連続テレビ小説「おむすび」 (第15回・2024/10/18) 感想
NHK総合・NHK BS・プレミアム4K/連続テレビ小説『おむすび』
公式リンク:Website、X(旧Twitter)、Instagram
第15回/第3週『夢って何なん?』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。
結(橋本環奈)が道に迷った女性を案内したところ、糸島の寮に住む高校球児・四ツ木翔也(佐野勇斗)の母だった。そして家に帰ると、聖人(北村有起哉)から突然、家族で神戸に戻るとなるとどうする?と聞かれ、結は思考が追い付かず、わからないと答える。翌日、放課後に港で海を眺めていると、翔也がやってきて、昨日のお礼にと栃木産のイチゴを渡そうとする。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
原作:なし
主人公のモデルの1人:松丸奨
※1983年千葉県生まれの栄養教諭・管理栄養士
(過去作/「Chef~三ッ星の給食~」給食監修指導)
※人物像作成のための取材を受けた複数名の1人であると判明(2024/10/9)
ネタ元:松丸奨@men's管理栄養士 [@matsumarurecipe] (2024年9月30日)
脚本:根本ノンジ(過去作/正直不動産シリーズ,相棒シリーズ,フルーツ宅配便,ハコヅメ)
演出:野田雄介(過去作/スカーレット,マッサン,六畳間のピアノマン,舞いあがれ!) 第1,3週
小野見知(過去作/マチ工場のオンナ,トクサツガガガ,転・コウ・生)
松木健祐(過去作/ひよっこ,いだてん,晴天を衝け,舞いあがれ!) 第2週
盆子原誠(過去作/カーネーション,とと姉ちゃん,おちょやん,ブギウギ)
大野陽平(過去作/「ちむどんどん」第9週のみ,「舞いあがれ!」第25週のみ)
工藤隆史(過去作/「舞いあがれ!」第20週のみ)
原田氷詩(過去作/「おちょやん」 第17週のみ,「舞いあがれ!」第16週のみ)
音楽:堤博明(隣の家族は青く見える,ベビーシッター・ギン!)
主題歌:B'z「イルミネーション」
語り(本編):リリー・フランキー(過去作/55歳からのハローライフ,洞窟おじさん,なつぞら)
語り(土曜日版):高瀬耕造アナウンサー(過去作/朝ドラ「ブギウギ」本編語り)
副音声解説:山崎健太郎(過去作/舞いあがれ!,らんまん,ブギウギ,虎に翼)
タイトルロゴ制作:大島慶一郎(Keiichiro Oshima )
タイトル映像:田向潤(過去作/きゃりーぱみゅぱみゅ,くるり,緑黄色社会MV)
イラスト:サンレモ(ILLUSTRATOR サンレモ )
振付:TAKAHIRO(欅坂46,日向坂46,櫻坂46,ゆず,SEKAI NO OWARI,藤井風)
栄養学考証:中村丁次(神奈川県立保健福祉大学教員)
福岡ことは指導:坪内陽子(元MRT宮崎放送アナウンサー)
栃木ことは指:猪瀬光博(栃木県出身の俳優)
神戸ことは指導:辻葉子(兵庫県出身の俳優)
ギャルことば指導:Rumi(美容・ギャル評論家,今作パラパラ指導)
医事指導:矢木崇善(過去作/スカーレット,舞いあがれ!,ブギウギ,)
料理指導:広里貴子(過去作/ごちそうさん,まんぷく,カムカムエブリバディ,舞いあがれ!,ブギウギ)
書道指導:津吾井香奈(「書道パフォーマンス甲子園」指導など)
農業指導:德安出雲
理容指導:宮城丈二(兵庫県理容組合理事長)
警察指導:板東正敏子(過去作/まんぷく,スカーレット,おちょやん,ブギウギ)
美術:西村薫(過去作/トクサツガガガ,ハムラアキラ,舞いあがれ!)
