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苦しいから楽しい
ほんとうに「おもろい」ことで苦しみを伴わないものはないと思います。
『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』(河合隼雄・村上春樹共著・新潮文庫)に出てくる心理学者・河合隼雄先生の言葉です。

昨日も書いたのですが、TOEICを受験している間は私も苦しいです。楽勝で990を取っているように思われているかもしれませんが、そんなことは決してありません。毎回必死です。リスニングはちょっとでも集中力を欠くと問題を解くことはできません(実際リスニングの方が、緊張感が高いです)し、Part7では、最後まで戦う強い闘争心や粘りが求められます。実際、昨日もPart7のSPの後半では、「なんでこんなしんどいこと毎回やってるんだろう」「もういや(オカマ風)」などといった気持ちになりました。

でも、苦しいからこそ面白みや達成感があるのだと思います。むしろ、楽勝で990が取れるのなら、私もこんなに継続受験していないかもしれません。私の趣味のテニスでいえば、毎回なんとかぎりぎりのところで接戦をものにしている感じです。そういう試合って、終わった後に何ともいえない高揚感があるんですよね。TOEICも、試験が終わるたびに、ぼーっとして身体が熱を持ったようになります。心地よい「出し切った」感があるんです。

レベルに関わらず、苦しさや楽しさを共有できるのがTOEICの魅力の一つだと思います。試験中は苦しいけれども、問題が解けた時は、テニスでよいショットを決めた時のような爽快感があります。レベルによって、ショットの精度や質の高さは違えど、その楽しさは初級者も上級者も同じです。スコアが上がったら誰でも嬉しいですしね。

私が飽きもせずにTOEICを受験し続けているのは、TOEICが「苦しいけど楽しい」からだと改めて思います。

PS:「金のフレーズ」が6刷・累計4万5千部になりました。発売一年でこの数字は本当にありがたいです。試験が終わった後のカフェや部屋で、疲れた頭を絞り出してデータを書き留めてきた日々を思い出すと感慨深いです。読者の皆さま、ありがとうございます。今後も精進を続け、良書を世に送り出せるよう頑張ります。


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