連続テレビ小説「おむすび」 (第57回・2024/12/17) 感想
NHK総合・NHK BS・プレミアム4K/連続テレビ小説『おむすび』
公式リンク:Website、X(旧Twitter)、Instagram
第57回/第12週『働くって何なん?』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。
結(橋本環奈)が立川(三宅弘城)に食堂のメニューの見直しを提言したら、立川は小娘の言うことを聞くぐらいなら辞めると言い出して周りはハラハラするが、部長が駆けつけて来て何とか事を収める。結は家に帰って、聖人(北村有起哉)と愛子(麻生久美子)に事の顛末を話すが、聖人と愛子の意見が対立して夫婦げんかに発展する。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
原作:なし
脚本:根本ノンジ(過去作/正直不動産シリーズ,相棒シリーズ,フルーツ宅配便,ハコヅメ)
演出:野田雄介(過去作/スカーレット,マッサン,六畳間のピアノマン,舞いあがれ!) 第1,3,7週
小野見知(過去作/マチ工場のオンナ,トクサツガガガ,転・コウ・生) 第4,6,10週
松木健祐(過去作/ひよっこ,いだてん,晴天を衝け,舞いあがれ!) 第2,5週
盆子原誠(過去作/カーネーション,ごちそうさん,おちょやん,ブギウギ) 第8,12週
大野陽平(過去作/「ちむどんどん」第9週のみ,「舞いあがれ!」第25週のみ) 第9,11週
工藤隆史(過去作/「舞いあがれ!」第20週のみ)
原田氷詩(過去作/「おちょやん」 第17週のみ,「舞いあがれ!」第16週のみ)
音楽:堤博明(隣の家族は青く見える,ベビーシッター・ギン!)
主題歌:B'z「イルミネーション」
語り(本編):リリー・フランキー(過去作/「なつぞら」本編語り)
語り(土曜日版):高瀬耕造アナウンサー(過去作/「ブギウギ」本編語り)
副音声解説:山崎健太郎(過去作/舞いあがれ!,らんまん,ブギウギ,虎に翼)
制作統括:宇佐川隆史宇(過去作/岸辺露伴は動かないシリーズ,正直不動産シリーズ)
真鍋斎(過去作/まんぷく,正義の天秤,拾われた男)
※敬称略
※他のスタッフ表は、当記事の最下部へ移動
大量の違和感、膨大な "そもそも" を列記してみます
「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです!
お仕事や学校の休憩時間や移動中の方、就職活動中の方、病気療養、子育て、介護など、それぞれの生活を送る読者の皆様…
私のブログをご訪問いただき、心から感謝申し上げます。
―――ここまで、ごあいさつ―――
常連の読者様は、ご存じだと思います。
ここ数日間 連続で Web拍手が 30未満(投稿時)になりましたので…
読者様に向けて、どうしたら今作が巻き返せるのか考える感想にもしたいと思います。
ということで、「一つだけお願いがあります。私と当ブログも感想は嫌いでも、朝ドラ『おむすび』のことは “まだ” 嫌いにならないでください」と本日も叫びます!
※しばらくテンプレです…
前回の感想で、超久しぶりに Web拍手が 30回を超えました パチパチ!!
私は “満月の写真” のパワーだと思っていますが。
と同時に、「せめて月曜日くらいは見てみようか?」「月曜日で一週間の品定めをしようか?」な人が多いと思っている。
と、と同時に。
前回の私の最大の疑問と提案に賛同してくださったのでは? とも思います。 それが、この二つ。
先週末でも、今週の冒頭でもいいから、語りで「年度末に一人欠員が出て、食堂は猫の手も借りたい状況です」と加えるだけで良かったのだ。
だ、か、ら、今週も、脚本家も演出家も制作統括も <ムスビンに愛はあるんか?> と書かざるを得ないのだ。
今回は、上記の私の儚い期待が叶えられないからこその、大量の違和感、膨大な “そもそも” を列記してみます。
きっと、多くの読者様の “私も気になる” にぴったりとシンクロすると期待しつつ…
<結を活用しない設定>を続けるのかが全く理解できない!
