連続テレビ小説「おむすび」 (第20回・2024/10/25) 感想
NHK総合・NHK BS・プレミアム4K/連続テレビ小説『おむすび』
公式リンク:Website、X(旧Twitter)、Instagram
第20回/第4週『うちとお姉ちゃん』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。
結(橋本環奈)たちハギャレン(博多ギャル連合)が、ついに糸島フェスティバルでパラパラダンスを披露する時が来る。ところが、緊張のあまり結は、出だしでふりを間違えて戸惑ってしまう。さらに観客席にいる恵美(中村守里)たち書道部の面々は、ギャルたちの登場に難色を示し、冷めた目で見る。そんな劣勢の中、他のハギャレンメンバーは踊りながら結を励まそうとする。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
原作:なし
主人公のモデルの1人:松丸奨
※1983年千葉県生まれの栄養教諭・管理栄養士
(過去作/「Chef~三ッ星の給食~」給食監修指導)
※人物像作成のための取材を受けた複数名の1人であると判明(2024/10/9)
ネタ元:松丸奨@men's管理栄養士 [@matsumarurecipe] (2024年9月30日)
脚本:根本ノンジ(過去作/正直不動産シリーズ,相棒シリーズ,フルーツ宅配便,ハコヅメ)
演出:野田雄介(過去作/スカーレット,マッサン,六畳間のピアノマン,舞いあがれ!) 第1,3週
小野見知(過去作/マチ工場のオンナ,トクサツガガガ,転・コウ・生) 第4週
松木健祐(過去作/ひよっこ,いだてん,晴天を衝け,舞いあがれ!) 第2週
盆子原誠(過去作/カーネーション,とと姉ちゃん,おちょやん,ブギウギ)
大野陽平(過去作/「ちむどんどん」第9週のみ,「舞いあがれ!」第25週のみ)
工藤隆史(過去作/「舞いあがれ!」第20週のみ)
原田氷詩(過去作/「おちょやん」 第17週のみ,「舞いあがれ!」第16週のみ)
音楽:堤博明(隣の家族は青く見える,ベビーシッター・ギン!)
主題歌:B'z「イルミネーション」
語り(本編):リリー・フランキー(過去作/55歳からのハローライフ,洞窟おじさん,なつぞら)
語り(土曜日版):高瀬耕造アナウンサー(過去作/朝ドラ「ブギウギ」本編語り)
副音声解説:山崎健太郎(過去作/舞いあがれ!,らんまん,ブギウギ,虎に翼)
タイトルロゴ制作:大島慶一郎(Keiichiro Oshima )
タイトル映像:田向潤(過去作/きゃりーぱみゅぱみゅ,くるり,緑黄色社会MV)
イラスト:サンレモ(ILLUSTRATOR サンレモ )
振付:TAKAHIRO(欅坂46,日向坂46,櫻坂46,ゆず,SEKAI NO OWARI,藤井風)
栄養学考証:中村丁次(神奈川県立保健福祉大学教員)
福岡ことは指導:坪内陽子(元MRT宮崎放送アナウンサー)
栃木ことは指:猪瀬光博(栃木県出身の俳優)
神戸ことは指導:辻葉子(兵庫県出身の俳優)
ギャルことば指導:Rumi(美容・ギャル評論家,今作パラパラ指導)
医事指導:矢木崇善(過去作/スカーレット,舞いあがれ!,ブギウギ,)
料理指導:広里貴子(過去作/ごちそうさん,まんぷく,カムカムエブリバディ,舞いあがれ!,ブギウギ)
書道指導:津吾井香奈(「書道パフォーマンス甲子園」指導など)
農業指導:德安出雲
理容指導:宮城丈二(兵庫県理容組合理事長)
警察指導:板東正敏子(過去作/まんぷく,スカーレット,おちょやん,ブギウギ)
美術:西村薫(過去作/トクサツガガガ,ハムラアキラ,舞いあがれ!)
技術・増田徹
音響効果:林恵太郎
助監督:藤玲衣,影浦安希子,山田陽介,畑本健太
小峰陸矢,亀井優成,長澤康貴,佐伯木乃実
竹原朋加,林祐香,増田愛海,野曽原明香,福崎功真
スケジューラー:南野彩子(NHK BSドラマ「パーセント」プロデューサー)
リサーチ:有川奈々絵(NPO法人 かごしまフィルムオフィス)
撮影:竹内北斗(過去作/ブギウギ)
照明:岡元昌弘(過去作/軍師官兵衛)
音声: 渡辺暁雄
映像技術:山下健
カラーグレーティング:中井高人
VFX :佐久間正泰
美術進行:鴫原広起
装置:内田健
裝飾:野崎次郎
衣装:早藤博
メイク:西口富美子
制作統括:宇佐川隆史宇(過去作/岸辺露伴は動かないシリーズ,正直不動産シリーズ)
真鍋斎(過去作/まんぷく,正義の天秤,拾われた男)
制作:原田潔,岡本剛毅,中津琢,扇谷愛理,杉山遥人,高田寛之
プロデューサー:菅原弘(過去作/天国にいちばん近い島,二代目はクリスチャン,ぼくらの七日間戦争)
※敬称略
俳優さんの頑張りを、演出はもっと映像で見せて魅せるべき
「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです!
