正答数の計算方法ですが、リスニングは、それぞれの項目別の誤答数を合計し、100からマイナスすると合計正答数になります。リーディングは、複数項目にまたがる問題が、メジャーで9問、マイナーでは10問あったようですので、単純に各項目の誤答数を合計した数よりも実際の誤答数は少ない可能性があります。ですので、たとえば重複問題を5問間違えたとしたら、100から誤答数を引いて、5をプラスした数がリーディングパートの実際の正答数です。
なお、初めて表をご覧になる場合の表の見方につきましては、こちらの記事をご参照ください。AMの項目の内容につきましては、こちらの記事をご覧ください。
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以下の記入例にしたがってご報告を頂けると助かります。なお、フォームが違うとAMも異なりますので、必ずフォーム(今回はメジャーが4GIC22、マイナーが4GIC23)を明記ください。
どちらのフォームか不明な方は、リスニングの平均値(▲のマークがついている数字)をご参照頂いて、上から順に、74・71・69・61であれば4GIC22です。
<記入例>
【お名前】TEX加藤
【フォーム】4GIC22
【スコア】L495 R495 T990
【LAM】 100 100 95 100
【RAM】 100 100 100 100 100
うっ。やっぱりパート1を1問ミスした以外は全問正解していたようです。199問正解で、間違った1問がパート1だったのは2回目です。また授業のネタができました(笑)
ご報告の際は、以下あらかじめご確認ください。
(1)フォーム、スコアと数字は念のため、送信前に再度ご確認ください。
(2)この分析は私が勝手に個人で行っているものなので、公式のものではありません。
(3)コメント欄にはご返事はしませんが、途中経過や結果をまとめたものを記事で報告させていただきます
ご協力よろしくお願いします。
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パート1:やや易(ここ数回と比べてやや簡単だったと思います)
パート2:普通(少し難しめの問題もありましたが、標準レベルかと)
パート3:普通(ここは標準レベルの問題だったと思います)
パート4:やや難(情報を聞き逃すと解けない問題が数問ありました)
パート5:普通(語彙は難問があまりありませんでしたが、文法はちょっと難しめだったでしょうか)
パート6:やや易(今回は易しめだったと思います)
パート7:普通(ここ最近の中では比較的易しめだったでしょうか)
今回は、びっくりするような難問はなかったように思います。パート5では昨年話題になった可算か不可算かを問う問題が再度登場しましたが、それ以外の語彙は比較的易しめだったと思います。その反面、文法問題では、名詞が名詞を修飾する複合名詞を問う問題が複数出題されたり、点数の稼ぎどころの代名詞の問題にもひねりが入っていたりと、初中級者には厳しかったかも知れません。今回はMr.Katoは登場しませんでしたが、Seikoちゃんが登場しましたね。さすがに名字はMatsudaではありませんでしたが。
今日のTOEICについてのご質問等がある方は、是非以下の番組にお寄せください。私は出演しませんが、エキスパートの方が出演されると思います。
Terry's Funky Monkey Radio November 2010
Date: November 28th
Time: 6 p.m.-9 p.m.
Host: Terry
Message board manager: Dory
Guest: Tom, HUMMER, Boo, and more
放送用URL:
http://std2.ladio.net:8180/TBR.m3u ↑
放送時間にアクセスすると聞けます。
BBS:
質問受付用スレッド http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/9131/1290857751/
ではでは、受験された方、お疲れさまでした。結果を楽しみに待ちましょう。
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【お名前】
【今回の目標スコア】
【過去最高点】
【コメント】
記入例
【お名前】 TOEIC花子
【今回の目標スコア】 500
【過去最高点】 450
【コメント】 今回は600取って、就活頑張ります!
上記のようなコメントを書いた後、ベストスコア祈願のクリックを、それぞれの思いを込めた気合の掛け声と共に下記バナーにてお願いします。皆さんのスコアアップと、私のブログランキングアップ(笑)の一挙両得をせこく狙っています。クリックとともにお寺の鐘の音が鳴るような技術は持ち合わせておりませんので、それぞれの頭の中でイメージしてください。では、皆さんのご健闘をお祈りしております!
