リトプリ(8・完)──いちばんだいじなものは、目に見えない……
2011-07-19
物語全般を通したメッセージになっていると思われる
「いちばんだいじなものは、目に見えない……」
行動してみて初めて分かることがある、とか、
自分を信じて目の前の山を登れば必ず宝物が見つかる、
といったメッセージだと思う。
注)挿絵は電子訳本より引用
タグ :
リトプリ(7)──夜、空をながめたとき…
2011-07-15
「ヘビ」に掛合っていよいよ星に帰る別れ際に
とびっきりの笑顔を「ぼく」にプレゼントして王子がささやく、
「夜、空をながめたとき、
そのどれかにぼくがすんでるんだから、
そのどれかでぼくがわらってるんだから、
きみにとっては、
まるで星みんながわらってるみたいになる。
きみには、
わらってくれる星空があるってこと!」
ちょっと飛躍的かもしれないが、
「死んだら宇宙に帰る(星になる)」
と解釈すると合点がいく。
だから星を眺めてその人を思い浮かべたり、
語りかけたりすれば全部通じるし、
心の中ではずっと生き続けているんだと思う。
注)挿絵は電子訳本より引用
タグ :
リトプリ(6)──心でさがさなくちゃいけない
2011-07-14
「心にいい水」を飲みながら大人の大量生産を揶揄してから王子が続ける、
「でも、目じゃまっくらだ。心でさがさなくちゃいけない。」
探し物は喧騒の現代にもふとした一瞬に隠れてる。
誰にでも平等に。
それが見つかるか否かは、
ふと立ち止まって魂を洗濯しなくちゃいけない。
そこに、感動の人生、味のある人生への鍵があると思う。
注)挿絵は電子訳本より引用
タグ :
リトプリ(5)──さばくがうつくしいのは…
2011-07-12
砂漠で水を求めながら王子が言う
「さばくがうつくしいのは、どこかに井戸をかくしてるから……」
その直前には故郷の星でケンカした「花」を思い浮かべながら
「星がきれいなのは、見えない花があるから……」
過酷な状況下でも取って置きの宝物を滑り込ませて
愛着度を深めてしまう楽しさがある。
メッセージとしては、
人は誰でも使命の宝物を隠し持っていて
光り輝く存在なんだと思う。
注)挿絵は電子訳本より引用
タグ :