技術・増田徹
音響効果:林恵太郎
助監督;藤玲衣,影浦安希子,山田陽介,畑本健太
小峰陸矢,亀井優成,長澤康貴,佐伯木乃実
竹原朋加,林祐香,増田愛海,野曽原明香,福崎功真
スケジューラー:南野彩子(NHK BSドラマ「パーセント」プロデューサー)
リサーチ:有川奈々絵(NPO法人 かごしまフィルムオフィス)
撮影:竹内北斗(過去作/ブギウギ)
照明:岡元昌弘(過去作/軍師官兵衛)
音声: 渡辺暁雄
映像技術:山下健
カラーグレーティング:中井高人
VFX :佐久間正泰
美術進行:鴫原広起
装置:内田健
裝飾:野崎次郎
衣装:早藤博
メイク:西口富美子
制作統括:宇佐川隆史宇(過去作/岸辺露伴は動かないシリーズ,正直不動産シリーズ)
真鍋斎(過去作/まんぷく,正義の天秤,拾われた男)
制作:原田潔,岡本剛毅,中津琢,扇谷愛理,杉山遥人,高田寛之
プロデューサー:菅原弘(過去作/天国にいちばん近い島,二代目はクリスチャン,ぼくらの七日間戦争)
※敬称略
頭の中は「そのイチゴ買ったの? もらったの?」のスパイラル
「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです!
当ブログに来てくださり、ありがとうございます。
常連の読者様は、ご存じだと思います。
先週から今週にかけて数日間連続で Web拍手が 30未満(投稿時)になりましたので…
読者様に向けて、どうしたら今作が巻き返せるのか考える感想にもしたいと思います。
よって今週から、通常モードより、本気で歯に衣着せぬ感想を書きます。
※しばらくテンプレです…
せめて、冒頭の1秒間だけでいいから、ツッコミが入らないように作っていただきたいのだが。
今回のファーストカットが「お皿にのった真っ赤なイチゴ」。
そして、最初のセリフが、画面に顔すら映してももらえない祖母・佳代(宮崎美子)と母・愛子(麻生久美子)。
佳代「こらあ よかイチゴよ」
愛子「う~ん」
結「おいしい」
もう、私の頭の中は「このイチゴ、買ったの? もらったの?」でぐるんぐるん!
恐らく、前回のラストに登場した糸島の寮に住む高校球児・四ツ木翔也(佐野勇斗)の母・幸子(酒井若菜)からいただいたイチゴであることは想像はできる。
でも… で、ある。
そもそも、2024年10月10日放送の第9回で、四ツ木が結(橋本環奈)に四ツ木の地元である「栃木産のイチゴ」を数箱差し出すくだりで。
結は、「福岡にもおいしいイチゴがあるから、わざわざ栃木産を食べなくていい」みたいな失礼なことを言っていたのだ。
だから、この場面を見ただけでは、米田家が「おいしいと思って食べるイチゴ」が、福岡産なのか、栃木産なのか分かるはずないのだ。
だって、私はイチゴが大好きだから語らせていただくが。
栃木産で有名な「とちおとめ」だって、福岡で栽培発売されているのだ。
う~ん、長々と愚痴ってもしょうがないから、この件はまとめよう。
出典:福岡県の「とちおとめ」が採れるいちご狩りスポット | いちご狩り特集2024 - ウォーカープラス
なぜ、イチゴを食べている最中にイチゴの入手先を話さない?
私が主張したいのは、一点だけ。
なぜ、食べている描写の中で、「5W1H」を盛り込まないの!?
説明するまでもないが。
「5W1H」とは。情報や物事を整理・伝達する際に考慮すべき6つの要素の総称で。 「When(いつ)」、「Where(どこで)」、「Who(誰が)」、「What(何を)」、「Why(なぜ)」、「How(どのように)」のこと。
ハギャレンを送ったとき、帰り道で、栃木の河童のお母さんから、栃木産のとちおとめを、道案内のお礼に、2パックもらった。
これを、サクッと母子三代の会話に仕立てるだけでいいし、そういうのがホームドラマ、特に食がテーマのホームドラマが盛り込むべき要素なのでは!?
前段で描いたエピソードを後継のエピソードが受け取らない
そして、ここからが大事なこと。
前回の感想でも書いたが、今作の脚本と演出には “流れ” という意識が欠落しかけているという致命傷がある。
なぜ、“流れ” を感じにくいのか?
