日本珈琲狂会によるキャンペーン｢破廉恥プレス｣が２０１１年４月１日にスタート！
　
　　当狂会は、大切な人に愛をこめたふりをしてコーヒーをプレスすること
　　を｢破廉恥（はれんち）プレス｣と呼び、香味と共に偏愛を運ぶ機巧と
　　断定する。 ｢破廉恥プレス｣は、ひたすらプランジャーポットでコーヒー
　　を淹れることで、迂愚（うぐ）や痴鈍（ちどん）が蟠（わだかま）り、偏愛
　　を運んでくれよう。 選ばれたコーヒー偽善大使のナビゲーションにより、
　　破廉恥プレスについて解説し、楽しさを伝えるかもしれないが伝えない
　　かもしれない。
　
　　　
　
　【破廉恥プレスキャンペーンとは】
　
　　２０１１年の３月９日｢ありがとうの日｣に日本家庭用レギュラーコーヒー
　　工業会が、Web特設サイト｢ラブドリ｣を
　　開設し、ラブドリキャンペーンを開始、大切な人に愛をこめてレギュラー
　　コーヒーをドリップする行為を推奨し始めた。 特設サイト内でコーヒー
　　親善大使がレギュラーコーヒーの淹れ方を紹介する｢ラブドリしよう！｣
　　の動画では、ペーパーフィルターをドリッパーに無造作に装着し、乱雑
　　な注湯１投目で縁部に蒸らし残しを作り、始終粗雑な注湯を続けて、
　　抽出不全で不細工な｢ラブドリしたくない！｣ドリップの過程が映し出さ
　　れている。
　
　　日本珈琲狂会では、これをアメリカ合衆国内に端を発したサードウェ
　　イブに感化されたプアオーバー陣営の愚劣化侵攻と意図的に曲解し、
　　これに反発しつつ妥協するという生半可で半端な対置策として、｢破
　　廉恥プレスキャンペーン｣を開始した。 無論、プレス陣営全てに加担
　　するつもりも無く、プレス式を偏愛する旧来のスペシャルティコーヒー
　　支持者を愚弄する意図も充分に含まれている。
　
　　また、日本珈琲狂会では｢破廉恥プレスキャンペーン｣の極点として、
　　３月９日｢ありがとうの日｣に対抗して、１１月６日を｢ごめんなさいの日｣
　　として提唱する。 これは、言語明瞭意味不明の迷宰相・竹下登氏（故）
　　が｢アイムソーリ、ボクソーリ｣と言ったとされることにより竹下内閣が
　　発足した１９８７年１１月６日に由来、コーヒーとは何ら関係のないこと
　　｢ありがとうの日｣と同様で問責は受付けない。
　
　　さらに、日本珈琲狂会では｢狂会認定プレス式抽出器具｣の開発依頼
　　も画策する。開発依頼先はＨＡＲＩＯ(ハリオグラス)としたい、｢ハリオの
　　フレンチプレス｣で｢ハレンチプレス｣になるという真っ当な理由によるが、
　　具体化はしていない。
　
　
　【コーヒー偽善大使とは】
　
　　２００９年に９月３０日有名大学のミスキャンパス｢候補｣を渋谷マーク
　　シティに集めて会場投票で｢コーヒー親善大使｣を決定するという愚昧
　　な啓蒙活動を社団法人全日本コーヒー協会が行ったことに始まり、
　　現在は２代目親善大使として成蹊大学・立教大学・上智大学のミス
　　キャンパス｢候補｣３名が同法人Webサイト内｢コーヒー合衆国｣を中
　　心に、意図も効力も蒙昧な活動をしている。
　
　　日本珈琲狂会では、｢コーヒー親善大使｣に対置した｢コーヒー偽善
　　大使｣を選定して｢破廉恥プレス｣の啓蒙に寄与いただくつもりである
　　が、人選は未定である。 候補として、亀和田武氏(成蹊大学卒)・森
　　奈津子氏(立教大学卒)・市原克也氏(上智大学卒)などを挙げている
　　が、当会より各氏に正式な打診はしていない。
　
　　また、日本珈琲狂会では｢コーヒー偽善大使｣が着任駐在する仮想国
　　家として、｢コーヒー合衆国｣に対抗した｢コーヒー民主主義人民共和国｣
　　の設立を提唱する。
　
　
今般、４月１日に乗じて性行不良にして節義を軽んじたキャンペーン｢破廉恥プレス｣の痴れ言を吐いたが、例え実際に心汚れて恥を知らざる抽出となっても、その意義並びに香味おいて、｢ラブドリ｣ごときに優ること、昂然たるにいささかの疑いもない。