かなかな2020
2020年8月21日、大坊勝次氏からコーヒー豆が届いた。曰く、《猛暑お見舞い申し上げます。コーヒー少しですがどうぞ。昔、「その日暮らし」(蜩)という銘のコーヒーいただきましたが、その弟みたいな「かなかな」です。うす味デス》と。淹れて喫すれば、なるほど‘薄(うす)味’だ。酸が少しだけ残っているからだろうか、燻って舌に重くのしかかる要素がほとんどない。かといって飛び跳ねるような暴れる感じも少ない。閑寂に過ぎて侘しいわけでもないし、コクリと喉を通った後味に濁りもない、ないない尽くしの軽やかさが心地好いかなかな。
ところで、確かに「其之秋蜩」(そのひぐらし)と名付けたコーヒーを、私は大坊さんへ2014年の晩夏に贈っていた。だが、その「其之秋蜩」は、大坊さんから私へ2012年に届いた「かなかな」という銘のコーヒーに対する返歌(?)のつもりだった。つまり、2012年の「かなかな」の弟みたいな2014年の「其之秋蜩」の弟みたいな2020年の「かなかな」…切(きり)がないし、切(せつ)ない。2020年の「かなかな」に対する返歌(?)は、どうしよう? 2020年8月26日、‘濃(こい)味’を謳って「フォール ブレンド」(FALL BLEND)と名付けたコーヒー豆を大坊さんへ贈った。充分に苦甘さもあって、でも酸甘さもあって、あるある尽くしの秋の薫りが届くかなかな。
2020年8月29日、「第2回 如水舎コーヒークラッチ」を演ずる。「珈琲倶楽部 如水舎」の坪内信敬氏が主催で「日本珈琲狂会」の私(鳥目散帰山人)を座長とする「如水舎コーヒークラッチ」、今般のテーマは「コーヒーの焙煎」で、参加者は15名。半年ぶりの開催で相変わらずのやりたい放題かなかな。
坪内さんが店内の業務用焙煎機(富士珈機R-105半熱風式)で焙煎を実演。火力一定で排気ダンパーもほとんど動かさない「ほぼ一本焼き」を2バッチ、1釜目はプレミックスの深煎りイタリアンブレンド、2釜目はスペシャルティの中煎りグァテマラ(ラ プロヴィデンシアIIのパカマラ)。この煎りたてのコーヒーを淹れていただき、皆で飲みながら談話。予定の終了時刻を超過して散会、またやろう。あぁ、面白かったかなかな。
ところで、確かに「其之秋蜩」(そのひぐらし)と名付けたコーヒーを、私は大坊さんへ2014年の晩夏に贈っていた。だが、その「其之秋蜩」は、大坊さんから私へ2012年に届いた「かなかな」という銘のコーヒーに対する返歌(?)のつもりだった。つまり、2012年の「かなかな」の弟みたいな2014年の「其之秋蜩」の弟みたいな2020年の「かなかな」…切(きり)がないし、切(せつ)ない。2020年の「かなかな」に対する返歌(?)は、どうしよう? 2020年8月26日、‘濃(こい)味’を謳って「フォール ブレンド」(FALL BLEND)と名付けたコーヒー豆を大坊さんへ贈った。充分に苦甘さもあって、でも酸甘さもあって、あるある尽くしの秋の薫りが届くかなかな。
2020年8月29日、「第2回 如水舎コーヒークラッチ」を演ずる。「珈琲倶楽部 如水舎」の坪内信敬氏が主催で「日本珈琲狂会」の私(鳥目散帰山人)を座長とする「如水舎コーヒークラッチ」、今般のテーマは「コーヒーの焙煎」で、参加者は15名。半年ぶりの開催で相変わらずのやりたい放題かなかな。
坪内さんが店内の業務用焙煎機(富士珈機R-105半熱風式)で焙煎を実演。火力一定で排気ダンパーもほとんど動かさない「ほぼ一本焼き」を2バッチ、1釜目はプレミックスの深煎りイタリアンブレンド、2釜目はスペシャルティの中煎りグァテマラ(ラ プロヴィデンシアIIのパカマラ)。この煎りたてのコーヒーを淹れていただき、皆で飲みながら談話。予定の終了時刻を超過して散会、またやろう。あぁ、面白かったかなかな。