連続テレビ小説「おむすび」 (第35回・2024/11/15) 感想
NHK総合・NHK BS・プレミアム4K/連続テレビ小説『おむすび』
公式リンク:Website、X(旧Twitter)、Instagram
第35回/第7週『おむすび、恋をする』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。
高校卒業後の進路が決まってない結(橋本環奈)は、聖人(北村有起哉)と愛子(麻生久美子)が作業しているところに来て、自分のやりたいことが決まったと宣言する。それは、栄養を学びたいということで、結はそのために専門学校に行きたいと言う。一方、結のやりたいことを聞いた愛子は、聖人にもやりたいことを話してみたらと促す。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
原作:なし
脚本:根本ノンジ(過去作/正直不動産シリーズ,相棒シリーズ,フルーツ宅配便,ハコヅメ)
演出:野田雄介(過去作/スカーレット,マッサン,六畳間のピアノマン,舞いあがれ!) 第1,3,7週
小野見知(過去作/マチ工場のオンナ,トクサツガガガ,転・コウ・生) 第4,6週
松木健祐(過去作/ひよっこ,いだてん,晴天を衝け,舞いあがれ!) 第2,5週
盆子原誠(過去作/カーネーション,とと姉ちゃん,おちょやん,ブギウギ)
大野陽平(過去作/「ちむどんどん」第9週のみ,「舞いあがれ!」第25週のみ)
工藤隆史(過去作/「舞いあがれ!」第20週のみ)
原田氷詩(過去作/「おちょやん」 第17週のみ,「舞いあがれ!」第16週のみ)
音楽:堤博明(隣の家族は青く見える,ベビーシッター・ギン!)
主題歌:B'z「イルミネーション」
語り(本編):リリー・フランキー(過去作/「なつぞら」本編語り)
語り(土曜日版):高瀬耕造アナウンサー(過去作/「ブギウギ」本編語り)
副音声解説:山崎健太郎(過去作/舞いあがれ!,らんまん,ブギウギ,虎に翼)
制作統括:宇佐川隆史宇(過去作/岸辺露伴は動かないシリーズ,正直不動産シリーズ)
真鍋斎(過去作/まんぷく,正義の天秤,拾われた男)
※敬称略
※他のスタッフ表は、当記事の最下部へ移動
アバン冒頭の結に、次のセリフを言わせない巨大な違和感…
「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです!
お仕事や学校の休憩時間や移動中の方、就職活動中の方、病気療養、子育て、介護など、それぞれの生活を送る読者の皆様…
私のブログをご訪問いただき、心から感謝申し上げます。
―――ここまで、ごあいさつ―――
常連の読者様は、ご存じだと思います。
ここ数日間 連続で Web拍手が 30未満(投稿時)になりましたので…
読者様に向けて、どうしたら今作が巻き返せるのか考える感想にもしたいと思います。
よって今週も、通常モードより、本気で歯に衣着せぬ感想を書きます。
※しばらくテンプレです…
前回の感想は、大人げなく怒りモード全開になったので、今回はトーンダウンしていこうと思います。
と思ったのに、たった約29秒間しかないアバンタイトルの初動3秒で、疑問しかないです。
もう、脚本はもう諦めるしかないですが。
視聴者に対しての最後の砦を司る役割であり。
制作現場の最終的な仕上がり品質の責任者でもあるはず。
なぜ、今作のチーフ監督である野田雄介氏は気づかないのでしょう?
このシーンの冒頭の主人公には、次のセリフを言わせないと巨大な違和感になると。
では、今回はそのあたりから解説してみます…
夢や進路希望を伝える前に、両親の手伝いをやらせるべき!
アバンタイトルの冒頭だ。
次のセリフを結(橋本環奈)に言わせない合理的な説明を、脚本家と演出家から聞いてみたい。
「ごめん、手伝うね」
確かに、進路のこと、夢のこと、カレシのことで、頭がいっぱいなのかもしれない。
しかし、そういう自分の意思や意図を超えて、押し寄せちゃうのが “米田家の呪い” だと描いたのは、今作であり、張本人は脚本家であり、印象付けをやったのは演出家なのだ。
だったら、「ごめん、手伝うね」が、“米田家の呪い=困っている人を放っておけない” の発動なのでは?
こういうと、「両親は、別に困っているわけでないのでは?」なんて屁理屈も聞こえてきそうだ。
しかし、そもそも、困っていると強く訴えていない人に対して、さりげなく手を差し伸べて、手を伝って力を貸すから “手伝う” じゃないの!
それとも、ナスの袋詰めと、野菜の畑作業と、農協への出荷は手伝うけど、オクラは全面的にダメってこと?