↓ベストスコアを祈願するTOEIC神社です。祈願の鐘を鳴らしてください。
私にとってはとても参考になることばかりでしたが、中でもとても共感を覚えたのが、「しらけた表情に惑わされまい」というタイトルの章です。ベテランの家本先生も、何を言っても励ましても反応がない生徒に悩まされたようで、こう書かれています。
わたしもそのしらけ顔にずいぶん悩まされた。ゲームを教えようと思って勢いこんで帰りの会へ行くが、そのしらけ顔をみると急に自信を失い、「やめよう」とすごすご帰ってくる。それでもまた翌日、「負けるもんか」と思って行くが、またうなだれて帰ってくる。そんな経験を何回もへてきた。
そういう経験をへて、しらけた子どもを見ていると、その心は意外に熱く燃えていることが多いことを知った。
だから、しらけた顔にだまされてはいけない。なにか「やろう」というと、しらけた表情の下に隠されたその心は、立ちあがり、すぐにやりはじめるのである。ほめれば、その心は躍っているのである。
-と信じて、しらけに負けないことだ。これは、教師仲間に対してもいえることだ。
私もよくこの「しらけ顔」にくじけそうになりますが、ベテランの家本先生でも同じだったんだなあと思うと勇気が出ました。
家本先生も書かれている通り、見た目でやる気があるかないかって分からないんですよね。授業中、「しらけ光線」をビシビシ私に向けて発射してくる子が、実はとても一生懸命勉強していることが分かって驚かされたことも何度もあります。また、1学期は常にやる気がなくて眠そうだった子が、2学期になった途端、生き生きと授業に参加するようになったり、最初は話しかけてもうざったそうにしていた子が、いつの間にか向こうから話しかけてくるようになったりといったケースもあります。
これはサラリーマンでも同じですね。しらけ顔の同僚や、愛想の悪い得意先の人が、実は自分のよき理解者だった、という経験は私にもあります。まあもちろん、本当にしらけている場合もありますけど。
私と同世代の読者のみなさんは、「しらけ顔」を見たら、小松正夫さんの「しらけ鳥音頭」を口ずさむと元気が出るかもしれません(笑)
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さて、今日、出版社の方から、著書の増刷が決まったとの連絡がありました。この出版不況のご時世にありがたい限りです。前回の増刷が結構な部数で、「そんなに刷って大丈夫なのかなあ」と思っていたので、嬉しいご報告でした。
私は、玩具の企画の仕事をしていた時代もそうだったのですが、自分が携わった商品が店頭にたくさん並んでいるのを見ると、嬉しさよりも、「どうか在庫になってお店の方にご迷惑をおかけしませんように」という気持ちの方が先に立ってしまいます。
「ふふふ。こんなに山積みになって嬉しいねえ。どんどん売れろー」などという気持ちにはなりません。むしろ、ちょっとでも売れずに残っている在庫の方が気になって、「す、すみません。これを企画したのは私でございます。どうかお許しを。お店の方、ごめんなさい」などと心の中でつぶやいて、その場を逃げるように立ち去ってしまいます。
つい先日も、近所の書店に1冊だけ置いてあったBEYONDの在庫がなくなり、その後も追加で納品される様子がないのを見て、「これはきっと返本されたに違いない」と暗い気持ちになってしまいました。
どうしてこういう心境になるのかを自分なりに分析してみると、おそらく、新卒で入社した家電メーカーの営業マン時代や、小売店のバイヤー時代に、売れ残った在庫というのがいかに会社の経営に悪影響を与えるかを日々実感していたからではないかと思います。また、売れない歌手の宣伝マンの仕事をしていた時代に、まったく動かずに店頭で山積みになっているCDを見て、世の中の厳しさを肌で感じたことも影響しているかもしれません。私の中では「在庫=悪」というイメージが出来上がってしまっているようです。
ちょっと気になるのは、他の著者の方々は、店頭に自分の著書が並んでいるのを見て、どう感じるのだろうか、ということです。たまに一緒に店頭を見て回る機会のある神崎さんは、神崎スマイルを浮かべつつ自分の本を手に取っているので、普通に嬉しいのかもしれません。
と、とりとめのない話になってしまいましたので、最後に今日の生徒との会話をどうぞ。
「テックスー、この間ね、バイト先でテックスよりいいな、って思う人が現れたの。だから、ごめんね」
「ごめんね」の意味が分かりません。
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よろしければ、以下のテンプレートを使って結果のご報告を頂けると嬉しいです。他のブログ読者にベストスコアの喜びを伝えたり、今日の反省を書き言葉にして明日の自分につなげましょう。
結果のご報告は、以下のテンプレートを使って頂けると助かります。
【お名前】
【スコア】 L R T
【過去最高点】
【感想】
記入例
【お名前】 国際花子
【スコア】 L320 R200 T520
【過去最高点】 450
【感想】500点越えました! 嬉しいです。 次は600点目指して頑張ります!