そもそも論《その1》》
青色は、冷静さや論理性を象徴し、物事を根本的に捉える思考を表す
茶色は、大地や根を象徴する色で、物事の根本や基礎をイメージ
そもそも、星河電器の社員食堂(以下「社食」と略)の厨房は <人手が足りている設定> で。
今作自身が前回で描いたとおり、主人公の結(橋本環奈)ですら <不要な人員の設定> のだ。
だとすると、いくら立川(三宅弘城)が社員食堂のベテラン調理師で。
<古株として、献立や調理方法一切を取り仕切っている設定> だとしても。
これまでの積み重ねがあるのだから、それなりに社食は営業できるのでは?
だって、若手だとしても、一応は「調理師」の原口尚弥(萩原利久)にチャンスを与える… でもいいし。
それこそ、<不要な人員の設定> の結と原口の協働作業にして営業をしたっていいし。
なぜ、ここまで <結を活用しない設定> を続けるのかが全く理解できないのだ。
星河電器は「社員は社食で食べる」なる社則でもあるのか?
そもそも論《その2》
今作は、脚本上(セリフの上でも)「社員食堂」と呼んでいるが、そもそも、星河電器には「基本的に社員は社食で食べること」なる社則でもあるのか?
もしも、<社則がある設定> なら前回の大久保育代(なるみ)と田中茜(前野えま)のように、文句がありながらも食べる社員がいるのは理解できる。
でも、<社則がない設定> なら、社外のおいしくて安いランチを食べればよいのでは?
それで、社食に閑古鳥が鳴いて、総務部長・谷岡雅史(浅雛拓)が「社食リニューアル」に乗り出し、<結を雇う設定> のほうが自然だったのでは?
なぜ野球部も澤田も、もっと前から社食に不満を言わない?
そもそも論《その3》
立川の言動だって、尾崎を歌うくらいで憂さが晴れるプライドなんて… だが。
そもそも、立川が <古株として、調理師としてプライドがある設定> であるなら、<自分が作った食べ物を残されることが気にならない設定> と、料理大好き、食べること大好きな私の価値観では、異様に乖離するのだが。
だって、前回の女性社員・大久保と田中の証言から推測すれば、残したのは前回だけではないし、他の人も残している設定に見える。
そうなると、「大盛り」はともかく、「濃いめの味」については、食に拘る野球部のメンバーは立川に、谷岡部長に苦情を言わなかったのか? と。
もっと言えば、先日巨人入りした星河電器野球部のピッチャーでエース・澤田龍志(関口メンディー)も黙っていた? と。
自分は、補給食を持参し食べていたから、社食はどうでもいい? と。
だったら、なぜ、澤田は現役時代ではなく、退社が決まってから、栄養士して結を???
ホント、今回に至る前段の設定だけで、頭痛がするくらいに “ほころび” だらけなのだ。
悪くないというだけで、褒めるほどのことではないが…
さて、そもそも論の連続で疲れたので、お口直しのソルベを提供しよう。
メインタイトル映像明けに、珍しく悪くないやりとりがあった。
原口「うちの姉ちゃんも ギャルやねん。
思ったことズバズバ言う感じ よう似とるわ」
まず、一定の評価をしたいのは、いつもなら多用する度に定義がブラつく “ギャル” の言葉の定義を、正しく使ったこと(当然ですけどね)。
そして、同じ定義で、原口が立川にもギャルだと言ったと描いたこと。
この二つによって、原口が立川にそれなりの親近感を抱きつつ、でも不満があることが分かった。
これくらいは当然のことだが、サブキャラクターの細かい設定は雑にしがちな今作としては悪くなかった。
そう、悪くないというだけで、褒めるほどのことではない(苦笑)
写真は、2016年に東京ディズニーシーのレストラン「S.S.コロンビア・ダイニングルーム」で提供されたデザートコースの一部です。
コネ入社より、レシピ盗作のほうが"ダサいこと"のような…
では、ソルベのお皿を下げて、再びそもそも論《その4》
そもそも、<立川作成のレシピは評判がよろしくない設定> なのだから、結と原口がその不評なレシピを調査したところで、反面教師以外の役には立たないような?