せめて、これくらいの応急処置は、チーフ監督なのだから上層部を説得してでもやるべきだったと思うが。
農作業を手伝う手を止めて結が語り出すほうが説得力が増す
さらに加えるなら。
劇中では2年ほど前になるようだが。
そもそも、主人公は、糸島フェスティバルでのパラパラ披露が終わった時点で、これからは家の手伝いをやると宣言したのだ。
それが、光陰チョー矢の如しの2年の時間経過で、無いことになったとしても… だ。
繰り返すが、家業の農業の手伝いを “ずっとやっていた” ”と描いたのも、今作であり、張本人は脚本であり、印象付けをやったのは演出なのだ。
だったら、むしろ、アバンの冒頭で、両親と一緒にオクラの仕分け作業? を手伝っていて。
その作業中の手を止めてた結が突然に、「うち、ずっと考えとったんやけど、栄養士になりたい(福岡弁、合ってます?)」「何? 結 突然?」じゃないのかと。
もう、この程度の穴の埋め合わせも現場ではままならない事態だってことだとしておこう。
結は≪困っとう人がおったら すぐに助ける≫をやってきたのか?
落胆のアバンを乗り越えて、ようやく「本編」が始まったところで、「まさかや~」のセリフが飛び出した。
結「うちね 困っとう人がおったら
すぐに助けるの
ずっと 米田家の呪いやって思っとった。
けど そうやなくて
自分が やったことで
誰かが喜んでくれたら
すごい 幸せな気持ちになるんやって気づいた。
一生懸命やっとう人を 支える。
そういう仕事が 自分に向いとると思う」
いやあ、今年一番に大爆笑してしまった。
今年は、1月に最愛の妹が急逝したので、あまり笑う機会がなかったが。
これだけ、大きく苦笑と失笑と嘲笑を同時にやったのは、『ちむどんどん』の暢子が沖縄に店を構えた以来かも?
別に、好意的に解釈するつもりは微塵もないが。
祖母の佳代(宮崎美子)や祖父の米田永吉(松平健)、それこそもっと前に米田家の先祖代々の人たちが ≪困っとう人がおったら すぐに助ける≫ を家訓にしようとした脈々とつながる思いが “米田家の呪い” の意味なのでは?
例えば。
2024年10月3日放送の第4回で、永吉が結と連れ立って、廃棄される予定の規格外野菜を路上販売したのだって。
ハギャレンの面々が米田家に来たら、佳代や母・愛子(麻生久美子)が食べ物を出して快く持て成すのだって。
広い意味で、≪困っとう人がおったら すぐに助ける≫ なのだ。
こう書くと「規格外の野菜は人間じゃないし、ハギャレンだって困った人じゃない」と屁理屈で反論がくるかもしれない。
しかし、栄吉の「この世にクズなんてもんはなか」や。
佳代の「おいしいもん食べたら 悲しいこと忘れられる」「おむすび握ったと。食べり」だって。
結局は、広義で “人のために” が共通項であり。
それを象徴的に表したのが “米田家の呪い” としなければ、過去の全35回分が無意味になるようなものなのだが。
巧妙な論理のすり替え、あざとい印象操作はやるべからず!
落ち着け、私…(「六つ数えよう」昨夜の『ザ・トラベルナース[2]』より引用)
ここで、巧妙な論理のすり替え、あざとい印象操作をやっていることに、お気づきだろうか。
上記の結のセリフ中にあったインサートカット群だ。
いい感じの劇伴を張り付けてごまかそうとしているが、次の4つの場面の組み合わせだ。
●糸島フェスでのパラパラのステージ
●海に落ちた少年の帽子を海に飛び込んで拾う
●翔也(佐野勇斗)へのスタミナ弁当づくり
●阪神淡路大震災の避難所でのおむすびの支援
この4つのうち、主人公が “困っとう人のため” にやった印象が強いのは「海に落ちた少年の帽子を海に飛び込んで拾う」しかないのでは?
確かに、ハギャレンは “困っとう人” ではあるが、むしろハギャレンのためというより、姉への当てつけとして “自分のために” やった印象のほうが強い。
また、河童への弁当づくりだって、確かに翔也はnbsp;“困っとう人” ではあったが、あれは世話になった恩返しがきっかけで、そこから恋バナになったわけで。
そう、ここまでが、巧妙な論理のすり替えだ。
そして、悪質とまではいわないが、あざとい印象操作が「避難所でのおむすびの支援」だ。
お分かりだろうが、これ、「自分が やったこと」ではない(苦笑)
もしかして、具のないおむすびをあそこで食べないと差し出してくれた人が “困っとう人” になるから、食べてやった… とでも?