上記のようなコメントを書いた後、結果が期待通りだった方は喜びの気持ちを込めて、期待に達しなかった方はお祓いの意味と次のテストへの飛躍を誓って、「えいっ」と気合を入れながら、お賽銭代わりに下記の人気ブログランキングのバナーをクリックしていただけるとご利益があるかもしれません。
「家で聞けたりするよ。まずは封を切ってください」
もう二学期も終わりなのに(泣)
「先生、TOEICに年間いくらぐらい使ってるの?」
「うーん。受験料だけで5万くらいかな」
「えー 使いすぎだよー それだけあったらいろんなもの買えるよ」
そりゃそうなんだけどね。
「英語でスポーツの観客のことはなんて言うか覚えてるかな?」
「スペクター!」
それはデーブです。
「What are you bringing to the company picnic?って聞かれたらなんて答えるだろう?」
「水筒!」
うーん。それは学校の遠足かもね。
「10kgぐらい体重増やしなよー 私はそれでうまくいったよ」
「ん、何の話してるの?」
「Yさんが胸がなくて悩んでるので、アドバイスしてました」
まあ、クラス全員女子だし、休み時間なんだけどね。
「ブス、ドブス、ドブス、ブス・・・」
「何つぶやいてるの?」
「え、試験に出そうな所の答えがBDDB・・・だから覚えてたんです」
その覚え方はどうかと思うよ。
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こうしたPart7の反復学習の際、黙読だけではなく、音読を取り入れると、読解スピードUPには大きな効果があると思います。声に出して読んでみて詰まった部分については、単語の発音や英文の構造の理解があやふやな部分ということですから、それをなくしていくことで、読解スピードがUPします。また、スラスラ読めると、「読めた」という自信にもなります。
音読を指導に取り入れていらっしゃる森沢洋介先生や木村達哉先生の実践によると、最低25-30回程度音読しないと学習効果が薄いそうですから、これを一つの目安にされるとよいのではないでしょうか。
このブログのある読者の方は、TOEIC600点台から700点台前半で点数が伸び悩んでいたのですが、学習法として音読を継続することをお勧めし、学習に積極的に取り入れられたところ、約半年で900点台までスコアが伸びたとのご報告をいただきました。「なかなか点数が伸びません」と3か月程度音読を続けられた時点ではおっしゃっていたのですが、それでもめげずに継続したところ、半年を過ぎた時点で、700点台前半から、800点台を飛び越えて一気に900点を突破されました。ご本人も、「音読が絶大な効果がありました」とおっしゃっていました。
もちろん、スコアの伸びには個人差がありますが、Part7の音読を普段の学習に取り入れると、読解スピードがUPの効果があると思います。普段学生を指導していても、読解力のある生徒は、Part7もスラスラ読めます。逆に、読解力が低いとスラスラ読めません。
読解スピードUPについては、ちょうど明日発売の週刊STでも記事にしましたので、ご興味のある方はご覧いただければと思います。私個人としては、公式問題集のPart7のガイドCD、もしくはダウンロードサービスで音声を是非発売してほしいですね。受験者だけでなく、指導者にも歓迎されると思いますから。
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さて、昨日大学の授業で、試験二週間前の学生に以下の話をしました。
この時期は、公式問題集の復習を何回もしてください。もう覚えたよという人、200問全部正解できますか? 他の教材にあれこれ手を付けるのではなく、まずはしっかりこれまでやったところを完璧にしましょう。
ちょうど、OJiMさんが、「Part7の問題を繰り返し解くのは意味があるのか?」というタイトルの記事を書かれています。
公式問題集のPart7の問題を繰り返し解くことに意味があるか、と聞かれれば、むしろ繰り返し解くことにこそ意味があると私は思います。
私は授業で公式問題集を使っているため、4冊+Tactics for TOEICをすべて解き直していますし、Part7の文書も何度も読んでいますが、読み返すたびに新たな気付きがあります。たとえば、先日読み直した公式問題集VOL.3のPart7には以下の文が出てきます。
If the problem cannot be solved over the phone or by e-mail, you will be given a case number and referred to technicians at an authorized service center in your area.
