消える日本車の牙城、チャイナエフェクトで競争軸ソフトに
ホンダと日産自動車が経営統合の協議を始めた。戦後最大級の国内製造業同士の経営統合は、世界の自動車産業が変革期に入ったことを象徴する。競争の軸がエンジンからソフトに移り、米テスラや中国の新興勢が産業ピラミッドの地盤を崩す。ぐらつく既存大手は、新たな秩序に即応し失地回復できるのか。国内2社の統合を機に、テック業界も巻き込んだ世界規模の再編が動き出す。 6月、中国江蘇省で日産と東風汽車集団は2020…
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【サンパウロ=水口二季】ブラジル当局は24日までに、中国の電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)が計画する工場の建設現場で作業員が「奴隷同然の状態にあった」として、工事の中断を命じた。BYDは55億レアル(約1400億円)を投じて、同国初の工場を建設中だった。 BYDは北東部バイア州で新工場の設置を計画していた。ブラジル労働省が23日、建設現場で働く中国人作業員が劣悪な環境で働いているとして、…
【ワシントン=八十島綾平】日本製鉄によるUSスチールの買収計画の承認・中止の判断がバイデン米大統領に委ねられることになった。イエレン米財務長官をトップとする組織が半年以上をかけ審査したが、23日の期限を迎えても結論を出せなかった。経済安全保障上のリスクを訴える反対の一方、同盟国である日本との関係を重視する賛成意見もあったようだ。 買収計画を審査してきた政府横断組織の対米外国投資委員会(CFIUS…