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次回アップ予定:Scene-648 霞川の纏め (2021/04/15)
[Vol-15] 今回は柿沢橋から遡上して、霞川水路に架かる無名橋-1~5、勝沼太鼓橋、そして、もう一つの源流池までの紹介で、『ぶらっと遡上探索』霞川編の最終回です。JR南武線・青梅線経由にて東青梅駅下車、北口から約500m歩いて、柿沢橋からスタートします。
では、柿沢橋の上流方向となる永山公園通りを西へ進みます。私設橋と暗渠(Cb)を過ぎて、320m程に架かるのが無銘板の『#87無名橋-1』です。左岸の青梅市勝沼2丁目と右岸の同じく青梅市勝沼2丁目とを結び、一般道が通ります。以下、架橋区間は同じなので省略します。
名称:無名橋-1
構造種別:ボックスカルバート
河口からの距離:16.2km
橋の長さ:約3m
有効幅員:約6m
完成:不明
無名橋-1脇に北向地蔵尊入口の看板が在ります。右岸側に渡り、坂道を20m程上がると左手に見えます。由緒案内によると、創建は古く、台座には1737年(元文2)と刻まれています。兜を付けた菩薩形の将軍地蔵尊で、しかも北向きに安置されている珍しい地蔵尊です。所在:青梅市勝沼2-169-14。
霞川水路に戻り、60m先に架かるのが『#88無名橋-2』です。一般道が通り、上流側に水管が併設されています。
名称:無名橋-2
構造種別:ボックスカルバート
河口からの距離:15.9km
橋の長さ:約3m
有効幅員:約4m
完成:不明
無名橋-2から200m程進むと道が分岐しています。左手が青梅鉄道公園方面、右手が水源池方面なので右折ですね。坂を下ると無名橋-2から260m上流に架かる『#89無名橋-3』です。一般道が通り、下流側に水管が併設されています。橋の傍にダックスが徘徊していました、迷子ですか?
名称:無名橋-3
構造種別:ボックスカルバート
河口からの距離:16.1km
橋の長さ:約4m
有効幅員:約6m
完成:不明
無名橋-3から70m上流に架かるのが『#90無名橋-4』で、一般道が通ります。
名称:無名橋-4 構造種別:ボックスカルバート
河口からの距離:16.2km
橋の長さ:約3m
有効幅員:約4m
完成:不明
無名橋-4から霞川水路を左手に見ながら100m程進むと、風の子・太陽の子広場に入ります。永山公園内に位置し、四方を山に囲まれた里山に作られており、子供達の為のレクリエーション施設で1979年(S54)のオープンです。ホタルの時季には鑑賞可能で、野外ステージやキャンプサイトなども在ります。所在:青梅市勝沼2丁目469。水源池が2箇所続いています、名称無しなので下の池・上の池としておきます。
水源下の池上流端にヒューム管橋が見えます。『#91無名橋-5』としておきます。
名称:無名橋-5
構造種別:1径間潜り橋
河口からの距離:16.4km
橋の長さ:約3m
有効幅員:約2m
完成:不明
野外ステージの先に水源上の池が在り、上流端に2連の太鼓橋が架かっています。地名から『#92勝沼太鼓橋』としておきますか。
名称:水源池の太鼓橋
構造種別:2径間PC桁
河口からの距離:16.6km
橋の長さ:約8m
有効幅員:約2m
完成:不明
勝沼太鼓橋を右岸側に渡ると、青梅丘陵の南側尾根沿いに造られた、青梅丘陵ハイキングコースへ続く階段が在ります。次に青梅鉄道公園に行きたいので、尾根へと続く階段を登ります。ヨッコイショウイチ、ヨッコイショウイチ、中々頂上が見えませんね。やっとこさで登頂、150mざっと200段在りました。
此の林間道路は1929年(S4)に始まった、世界金融恐慌により生まれた失業者対策事業として整備されたもので、4年の歳月を掛け、1935年(S10)に長さ約4㎞が完成したそうです。路面は舗装されているので、雨が降っても靴が汚れませんね。