いや、そもそも論《その5》
そもそも、女性には特に量が多い、野球部の面々にはいつも大盛りをサービスしているのに、赤字になっていないのか?
味は不評、帳簿は赤字だったら、プライド云々以前に、立川は社食の責任者として不適格なのでは?
その人のレシピを調査し、いじったところで… そもそも論の堂々巡りにしかならないのだが。
そもそも論《その6》
結と原口は、立川のレシピを基に改変レシピを提案するようだが。
今あるメニューに拘る必要あるのか?
今どきの、それこそギャルっぽいメニューを提案するなり。
それこそ、社員たちにアンケート調査でもして “米田家の呪い=困っている人を放っておけない” の精神で「みんなが食べたい安くておいしいメニュー」を提案するのが < ♥その3:ダサいことは死んでもするな> でないの!
コネ入社はイヤだけど、レシピを盗むのは気にしないって???
コネ入社より、レシピ盗作のほうが “ダサいこと” のような…
結が、翔也の食事管理をしているように見えない
以前も言及したが、今回でもメガトン級のそもそも論《その7》で、締めくくろう。
今回も、翔也(佐野勇斗)は結とのデートで、いろいろ食べている。
デートだから食べるシーンがあるのは理解するのだが。
「食べ物に気を遣え!」の先輩の教えがあり、自身も結を社食の栄養士に推薦するくらいに <食事に気を遣う設定> なのに…
脂っこいものだろうが何でも食べている印象しかないが、設定として間違ってやしないか? と。
結は、翔也の毎日の食事管理をやっている上で、<デートの最中も的確に指導と管理をしている設定> なら、そう描いてほしいのだ。
それこそ、翔也が餃子を追加しようとして、結が「今日は一皿までね」だけで気が済むのだ(笑)
あとがき
お昼を過ぎちゃったので、まとめますね。
今回に限ったことではないですが、今回は特に気になったことがあるんです。
それは、立川のレシピ盗作疑惑にしても、デート中の食事にしても、あまりにも結が “食そのもの” に日常的に意識が低いことです。
テレビが、ドラマが、視聴者(特に若い女性に)理想のやせ体型をイメージ化させ、痩身願望を抱かせるは、特に朝ドラではやるべきでないことは言うまでもありませんが。
栄養士の設定なのですから、いくら中華が好きでも、いろんなお店に行って偏食しないようにしているとか。
翔也の健康を気遣うメニュー選びを手伝うなどの描写があって然るべきだと思うのですが。
これが、<社会人野球をやっている翔也を支えるためにスポーツ栄養に関われる会社への就職を希望していた設定> と言えるのでしょうかね。
※文中の博多弁風の創作セリフは、下記のサイトを利用しています。
博多弁に変換 | 恋する方言変換 | BEPPERちゃんねる
『おむすび』を召し上がった後の ≪お口直し≫ に下記の感想をおすすめ!
朝ドラ「カーネーション」全151回分の感想リンク
朝ドラ「カムカムエヴリバディ」全112回分の感想リンク
★すべての読者様に愛と感謝の “ありがっとう!!”