どこかで見覚えないですか? 9月のパート5で出題され、多くの受験者の方がeitherを選んでしまった問題の類似表現ですね。もしPart7に出てくるこの表現を自分のものにしていたら、この問題は間違えなかったことになります。
同じ問題を繰り返し解くことに意味があるか、という点について、司法試験合格者を多数輩出している伊藤塾の伊藤真さんは、著書「合格のお守り」(日本実業出版社)でこう述べています。
伊藤塾では、塾生に過去の本試験問題を必ず解くように、そしてできれば1回だけではなく何度も解くように指導しています。理由は、過去の問題を何度でも繰り返し分析することで、その都度新しい発見に出会うからです。そして、解くたびに厚みと幅のある考える力が育まれるからです。また、解くたびに成長した自分が見えてくるからです。見直すたびに解答が磨き上げられ、自信が磨き上げられていくことで、「知識」以上に大切な、やればできるという「自信」が揺るぎないものになってくるからです。
本試験に出た問題は、練られた良い問題が多い。だから何度でも何度でも、繰り返し同じ良問を解いてみてください。そのうちに、「この問題ならOK!」と笑えるようになります。さらには、「この手の問題ならOK!」と応用に挑戦することに夢中になっていきます。そして、未知の問題へと手を広げたくなるような心の余裕も生まれてきます。
司法試験とTOEICとを単純に比較はできませんが、同じことが公式問題集についても言えると思います。公式問題集のPart7を、単に問題を解くだけの対象と考えると、答えを覚えてしまっては意味がないでしょう。ですが、学習素材ととらえれば、これ以上のマテリアルはありません。中に出てくる単語や表現を覚えたり、音読や精読、速読の素材として活用したり、ライティングの参考にしたり、自分の仕事のプレゼン資料に表現を拝借したり、活用法はいくらでもあります。初級レベルなら、繰り返し読むことで、「英文が速く読めた」「意味がわかった」という自信にもなります。
公式問題集のPart7は、斎藤一人さんの言葉を拝借するなら、「最低7回は繰り返し読んでくださいね」です。Part7の文書が寝言で出てきたら完璧ですね(笑)
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試験前日なので、ご自宅で勉強されたほうがよいかもしれませんが、TOEICについての基本的な知識を得たいという方や、試験前日に他の受験者の方と一緒に勉強することでモチベーションを上げたい方はどうぞご参加をご検討ください。なお、STのイベントですので、STの読者に限らせていただきます。また、上級者向けの内容ではありませんので、あらかじめご承知おきください。定員は先着100名です。
以下にSTのHPに掲載されている告知をそのまま転載させていただきます。
ST講演会告知
11月27日に ST 講演会を開催します
週刊ST主催・秋の講演会は、TOEIC 試験実施前日にお送りする「直前対策セミナー」。小紙『TOEIC テスト対策講座』筆者の TEX 加藤さん(エッセンス イングリッシュ スクール講師)が、問題演習やポイント解説を行ないます。
この講演会に申し込み先着順で100名様をご招待します。就職活動前の大学生の皆さんも、ぜひご応募ください。
日時:11月27日(土)14:30~16:30
場所:ジャパンタイムズ・ニフコホール(JR 田町駅より徒歩7分)
応募方法:はがき、fax、e メールのいずれかに、郵便番号、住所、氏名、職業、電話番号を明記し、以下まで。〒108-8071 ジャパンタイムズ週刊ST「講演会」係、fax 03-3452-3303、e-mail:[email protected](件名は「講演会」)
★100名様に達したところでご案内状を発送します。
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「え、じゃあ文法は?」
「それも嫌い」
「じゃあ何が好きなの?」
「写真のやつ」
「・・・」
「先生、パート2ってリスニングですか?」
「あのーもう半年以上TOEIC勉強してるんだけど・・・」
「先生、教科書忘れてしまったんですけど、パート3って教科書なしでできますか?」
「うーん。それができたらあなたは神だね」
「Where's Mr. Kato gone?は、加藤さんはどこへ行きましたか、という意味です。じゃあ答えはどれ?」
「No, not yet.にしました!」
「・・・」
「10月に受けたTOEICでは、ライティングがだめでした。次は頑張ります」