東へ約400m進むと、青梅鉄道公園です。明治から昭和初期にかけて活躍した蒸気機関車や通勤電車、0系新幹線など、沢山の車両が展示保存されています。鉄道開業90周年記念事業として、1962年(S37)の開園で、鉄道車両10両が屋外展示されています。入場料:100円、所在:青梅市勝沼2-155。■形式:クモハ40形電車(40054号)、東京・大阪地区の通勤輸送用として、1932(昭和7)年から導入された電車です。製造年:1935(S10)年、製造元:田中車両工場。■形式:D51形蒸気機関車(452号)、国鉄を代表する蒸気機関車で、通称「デゴイチ」。国内最多の1115両が製造されました。製造年:1940(S15)年、製造元:汽車製造。
■形式:5500形蒸気機関車(5540号)、明治後期から大正期の始めに旅客用として活躍した中距離用の蒸気機関車。製造年:1897(M30)年、製造元:英国ベイヤーピーコック社。■形式:ED16形電気機関車(ED161号)、戦前に生まれた電気機関車。製造年:1931(S6)年、製造元:三菱電機・三菱造船。■形式:9600形蒸気機関車(9608号)、大正時代の貨物用機関車。製造年:1913(T2)年、製造元:川崎造船。■形式:8620形蒸気機関車(8620号)、蒸気機関車が国産技術で製造されるようになり、本格的な標準形式として生まれた旅客用機関車。製造年:1914(T3)年、製造元:汽車製造。
■形式:2120形蒸気機関車(2221号)、日露戦争の頃、強力な機関車を必要とする事から造られた明治後期を代表する機関車。製造年:1905(M38)年、製造元:英国ノースブリティッシュ社。■形式:C11形蒸気機関車(C111号)、蒸気機関車全盛期に造られた、近距離用のタンク式蒸気機関車。製造年:1932(S7)年、製造元:汽車製造。■形式:E10形蒸気機関車(E102号)、国鉄が最後に製造した急勾配用のタンク式蒸気機関車。製造年:1947(S22)年、製造元:汽車製造。
青梅鉄道公園の北端、階段を下りると懐かしい新幹線が展示されています。高校の修学旅行で、こだまに乗って万博へ行った記憶が蘇りますね。■形式:0系22形新幹線電車(22-75号)、1964年(S39)に開業した東海道新幹線用の車両。22-75号は大阪万国博覧会の輸送力増備用の一両。製造年:1969(S44)年、製造元:汽車製造。
鉄道公園前の道を東へ200m、勝沼神社の西鳥居が見えて来ます。1301年(正安3)に勝沼城主三田下総守長綱が、次に寄る乗願寺の創建に際して、寺の守護神として神明皇大神宮を創建したと云われています。1868年(M1)に勝沼神社と改称、1873年(M6)村社に列格、祭神:天照大神、豊受大神、所在:青梅市勝沼3-140。鳥居は1912年(T1)、手水舎脇狛犬は1987年(S62)の建立です。
勝沼神社から南東150mに時宗寺院の乗願寺が在りますので、其方に寄ってから終わりにします。相模原市の当麻山無量光寺末で、先程の三田下総守長綱が日輪寺での平将門供養の席に列した折、時宗2世他阿真教上人に会い、上人を開山に迎えて1300年(正安2)に創建。其の後、豊臣秀吉の小田原攻めに際して焼失、慶長年間(1596~1614年)に24世覚阿性海が再建、1649年(慶安2)徳川家光より阿弥陀堂領3石の御朱印状を拝領したと云われています。山号:勝沼山、本尊:阿弥陀如来像、所在:青梅市勝沼3-114。
乗願寺前の踏切を渡り東へ450m、JR青梅線東青梅駅から帰宅します。霞川のラスト遡上歩数、9650歩でした。
>>>後書き<<<
短い河川の割に河川勾配があり、落差工が56箇所も在り、知らずのうちに140m程も登らされていました。今度、水源から河口へと歩いて、リバース編集しますかね(笑)。
次回は、霞川の纏め (霞川に架かる橋 92)になります。
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Author:mark60
関東地区の河川に架かる橋を
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