答えは、前段で描いたエピソードを、後継、後発のエピソードが受け取らないからだ。
イチゴで例えるなら、「四ツ木はイチゴをくれた」を描いたのだから「今度は、四ツ木の母がくれた」で、二つがリンクするのだ。
それこそ、「福岡のあまおうはメッチャおいしいけど、栃木県産のとちおとめもおいしいね」とすれば、今度はこのエピソードが未来のエピソードにつながったのだ。
これこそが、いまの今作の致命傷である。
ちなみに、「博多あまおう」の名でブランディングされ発売されたのが平成15年度、「いちごの王様」PRキャラクターとして登場したのが平成16年度。
出典;博多あまおうの歴史 | いちごの国から 博多あまおう JA全農ふくれん
今作の舞台が 平成16年(2004)だから、農家である米田家が「あまおう」に言及しないほうが違和感しかないわけだ。
つなげたいのか、つなげたくないのか、不明瞭この上ない
もう一つ、今回に「今作の脚本と演出には “流れ” という意識が欠落しかけているという致命傷」があったので言及しておく。
まず、例の意味不明だとイチゴの話が、突然の父・聖人(北村有起哉)からの「家族で神戸に戻るとなるとどうする?」で終了した。
正しき表現は、聖人のくだりでイチゴの話をぶった切った! だが。
でも、わざわざ脚本家自らぶった切ったのに、直後で四ツ木が登場して、またイチゴのくだりへ。
ほら、つなげたいのか、つなげたくないのか、不明瞭この上ないのだ。
で、今度は四ツ木が自分が持参したイチゴから、無理やりに「夢ノート」に進路変更。
そのまま “結の夢語り” へ進むのかと思いきや、今度は愛子の電子帳簿で、先の父の「神戸に帰る」へ帰っちゃった。
でも、このまま “結の夢語り” へ進めば、遠回りしただけだったのに。
今度は、結が “アユ語り”を始めちゃった!
「結の夢は姉の影響を受けない」と描いたのに"姉語り"を?
月曜日に「第3週からは、超好意的に見るのはやめる」と意気込んだが、 やはり無理だった。
超好意的に見ないと、全く辻褄が合わずに頭が痛くなるからだ(苦笑)
で、好意的に見れば、「姉の家出の原因=アユの夢」と「結の神戸戻り=結の夢」と、何らかの寒冷性があるから、盛り込んでいると強引に考えてはいる。
しかし、その好意的な考えも、実はほとんど意味がないことも、自明なのだ。
なぜなら、今作が “3週間かけて描いた結” は、“結の夢” は。
地元の福岡では「伝説のギャル」‘アユ’こと歩(仲里依紗)の存在の影響など “これっぽちも受けてはない” と描いたのは今作なのだから。
したがって、この場になって唐突に結が “アユ語り” をやること自体が、脚本と演出が “流れ” を無視している証しなのだ。
かなり、しつこい言い回しになったのはお詫びするが、一人でも多くの読者様に分かっていただけると信じたい。
"ギャル"に無関係な四ツ木と母を盛り込んだのが失敗のもと
久しぶりに、「こうしたらよかったのにコーナー」改め「後悔先に立たずコーナー」だ。
前回を含めて今回の最大のミスは、四ツ木と四ツ木の母を盛り込んだ点だ。
この二人、ご存じのとおり <完全に “ギャル” に無関係なサブキャラ> だ。
そんな二人から、“夢語り” をやり “アユ語り” をやり、“ギャルの掟” まで連続させたところで、必然性がないのだから違和感しか生み出すはずはないのだ。
それこそ、だいぶ前の下準備として「夢ノート」を登場さえておいて。
なんとなく結が、四ツ木に家族が夢についてどう思っているのか聞くとか。
逆に四ツ木が、結の家族が結の夢をどう思っているのか聞くとか。
そう、アオハル的なドラマの感じで。
そして、結と四ツ木が、それぞれの相手の夢と、家族の関係に興味関心があるように描いておけば、そこからの “流れ” で。
「鬼怒川の河童の… じゃなかった、四ツ木君のお母さんは、どうして、かなわないかもしれない四ツ木君の夢を応援してるんですか?」と、“流れ” ができて、辻褄も合ったのだ。
自宅練習に切り替えたのに、わざわざ天神に乗り込んで??