お仕事や学校の休憩時間や移動中の方、就職活動中の方、病気療養、子育て、介護など、それぞれの生活を送る読者の皆様…
私のブログをご訪問いただき、心から感謝申し上げます。
―――ここまで、ごあいさつ―――
前回でエネルギーをだいぶ放出してしまったので、今回はエネルギー不足だ。
で、どうも、ドラマの中、出演者たちもエネルギー不足というか、やる気不足というか。
そう見えてしまったのが、アバンタイトルの終盤でのハギャレンの円陣の掛け声の場面だ。
こう言っちゃ悪いが、全然弾けて見えない!
そりゃあ、1人を除いてほぼ全員が20代半ばで、超過酷な屋外ロケで、あのメイクで、キャピキャピやれと言われ、幾度もテストを繰り返せば(想像だが)、オーケーテイクのころには、お疲れが顔や声に出るのはしょうがないとは思う。
でも、でも、ここは、現場を仕切る演出チームが彼女らを盛り上げつつも作り込むのが、プロの仕事では?
いや、俳優が悪いというのではない。(全面的に非がないとはとは言わないけどね)
あとでも書くが、俳優たちは頑張っているのだ。
だから、演出部はそれを <映像で見せて(show)魅せる(fascinate)べき!> なのだ。
パラパラもギャルも、ただの客寄せ要素だとしても…
中高年の方なら、1983年のアメリカ合衆国の青春映画『フラッシュダンス』をご存じだろう。
ナイトクラブのダンサーの10代の女性が、プロダンサーなる夢をかなえる青春ダンス映画の金字塔だ。
別に、今作は『フラッシュダンス』のような青春ダンス朝ドラでないことは百も承知だ。
この度の “パラパラ” だって、“ギャル” だって、NHKにとっては、番宣用の、恐らく “ただの客寄せ要素” のレベルに違いないのだ。
だとしても… だ。
ギャル役の5人は、本業とは違う仕事を頑張ったのだから…
いくらなんでも、パラパラのシーンのほとんどのカットが、顔のアップか、バスト・ショットか、ミディアム・ショットばかりって!?
※バスト・ショット:被写体の胸のあたりから上を映した構図
※ミディアム・ショット:被写体の腰のあたりから上を映した構図
宣伝で散々使い回した「5人全員が映った引きの構図」のスチール写真みたいなのは、数カットだけ。
まあ、実際は、撮影現場で全員のダンスがそろわなかった可能性もゼロではないが。
もう少し、「5人全員が映った引きの構図」のカットを使ってあげてほしかった。
別に、誰も、何も、擁護するつもりは1ミリもないが。
パラパラダンスの魅力って、みんなの動きがそろった際の一体感じゃないの!
その延長戦上にあったのが、10年ほど前に日本中で大流行した『みんなで踊ろう!「恋するフォーチュンクッキー」』の動画投稿ブームでは?
あれだけ、公式SNSでも俳優さんたちのダンス練習を取り上げていたのだから、出来の良し悪しもあるとは思うが、ここはもう少しで良いから、見せて(show)魅せよう(fascinate)とした努力を残してあげてほしかった。
主演の橋本環奈さんだって好きで多忙を極めているわけじゃないのだろうし。
それこそ、‘リサポン’こと理沙 役の田村芽実さんは、ハロー!プロジェクトのアイドルグループ「アンジュルム」の元メンバーだから、ダンスはお手の物だろうが。
それでも5人は、本業とは違う仕事を頑張ったのだから… と、つくづく思う。
見る人に元気や勇気を与えるのが朝ドラだと思うが、出演者にとっても同じでないと思うと、むしろ切なすぎる…
『舞いあがれ!』のような地方の町おこしの話ではないのだから…
ここの、パラパラのステージのシーンの演出が、私は完全に芯を食っていないと思う。
そのワケは。
ハギャレン5人の一体感と、それによって主人公が「ギャルって チョー楽しい!」と感動する過程の描写よりも…
会場全体の一体感や盛り上がりを、カメラワークや歓声の効果音などの付加価値の付けすぎで強調して見せてしまったことだ。
だって、朝ドラ『おむすび』って、朝ドラ『舞いあがれ!』のような地方の町おこしの話ではないのでは?
まあ、お世辞にも現段階では、何を描きたいのか全く見えていないが。
それでも、現時点では、ギャルを毛嫌いしていた主人公がパラパラを通して、ギャルを好きになったってことでしょ?
その延長線上に、ギャルだから毛嫌いしていた姉との関係修復もあるんじゃないの?
