帰山人の珈琲漫考

北北西に進路を取れ

ジャンル:スポーツ / テーマ:ジョギング・ランニング / カテゴリ:走の記:日常編 [2017年01月29日 23時30分]
恵方への遊び走りは、2011年に丙(ひのえ/方位角165度)へ、2015年に庚(かのえ/方位角255度)へ向かった。干支が丁酉年の今般は壬(みずのえ/方位角345度)へ、概ねで北北西(方位角337.5度)、これぞ「北北西に進路を取れ」だ。平成貮拾玖年睦月貮日(2017年1月29日)、「待ってろ、東京。」とか言っている第36回大阪国際女子マラソンのTV中継を横目で見ながら支度して、遊び走りに自宅から出発する。待ってろ、小口(おぐち)城址公園。
 
 北北西に進路を取れ (1) 北北西に進路を取れ (2) 北北西に進路を取れ (3)
旧41(県道名古屋犬山線)で北進、折れて西進する県道小牧春日井線に沿う小牧山へ寄り道。バス停口から入り、堀の内体育施設解体工事で痛ましい光景を見ながら大手道を駆け上り、一旦逸れて搦手口へ下り、東自然遊歩道へ周って、林の中をトレラン気分で走る。
 
 北北西に進路を取れ (4) 北北西に進路を取れ (5) 北北西に進路を取れ (6)
頂部へ、「小牧山」二等三角点(標高85.86m)を踏む。下りはランニングコースを駆けて県道へ戻り、国道41号線へ出て北進。途中で県道外坪扶桑線へ逸れ、交差してきた五条川に沿って尾北自然歩道を走る。川面に映る桜並木は冬景色、昨春とは別の世界。これでも、春遠からじ? いや、冬は冬だな。
 
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約15kmの経路を約1時間50分経過(寄り道、信号待ち、撮影含む)で恵方の目的地、小口城址公園へ到着。園の内外を観巡り、展示棟で歴史に浸る。《小口城址公園は、私たちの憩の場である五条川沿いに、順次公園整備をおこなう「大口町リバーサイド公園構想」の一つとして、南の堀尾跡公園、桜橋公園とともに、北の拠点として整備した公園です》(大口町Webサイト)…だが史実と臆測、成果と捏造がゴチャゴチャなんだよなぁ、惜しい。
 
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約17mの物見櫓を見上げる。櫓の中を登る…コレ、「北北西に進路を取れ」じゃなくて「めまい」じゃないか? 小牧城・岩倉城・犬山城・稲葉山城の位置と相関を確かめながら四囲を眺める。この公園の価値は、物見櫓からの眺望に尽きるな。
 
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小口城址公園の西隣にある小口神社へも寄る。近代に地場の天神社へ遷座して偽称したのだろう、町内の余野神社との絡みやこの地を治めた中島氏の関与は解けなかった。小口城界隈は、織田広近より以前(古代~中世)と以後(近世~近代)をもっと探るべきだろう。さぁ、来た道をゆっくりと走り戻って…ん? 雨が降ってきた。途中で国道155号線(小牧一宮バイパス)を東進、約6.5kmの経路を約47分経過(信号待ち、喫煙少憩含む)で小牧原駅へ到着。
 
 《『北北西に進路をとれ』のわざとらしい結末は、殺人と救出を一度におこ
  なう高角ショットからなる。だが、二人がほんとうに救われたかどうかは、
  定かではない。ロジャーとイヴがベッドインする最後の映像は、ことによ
  ると、断崖を落ちていく二人が一瞬かいまみた幻想かもしれないのだ。》
  (Geoffrey H. Hartman ‘Plenty of Nothing: Hitchcock's
  North by Northwest’ “Yale Review”/ジョフリー・H・ハートマン
  「〈無〉の饗宴─「北北西に進路をとれ」をめぐって」 『イェール・レビュー』
  71巻1号 1981年/大橋洋一:訳/『シネアスト 映画の手帖』1:[特
  集]ヒッチコック 青土社:刊 1985年)
 
 《ブルジョア的結婚を予感させて終る最後のシーンについて、ヒッチコック
  はこう語っている。 「北北西に進路をとれ」には象徴はない。ああそうだ、
  一つだけある。最後の画面(ショット)でケーリー・グラントとエヴァ・マ
  リー・セイントのラヴシーンのあと、列車がトンネルに入るが、それは男
  根の象徴だ。しかしこのことは誰にも内緒だよ。》 (Raymond Bellour
  ‘Le blocage symbolique’ “Communications”/レイモン・ベルー
  ル 「「北北西に進路をとれ」の物語分析 象徴的閉塞」 『コミュニケーショ
  ンズ』23号 1975年/中沢信一:訳/『シネアスト 映画の手帖』1)
 
恵方への遊び走り「北北西に進路を取れ」には象徴はない。ことによると、恵方を弄ぶ幻想かもしれないのだ…そう思っていると、乗っていた小牧線の名鉄電車が地下駅へ向かうトンネルに入った。
 
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kisanjin

Author:kisanjin
鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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