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次回アップ予定:Scene-647 霞川最終回『無名橋-1~勝沼太鼓橋』 (2021/04/11)
[Vol-14] 今回は山城橋から継続遡上して、坂下橋、城前橋、山辺橋、大塚橋、柿沢橋ガス導管橋、柿沢橋までと、水源池の一つである天寧寺の霞池の紹介です。では、山城橋から130m上流に架かる『#81坂下橋』から紹介します。霞川左岸の青梅市東青梅6丁目と右岸の青梅市東青梅3丁目とを結び、一般道が通り、下流側に水管が併設されています。
名称:坂下橋
構造種別:1径間PC桁
河口からの距離:15.3km
橋の長さ:約13m
有効幅員:約4m
完成:不明
坂下橋から90m上流に架かるのが『#82城前橋』で、左岸の青梅市東青梅6丁目と右岸の青梅市東青梅2丁目・3丁目とを結び、一般道(市役所六万通り)が通ります。下流側にガス導管が併設されています。
名称:城前橋
構造種別:1径間PC桁
河口からの距離:15.4km
橋の長さ:約14m
有効幅員:約8m
完成:1968年(S43)
城前橋から40m上流に架かるのが『#83山辺橋』で、左岸の青梅市東青梅6丁目と右岸の青梅市東青梅2丁目とを結び、一般道が通ります。上流橋下に#53落差工(河口から15.4km)が在ります。
名称:山辺橋
構造種別:1径間PC桁
河口からの距離:15.4km
橋の長さ:約14m
有効幅員:約3m
完成:不明
山辺橋を左岸側に渡り、北160m程に在る曹洞宗寺院の光明寺へ行きます。青梅市根ヶ布の天寧寺末で、創建は不詳ながら、嘉元年間(1303~1305年)に創建したとも、天寧寺3世の霊隠宗源が1534年(天文3)に開山したとも云われています。山号:宝蔵山、本尊:如意輪観音菩薩像、所在:青梅市東青梅6-42。
光明寺の西隣に師岡神社が在ります。光明寺の創建に際して、寺門守護として嘉元年間(1303~1305年)に熊野三社大権現と称して勧請したと云われています。1869年(M2)に師岡神社に改称、1873年(M6)村社に列格、祭神:伊邪那美命、速玉之男命、事解之男命、所在:青梅市東青梅6-68。鳥居は1941年(S16)、狛犬は1970年(S45)の建立です。御神木のスダジイは樹高12m程、幹回り530cmと430cmで、天然記念物に指定されています。
師岡神社から霞川に戻ります。山辺橋から170m上流に架かるのが『#84大塚橋』です。左岸の青梅市東青梅6丁目と右岸の青梅市東青梅2丁目とを結ぶ、人道専用橋です。下流方向に#54落差工(河口から15.5km)、上流方向に#55・#56落差工(河口から15.6km)が在ります。此処まで河口からの標高差が約140mなので、霞川の勾配は1/111でした。
名称:大塚橋
構造種別:1径間PC桁
河口からの距離:15.6km
橋の長さ:約8m
有効幅員:約1m
完成:1970年(S45)
大塚橋から180m上流に架かるのが、無銘板のガス導管なので『#85柿沢橋ガス導管橋』としておきます。
名称:柿沢橋ガス導管橋
構造種別:1径間パイプビーム
河口からの距離:15.8km
橋の長さ:約6m
ガス管径:約φ300
完成:不明
ガス導管の上流隣に架かるのが、今回終着地点の橋となる『#86柿沢橋』です。左岸の青梅市東青梅6丁目・勝沼2丁目と右岸の青梅市東青梅2丁目とを結び、都道28号線(青梅飯能線)の下をCbで潜ります。
名称:柿沢橋
構造種別:ボックスカルバート
河口からの距離:15.8km
橋の長さ:2.5m
有効幅員:12.6m
完成:1968年(S43)
柿沢橋が霞川の都管理河川上流端になり、右岸側に標識が立っています。下流左岸脇に青梅市立第4小学校が在り、十月桜が満開でした。取り敢えず、此処で霞川の遡上完走!と云う事でパチパチパチです。柿沢橋のCbを潜って、西1km程の勝沼に水源池が在りますので、次回に行きます。今回は、もう一つの水源池と云われている、天寧寺の霞池に行きます。
柿沢橋から成木街道経由で北へ750m程進みますが、遡上終盤の緩い上り坂が脚に来ます。右手に曹洞宗寺院の天寧寺惣門が見え、参道の綺麗な紅葉を撮りながら暫し紅葉狩り休憩です。
此の場所は、天慶年間(938~946年)に平将門が創建した真言宗の高峯寺が在りましたが、兵火に罹り焼失、廃寺になっていました。文亀年間(1501~1504年)に此の地の領主、三田弾正平政宗の帰依により、甲斐国中山広厳院の末寺として伽藍が再興され、広厳院第2世一華文英を開山招請されたと云われています。
天寧寺は近郷に三十七ケ寺の末寺を擁し、1649年(慶安2)に寺領20石の御朱印状を拝領したと云われています。山号:高峯山、本尊:釈迦如来像、所在:青梅市根ヶ布1-454。中雀門の手前の中池からの流れが山門外へと続いていますが、途中で暗渠に入り行方不明です。大塚橋上流の#55落差工の脇に排水口が在りましたが、其処に繋がっている模様です。
霞川源流の一つと云われている霞池は本堂の裏手に在り、本堂に入らないと行けない様です。御朱印を貰う序でもなく、池だけ見せて貰らうのは気が引けますね。なので、西側の墓地脇の道を170m程迂回して廻り込みます。斜面頂上から、霞池が見えました。水の流れが無いのか、混濁した水面ですね。池の上流は、青梅ゴルフ倶楽部の池と繋がっているみたいです。
霞川まで戻ります。柿沢橋から南東150mに大塚正一位稲荷神社が在ります。境内の由緒案内によると、1805年(文化2)に地域の五穀豊穣、萬福願って伏見大社分霊を安鎮したと云われています。所在:青梅市東青梅2丁目。狛狐は1985年(S60)の建立です。
稲荷神社から南220mがJR東青梅駅、帰宅します。霞橋バス停からの遡上歩数、16560歩でした。
>>>後書き<<<
次回は柿沢橋から遡上して、無名橋-1~5、勝沼太鼓橋、そして、もう一つの水源池までの紹介で、『ぶらっと遡上探索』霞川編の最終回になります。
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Author:mark60
関東地区の河川に架かる橋を
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