いや、そうでないなら、なぜ、4週間も “ギャルとパラパラ” を描き続けたの!? としか思えないのだが。
脚本も脚本だが、サブ演出も… で、ある。ふ~っ
脚本も演出も、港や海岸に意味を持たせるつもりだったの!?
風見先輩(松本怜生)に彼女がいようがいまいが。
そもそも、結(橋本環奈)は、片思いの設定? の先輩を放置してギャルの世話を焼いた時点で意味不明なのだ。
その上、書道部の描写も、忘れたころにポツンポツンと入れただけ。
せめて、この程度の “失恋エピもどき” だとしても、それなりの下準備、下ごしらえをするべきだ。
な~んて思っていたら、爆弾発言が飛び出した。
翔也「おめ ここにいっとき いつも
さみしそうな顔してた」
えっ!?😲
もしかして、脚本も演出も…
第1回で結が少年の帽子を取るために海に飛び込んだり、先日には姉・歩(仲里依紗)をやり合って孤独になった、あの防波堤、あの港とか…
今回の糸島フェスティバルの会場となった海水浴場を…
結の心情を描く絶好のシチュエーションとして設定していたってこと???😰
翔也が認識している「ここ」の範囲が広すぎる!
まあ、何となく「糸島の象徴的な場所」として利用しているのは理解できていたが。
だったら、もっと活用すべきだったのでは?
そして、なぜ、この翔也のセリフが爆弾級の発言かと言うと。
翔也が認識している「ここ」の範囲が広すぎる! ってことなのだ。
確かに、「港」「防波堤」「海水浴場」「砂浜」は “つながりを持つ景色” ではある。
でも、少なくとも、私には…
●結が飛び込んだり物思いにふけた「港」「防波堤」
●フェスティバル会場となった「海水浴場」
●フェスティバル終了後の「砂浜」
これら三つをひとまとめに “ここ” とは到底思えないのだ。
結が港や砂浜にいる場面は"常に自転車をセット"にするとか
長くなったから、まとめよう。
聡明な読者様なら、お分かりだろう。
せめて、せめて、「港」「防波堤」「海水浴場」「砂浜」が歩いて数分のところにあるように印象づけるべきだった。
それだけのことだ。
ロケ地が、どれだけ離れていても構わないのだ。
それこそ、先日やったように、「港」「防波堤」「海水浴場」「砂浜」に結がいる場面には “自転車がセット” にするとか、工夫を施すべきなのだ。
こういうことすらやらない、できないから。
今週、書き続けている…
『おむすび』の最大級の致命傷とも言える <物語に‘流れ’がない!> という元凶。
もう一つの致命傷である <ほぼ、時間経過を感じられない…> が、いつまでも怨念のように消えないのだ。
物語も、シチュエーションも “つながっていない” なんて、もはや “ドラマ” でも “連ドラ” でもない。
あとがき(その1)
いやあ、この尻切れトンボのまま、来週は「1995年1月17日」にタイムスリップですか。
これ、本当に橋本環奈さんが撮影現場にいない時間が多いから忖度した… な、脚本と演出なんですね。
まあ、もう、何を言っても、後悔先に立たず、暖簾に腕押し… ですけれど。
あとがき(その2)
「提灯記事」を出して、盛り上がっている雰囲気を出すのは理解できますが。
まだ始まって1か月なのに、中の人が語る「言い訳記事」が出るのは、朝ドラとして異常事態だと思いますし。
「リアルサウンド 映画部」が誉めはじめたら、NHK内部も本気で言い訳したいってことだと思います。
『おむすび』大熱狂のパラパラシーンの裏側 小野D「地元の方のご協力あってこその朝ドラ」|Real Sound|リアルサウンド 映画部
あとがき(その3)
あっ、それと、今回から各章の「見出し」の上を少し空けました。
これで、すぐ上の章の文章と「見出し」の間が空くので、スマートフォンで見てくださっている読者様には、少し読みやすくなったかなと思います。
お借りしている忍者ブログさんの仕様によるので、できることは限られていますが。
少しでも読みやすくなれば…
★すべての読者様に愛と感謝の “ありがっとう!!”
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/19223/
【これまでの感想】
第1週『おむすびとギャル』
1 2 3 4 5土
拍手コメント返信(2024/10/2):「おむすび」(第3回) ※“ギャル文化”には、圧倒的な“ポジティブパワー”がある
拍手コメント返信(2024/10/3):「おむすび」(第4回) ※「虎に翼」の総括、「おむすび」結のモデルと脚本家について深掘り解説します(更新)
朝ドラ「おむすび」未だに“姉と妹の子ども時代の初期物語”がないのは…ある事情で追って“伝説のギャルのスピンオフ”をやるから!?
第2週『ギャルって何なん?』
6 7 8 9 10 土
第3週『夢って何なん?』
11 12 13 14 15 土
第4週『うちとお姉ちゃん』
16 17 18 19
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