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/19351/
※上記のスタッフ表の続き
主人公のモデルの1人:松丸奨
※1983年千葉県生まれの栄養教諭・管理栄養士
(過去作/「Chef~三ッ星の給食~」給食監修指導)
※人物像作成のための取材を受けた複数名の1人であると判明(2024/10/9)
ネタ元:松丸奨@men's管理栄養士 [@matsumarurecipe] (2024年9月30日)
タイトルロゴ制作:大島慶一郎(Keiichiro Oshima )
タイトル映像:田向潤(過去作/きゃりーぱみゅぱみゅ,くるり,緑黄色社会MV)
イラスト:サンレモ(ILLUSTRATOR サンレモ )
振付:TAKAHIRO(欅坂46,日向坂46,櫻坂46,ゆず,SEKAI NO OWARI,藤井風)
栄養学考証:中村丁次(神奈川県立保健福祉大学教員)
福岡ことは指導:坪内陽子(元MRT宮崎放送アナウンサー)
栃木ことは指:猪瀬光博(栃木県出身の俳優)
神戸ことは指導:辻葉子(兵庫県出身の俳優)
ギャルことば指導:Rumi(美容・ギャル評論家,今作パラパラ指導)
医事指導:矢木崇善(過去作/スカーレット,舞いあがれ!,ブギウギ,)
料理指導:広里貴子(過去作/ごちそうさん,まんぷく,カムカムエブリバディ,舞いあがれ!,ブギウギ)
書道指導:津吾井香奈(「書道パフォーマンス甲子園」指導など)
農業指導:德安出雲
理容指導:宮城丈二(兵庫県理容組合理事長)
警察指導:板東正敏子(過去作/まんぷく,スカーレット,おちょやん,ブギウギ)
美術:西村薫(過去作/トクサツガガガ,ハムラアキラ,舞いあがれ!)
技術・増田徹
音響効果:林恵太郎
助監督:藤玲衣,影浦安希子,山田陽介,畑本健太
小峰陸矢,亀井優成,長澤康貴,佐伯木乃実
竹原朋加,林祐香,増田愛海,野曽原明香,福崎功真
スケジューラー:南野彩子(NHK BSドラマ「パーセント」プロデューサー)
リサーチ:有川奈々絵(NPO法人 かごしまフィルムオフィス)
撮影:竹内北斗(過去作/ブギウギ)
源拓哉(過去作/カムカムエブリバディ)
照明:岡元昌弘(過去作/軍師官兵衛)
橋村祐哉(過去作/べっぴんさんSP「恋する百貨店」)
音声: 渡辺暁雄
映像技術:山下健
カラーグレーティング:中井高人
VFX :佐久間正泰
美術進行:鴫原広起
装置:内田健
裝飾:野崎次郎
衣装:早藤博
メイク:西口富美子
制作:原田潔,岡本剛毅,中津琢,扇谷愛理,杉山遥人,高田寛之
プロデューサー:菅原弘(過去作/天国にいちばん近い島,二代目はクリスチャン,ぼくらの七日間戦争)
※敬称略
【これまでの感想】
第1週『おむすびとギャル』
1 2 3 4 5土
拍手コメント返信(2024/10/2):「おむすび」(第3回) ※“ギャル文化”には、圧倒的な“ポジティブパワー”がある
拍手コメント返信(2024/10/3):「おむすび」(第4回) ※「虎に翼」の総括、「おむすび」結のモデルと脚本家について深掘り解説します(更新)
朝ドラ「おむすび」未だに“姉と妹の子ども時代の初期物語”がないのは…ある事情で追って“伝説のギャルのスピンオフ”をやるから!?
第2週『ギャルって何なん?』
6 7 8 9 10 土
第3週『夢って何なん?』
11 12 13 14 15 土
第4週『うちとお姉ちゃん』
16 17 18 19 20 土
朝ドラ「おむすび」:提灯記事に加え,ついに注意喚起までやる必死さ!でも,その前にやることがあると思う
第5週『あの日のこと』
21 22 23 24 25 土
NHK連続テレビ小説「おむすび」:朝ドラが“リアルな大災害”を扱うたびに思うこと
第6週『うち、ギャル、やめるけん』
26 27 28 29 30 土
第7週『おむすび、恋をする』
31 32 33 34 35 土
第8週『さよなら糸島 ただいま神戸』
36 37 38 39 40 土
第9週『支えるって何なん?』
41 42 43 44 45 土
朝ドラ「おむすび」第9週「支えるって何なん?」で見えた、新たな致命傷を胸熱で解説!
第10週『人それぞれでよか』
46 47 48 49 50 土
第11週『就職って何なん?』
51 52 53 54 55 土
第12週『働くって何なん?』
56
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