こういう、つまらないことをやるから、視聴者の深層心理に大きな「?」が知らず知らずのうちに増殖するのだ。
あとがき(その1)
う~ん、栄養士の学校の受験日も合格発表の祖父は知らなかったってことで進んだんですね。
どうやら、次週から「新章」になるようです。
昨日、X(旧Twitter)で「大阪・翔也の社会人野球の人々」の配役の発表がありました。
出典:新たな出演者|#朝ドラおむすび
俳優さんには興味ありますが、内容には別に興味はないです。
ひと言「えっ、野球って描き続けるの!?」だけ。
あとがき(その2)
結局、結も歩も両親も “自分がやりたいことだけやってるだけ” ですよ。
これで、米田家の呪いがどうこう、神戸や床屋がどうこうって言われても…
は~~~~っ、ため息しか出ません。
でも、明日の「土曜日版」も全力で書きますので、よろしくお願いいたします。
あとがき(その3)
あっ、読者の皆様、特に3年以内に読者になってくださった皆様には朗報になってくれると信じて。
来週から再放送が始まる『カムカムエヴリバディ』の過去に投稿した感想のリストをアップしました。
よかったら、ご利用くださいませ。
『おむすび』を召し上がった後の ≪お口直し≫ に下記の感想をおすすめ!
朝ドラの金字塔「カーネーション」感想まとめ ※全151回分のリンクあります!
「安子編」が秀逸!朝ドラ「カムカムエヴリバディ」感想まとめ ※全112回分のリンクあります!
★すべての読者様に愛と感謝の “ありがっとう!!”
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/19279/
※上記のスタッフ表の続き
主人公のモデルの1人:松丸奨
※1983年千葉県生まれの栄養教諭・管理栄養士
(過去作/「Chef~三ッ星の給食~」給食監修指導)
※人物像作成のための取材を受けた複数名の1人であると判明(2024/10/9)
ネタ元:松丸奨@men's管理栄養士 [@matsumarurecipe] (2024年9月30日)
タイトルロゴ制作:大島慶一郎(Keiichiro Oshima )
タイトル映像:田向潤(過去作/きゃりーぱみゅぱみゅ,くるり,緑黄色社会MV)
イラスト:サンレモ(ILLUSTRATOR サンレモ )
振付:TAKAHIRO(欅坂46,日向坂46,櫻坂46,ゆず,SEKAI NO OWARI,藤井風)
栄養学考証:中村丁次(神奈川県立保健福祉大学教員)
福岡ことは指導:坪内陽子(元MRT宮崎放送アナウンサー)
栃木ことは指:猪瀬光博(栃木県出身の俳優)
神戸ことは指導:辻葉子(兵庫県出身の俳優)
ギャルことば指導:Rumi(美容・ギャル評論家,今作パラパラ指導)
医事指導:矢木崇善(過去作/スカーレット,舞いあがれ!,ブギウギ,)
料理指導:広里貴子(過去作/ごちそうさん,まんぷく,カムカムエブリバディ,舞いあがれ!,ブギウギ)
書道指導:津吾井香奈(「書道パフォーマンス甲子園」指導など)
農業指導:德安出雲
理容指導:宮城丈二(兵庫県理容組合理事長)
警察指導:板東正敏子(過去作/まんぷく,スカーレット,おちょやん,ブギウギ)
美術:西村薫(過去作/トクサツガガガ,ハムラアキラ,舞いあがれ!)
技術・増田徹
音響効果:林恵太郎
助監督:藤玲衣,影浦安希子,山田陽介,畑本健太
小峰陸矢,亀井優成,長澤康貴,佐伯木乃実
竹原朋加,林祐香,増田愛海,野曽原明香,福崎功真
スケジューラー:南野彩子(NHK BSドラマ「パーセント」プロデューサー)
リサーチ:有川奈々絵(NPO法人 かごしまフィルムオフィス)
撮影:竹内北斗(過去作/ブギウギ)
照明:岡元昌弘(過去作/軍師官兵衛)
音声: 渡辺暁雄
映像技術:山下健
カラーグレーティング:中井高人
VFX :佐久間正泰
美術進行:鴫原広起
装置:内田健
裝飾:野崎次郎
衣装:早藤博
メイク:西口富美子
制作:原田潔,岡本剛毅,中津琢,扇谷愛理,杉山遥人,高田寛之
プロデューサー:菅原弘(過去作/天国にいちばん近い島,二代目はクリスチャン,ぼくらの七日間戦争)
※敬称略
【これまでの感想】
第1週『おむすびとギャル』
1 2 3 4 5土
拍手コメント返信(2024/10/2):「おむすび」(第3回) ※“ギャル文化”には、圧倒的な“ポジティブパワー”がある
拍手コメント返信(2024/10/3):「おむすび」(第4回) ※「虎に翼」の総括、「おむすび」結のモデルと脚本家について深掘り解説します(更新)
朝ドラ「おむすび」未だに“姉と妹の子ども時代の初期物語”がないのは…ある事情で追って“伝説のギャルのスピンオフ”をやるから!?
第2週『ギャルって何なん?』
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第3週『夢って何なん?』
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朝ドラ「おむすび」:提灯記事に加え,ついに注意喚起までやる必死さ!でも,その前にやることがあると思う
第5週『あの日のこと』
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NHK連続テレビ小説「おむすび」:朝ドラが“リアルな大災害”を扱うたびに思うこと
第6週『うち、ギャル、やめるけん』
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第7週『おむすび、恋をする』
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