「あなたが受けたのはリーディングです」
学生たちとの日々の授業は本当にエキサイティングです。
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学校は二学期もそろそろ終わりの時期に差し掛かってきましたが、私が授業に取り入れてよかったなと感じているのが、毎週行う単語テストの解答用紙に設けた「通信欄」です。単語テスト自体は、語彙力UPに加え、宿題にした範囲をちゃんと勉強しているかの確認をすることが主な目的です。また、授業の最初に決まったアクティビティを行うことで、授業にリズムを作る意味合いもあります。
当初は通信欄を設ける意図はなかったのですが、解答用紙の空きスペースに絵やメッセージを書いてくる生徒が何人かいたので、解答用紙にフリースペースを作り、間違った単語のつづりの確認や、質問、授業へのコメント等を書き込めるようにしたんです。
そうしたところ、まあ白紙が一番多いのですが、毎週コメントを寄せてくれる子や、絵を描いてくる子、授業に対する意見を寄せてくれる子、人生相談をしてくる子などさまざまな個性が見られるようになりました。
私が心がけているのは、そうしたコメントや絵に一言でもいいのでコメントをつけて戻すことです。そうすることで、一対一のコミュニケーションが生まれますし、生徒との距離が縮まったように感じます。もちろん、生徒のやる気を損なうようなコメントを書かないよう注意は必要ですし、毎週200人以上の生徒にコメントを書くのに手間はかかりますが、手間をかける価値はあったと感じています。
つい先日、単語テストの返却を忘れていたら、「先生、単語テスト返さないの」と生徒から言われたので、コメントのやり取りを楽しみにしている子もいるようです。ちょっと面白コメントを書いて戻すと、「先生、何これー」と反応が返ってきたり、「見てこれー」と隣の子に見せる子がいたりと、教室の雰囲気をよくする効果も生まれました。
また、これはあくまで私の印象ですが、何かしらコメントを書いて来たり、独創的な絵を描いてきたりする子は、コミュニケーション能力が高く、TOEICの点数の伸びが大きいケースが多いように思います。TOEICは英語によるコミュニケーション能力を測定する試験ですから、相関関係があるのかもしれません。英語以外のそうした部分のコミュニケーション能力を高めるアクティビティを盛り込んだ参考書があってもいいかもしれませんね。
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「先生、ちょっとこのメール見てください」
と言いながら彼女が見せてくれたメールは、彼女が先輩に送ったもので、そこには私が授業で紹介したこの言葉が添付されていました。
事実は一つ 考え方は二つ
これは、和田浩美さんが著書や講演会で広めていらっしゃる、「陽転思考」と呼ばれる考え方です。たとえば、第一志望の会社への就職試験に落ちて、それ以外の会社に就職したとして、その事実は変えられませんが、それをプラスとマイナスの両方にとらえることができます。「なんで落ちたんだろう。私が入りたかったのはこの会社じゃない」と悔やみ続ける人もいれば、「落ちたのは仕方ない。入った会社がいい会社なんだから、私はここで頑張るぞ」とポジティブに考える人もいます。当然後者の方が幸せな考え方ですよね。
Kさんは、高校を卒業後、いろいろと試行錯誤の時期を経て、専門学校へ入り、必死に勉強して大学への編入という目標を達成しました。私の言葉が引用されていたのは、そのことを先輩に報告するためのメールの中でした。
「先生、そうしたら、先輩から返事が来たんですよ。本当に尊敬する先輩で、まさか返事が来るなんて思ってもいなかったので、私すごくうれしくて」
と言いつつ彼女が紙の折られた部分を広げると、そこには先輩からの、
先生、いいこと言うじゃん。
という一言だけの返信メッセージが記されていました。どうもKさんにとってはその先輩という方が雲の上の存在だったようで、そのたった一言が何よりもうれしかったようです。「もう私このメールを宝物にします」と嬉しそうに話すKさんを見ていると、私までなんだか幸せな気持ちになりました。
こういう日々の小さな嬉しい出来事が、教師という仕事のやりがいなんでしょうね。自分がいいなと思った言葉が、人を介してまた別の人に伝わっていくっていいものですね。私も明日への活力を頂きました。ありがとう、Kさん。
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