冒頭の「イチゴからの父」、その次の「四ツ木のノートからの夢」と同様に、最後の「ギャルの事件」も。
もちろん、「今作の脚本と演出には “流れ” という意識が欠落しかけているという致命傷」に間違いない。
先日(前回か)、結がギャルたちと福岡・天神のゲームセンターで遊んでいるところに、いきなり警察官が現れ。
最近、天神界隈で若い女性たちがサラリーマン相手に金を巻き上げる事件が多発していると近寄り。
博多ギャル連合の面々は自分たちが疑われていると思い警戒しつつ、警察官にも事件に巻き込まれない注意を促され。
結の自宅で「パラパラの自主練」をやった… と、描いたのは今作なのだ。
なのに、わざわざ天神に乗り込んで??
「今回は、カラオケだから違う」って???
これこそが、「騒動至上主義」改め、ザ・王道の 《トラブル依存症候群》 である。
※トラブル依存症候群とは、人間描写が蔑ろにしてまで、物語の構築を騒動ばかりに依存するドラマづくりのこと
ラストは「あ~ 怖かった」ではなく、"ギャルの掟"では?
3人「うちら あんたらと間違えられて
迷惑しとっちゃけど」
これ、百歩譲って、結たちがカツアゲ犯として誤認逮捕されたとかなら、汚名返上したいのはギリで理解できる。
でも、今作は警察から「疑われている」から「注意しなさい」の展開にしたのに、自分たちで解決って????
ホント、このエピソードを組み込んだ意図も意味もないと思う。
なに? それとも、このエピソードで主人公は「正しいギャル」と「正しくないギャル」がいることを学んだってこと?????
そして…
結「あ~ 怖かった」
いや、ここは、「みんなを見捨てるような、<ダサいことは死んでもするな> と思ったの!」じゃないの?????
制作統括曰く「3週間かけてまいてきた芽が花開きます」
たいへん長文になったが、最後の最後に書いておく。
先日、下記のネットニュースを目にした。
「まだ伝説の姉も隠されたままですが、第4週以降が1歩踏み出した結の冒険譚(たん)になっている。展開も含め、さまざまなものがこれまでとガラッと変わる。今から見てもおもしろいし、これまで結を見つめてきた方々にも『こういうことがつながったのか』と分かってもらえる。3週間かけてまいてきた芽が花開きます」と“伏線回収”を示唆。
出典;NHK「おむすび」制作統括、批判の声をシャットアウト「3週間かけてまいた芽が花開く」 - 芸能 : 日刊スポーツ
そもそも、まくのは “種” で “芽” ではないし。
花開くのは “芽” ではなく “つぼみ” と思うが(失笑)
でもって、この15分間のどこが、“種” から育った “芽” で “つぼみ” で “花” だったのか?×6
この程度で、主人公が毛嫌いしていた “ギャル” と “姉” を許容はじめました… ってこと?×7
この程度を “伏線回収” と認識し、豪語する制作統括も…(自粛×100)
あとがき
私、妻と一緒にガーデニングと家庭菜園もどきをやって、30年以上になりますよ。
今作を園芸に例えるなら、「種まき」というよりも「発芽までの管理」に失敗したのかな? って思うんですね。
種まきも下準備が必要ですけど、発芽したあとがたいへんなんです。
●水やりは適正範囲でたっぷりと
●適温をキープ
●適宜間引く
とにかく、姉を描かずに進めることは、水やりが足りなすぎと同じだと思います。
主人公とサブキャラでは、描く熱量が違って当然だと思うのですが、今作はおしなべて同じなんですね。
それも、かなりの低温で。
そして、丈夫な芽だけを残すための間引きですが、主人公もサブキャラも全部残しで進んでますから、ぎゅうぎゅう詰めなのですよ。
分かります?(笑)
明日の「土曜日版」の感想の投稿は、遅くなるかもしれません…
★すべての読者様に愛と感謝の “ありがっとう!!”
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/19205/
【これまでの感想】
第1週『おむすびとギャル』
1 2 3 4 5土
拍手コメント返信(2024/10/2):「おむすび」(第3回) ※“ギャル文化”には、圧倒的な“ポジティブパワー”がある
拍手コメント返信(2024/10/3):「おむすび」(第4回) ※「虎に翼」の総括、「おむすび」結のモデルと脚本家について深掘り解説します(更新)
朝ドラ「おむすび」未だに“姉と妹の子ども時代の初期物語”がないのは…ある事情で追って“伝説のギャルのスピンオフ”をやるから!?
第2週『ギャルって何なん?』
6 7 8 9 10 土
第3週『夢って何なん?』
11 12 13 14
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