の損害、10万円まで補償 グーグルが新サービス
グーグル日本法人(東京・港)は6日、インターネット通販サイトでのトラブルを補償するサービスを始めると発表した。通販サイトをグーグルが審査し、同社が定めた基準を満たしたサイトで配送商品の破損や広告と異なる商品が届くなどのトラブルが起きた場合、最大10万円をグーグルが利用者に支払う。通販サイトで買い物をする際の安心感を高めて利用者を増やし、ネット広告の収入増につなげる。
グーグルはネット通販サイトのサービス品質を審査し、基準を満たしている場合には「優良」であることを示すマークを付与する。顧客の指定通りに商品を配送できているか、配送商品に破損がないか、顧客の問い合わせへ適切に対応できているか、といった点を審査する。
優良マークを付与したサイトで商品の破損などのトラブルが起き、当事者同士で解決できなかった場合、損害分の金額をグーグルが利用者に支払う。補償額は利用者1人につき通算で10万円まで。
審査を希望する通販サイトは、配送実績や顧客対応のデータをグーグルに提供する。あわせて、匿名の購買履歴データをグーグルが自動取得するプログラムを、サイトに埋め込む必要がある。グーグルはサイトから提供された実績データと自動取得した購買履歴データを照合して、通販サイトの自己申告内容を検証する。
まずユナイテッドアローズやエービーシー・マートなど、4社が運営するサイトを対象にサービスを始める。対象サイトは順次増やす。